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冬花  作者: 忘憶却
第二章 家族(夏)
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心威

「はー、きっちりした場は嫌いだわー。」

 春風の居なくなった客間で、

 最速の魔法使いは大声で言う。


「魂のない体なもんで、持って二週間かな。

 その間だけ、よろしくねー。」


「はーい、注目ー。」

 何だろうか、

 この気の抜けるような言い方は。


「私は子供扱いしなくても構いません。

 寧ろそのようにしていただけると

 助かります。」

 そんな気がしたので、伝えた。


「まあ、可愛げのないこと。」

 少し、残念そうな様子になった。


 だが、諦めてはいないようだ。

「あたしはねー、

 かわいい子に癒されたいのよねー。

 だから、」

「そろそろ始めてください。」


 ため息をつきながら、彼女は始めた。

「まず、どこからなんだろう。

 えっと、心威はしっていますか。」

 首を横に振る。

「つまり、一から教えると。」

 手を口に当てて少し考えている。


「この世の中、

 死後、魂は別の世界へ移ります。

 移った先の物体に魂が宿り、

 生が始まります。

 魂が物体にある状態の事を生きている

 と言う。」

 と、手を下ろして真剣に話し始めた。

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