○○が好きな彼は△△屋さんで雨宿りをしていたら××を飲まされそうになり…。
伏字を想像して読むお話です。
突然雨が降ってきた。
仕方ないとばかりに彼は店の軒下に避難してバッグから○○を取り出した。
「時間をつぶすにはこれが一番だな」
しばらくそれに夢中になっている間に、にわか雨は止んだ。
「よし、行くか」
「ちょっと待ったあああっ!」
その時、見せの中から出て来た女性に声を掛けられた。
雰囲気からしてこの店の店主なのだろうか?
「ちょっと!店にも入らないで何そんな所で突っ立ってるのさ?!商売の邪魔じゃな!」
「すみません、急な雨だったので」
「雨宿りならうちに入ってコーヒーのいっぱいでも飲んでいきなよ!」
「え?喫茶店なんですか?ここ?」
「違うに決まってるわよ?看板をちゃんと見て」
彼が確認すると、確かに喫茶店ではなく△△屋さんだ。
「△△屋さんなのにコーヒーを出してもらえるんですか?」
「冷やかしでも中に入ってくればコーヒーくらい出すわよ。それよりも店先でどうして『○○』なんて見てるのよ!」
「好きなもので」
「あなた何歳?いい大人がそんなの見て恥ずかしくないの?」
「大学生ですよ。それとうちのサークルは『○○愛好会』なので」
「は?マジ?そんな反社会的な愛好会あるの?おたくの大学大丈夫?」
別に法律に違反しているわけでもないのに反社会的にと言われて不機嫌になる彼。
「それを言うなら△△屋さんだってちょっと普通の店じゃないですよね?」
「は?何を言ってるの?どこにでもある普通の店でしょう?」
「普通の店がショーケースに◇◇飾りますか?」
「それは母親の趣味なのよ!私の趣味じゃなくて!」
「それを許容している時点で普通じゃないかと思いますが」
痛いところを突かれてムッとする彼女。
「あっ、また降ってきた。あなたが引き止めるからですよ」
「丁度いいわよ。一杯飲んでいきなさいよ」
雨雲が厚くなり、しばらく止みそうもないと判断した彼は仕方なく△△屋さんに入っていった。
「どうぞ」
「これって、コーヒーじゃないですよね?」
「ええ、××よ」
「そんなものお客さんに出します?!」
「ちなみに『しぼりたて』よ」
「そんなこと聞きたくありませんっ!」
「あらあら、ウブなのねえ。フフフ、お姉さん、あなたのこと気に入っちゃったかも」
そういうと彼女は彼に顔を近づけ、そのお大人のフェロモンを振りまく。
「あ、あう…」
「ねえ、丁度いいわ。あなた、この△△屋でバイトしない?」
「えっ?」
「あなたが○○のことが大好きでもかまわないわ。それにここならいつでも××を飲ませてあげられるわ」
「うっ…い、嫌ですっ!」
「強情なのね。でも、そんなところもいいわ」
彼女は彼の頭を両手で包むようにすると、彼の□□に★★を押し付けた。
「んむううううーっ?!」
そして彼女は彼から離れるとにっこりと笑った。
「どうだったかしら?」
「ううううう…うわあああああんっ!穢されたああああああっ!」
そう言って店を飛び出して降りしきる雨の中逃げていく彼。
「あらあら、惜しかったわね。ここでバイトしてくれていたら…◇◇が増えたかもしれないのにね」
そういうと彼女はショーケースからひとつ◇◇を取り出すとそっと撫でた。
「次の☆☆、早く来ないかしら?」
そう呟きながら。
拙作をお読み下さりありがとうございました。