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言の雫
地面に映る小枝の影。
その間から光が静かに差し込む。
「あなたはそれでいいのですか。」
社の向こう側の声がはっきり聞こえた。
優しく安らぎを与えてくれる声は
私に向いていた。
分からない。
これからのことは分からない。
それを、答えて良いのか分からない。
漸く得られるかもしれない
安らぎの場所を失うかもしれないと、
覚悟をしていたはずなのに答えられない。
「あなたの道は、三つです。」
「一つは、冬の神へ仕えること。」
「次に、巫覡たちへ仕えること。」
「最後に、自ら道を探すこと。」
「どの場合であろうと、
私はあなたを認めます。
彼女らもあなたを支えてくれます。」
「ですので、思うことを言ってください。」
一つ言葉を出すと、
次から次へ溢れていく。
不安を全て、願いを言えるだけ、
今思えば欲張り過ぎだと感じるほどに。
それを神様と言う人は、
最後まで聞いてくれた。




