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冬花  作者: 忘憶却
第二章 家族(夏)
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物質と魂の結びつき

「心威というのは、

 物質への魂の方の結びつきが

 強まった時に現れる力なのです。」


「心威を解放すれば、

 周囲の事象を改変します。

 この力が強ければ、

 この世の中の絶対的なルール

 ことわりを壊し、

 神を殺すことも可能とします。」

「私の場合は、

 その場には起こりうることのない事象を

 時間も準備もなく瞬時に

 起こすことができます。

 無闇に使えば、

 その世界に混乱を招いてしまいますので、

 神界から世界に渡る時は

 制限をかけていますが。」


「では、物質の方が強く結びつけば

 どうなるのでしょうか。」

「そうですね。

 物質の方が強く結びつくことを

 魂基と言い、

 肉体の強化や変容を可能にします。

 使いこなせば、

 不変の存在となり、

 心威の事象改変に対抗できます。

 ミスリル、オリハルコンといった、

 超硬度の物質が代表的なものです。」


「例外を除いて、生物の場合、

 二つの力は相反する関係のため

 両立できるものはなく、

 無生物の場合は、

 二つの力は併存し両立しています。」


「これらの力を解放できる

 人は魔法使い、支配者など、

 力の種類によって

 様々な呼ばれ方ををします。」


「道具の場合は神器、宝器と呼ばれ、

 意思を持っています。

 意思を持っているため、

 道具自らが使用者を選びます。

 付喪神と呼ばれる大半がこれです。」


「神器のうち神を祀る為に使用する物を

 神具と言います。」


「ここまでいいかな。」

 私は頷く。


「あとは……そうだ、神具を使う理由だ。」


「神々はそれぞれの世界に

 力を行き渡らせる為に

 神具の力を借りる必要があります。」


「そして、神具を使用するには

 それ相応の体力が必要な為、

 十分に神々の力がそれぞれの世界に

 行き渡るように、

 仕える一族がいるというわけです。」


「そのため、

 一族は神々の恩恵を強く

 受けられるのですが、

 その代わりのして神殺しを防ぐために、

 自ら肉体と魂の結びつきを強めることを

 禁じられています。」


「うん、講義の方はこんなものかな。

 じゃあ、実際に扱ってみようか。」

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