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冬花  作者: 忘憶却
第二章 家族(夏)
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「よくある話だよ。

 自分には過ぎた力を持って

 悲劇が起こるなんて。」


「今は気にしてないよ。」

「この左目は、自由に使いこなせるし。」

 

 そう、貼り付けの笑顔で話していた。


「ただ、

 あの時、現実を受け入れるために

 無意識に何も感じないようにしたから、

 いまだにそうなんだよね。

 それだけが残念かなぁ。」

「心の底からごめんなさいと言えないのは

 なんだかね〜。」


 青葉が一つ池に落ちる。

 枝に止まる鳥は一羽でいる。


「僕は、この世の中で

 誰かが誰かを助けてくれれば、

 それでいいんだ。」


「こんな感じかな。」

「どうした?そんな顔して。

 やめてよ〜。

 僕は今の僕に満足しているんだから。」


 そう言いながら、

 私の両頬を横に引っ張っていく。


「じゃあ、次。

 冬花の話を聞かせてよ。」

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