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冬花  作者: 忘憶却
第二章 家族(夏)
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風に揺られて

 私が踏み込んでいいのかは分からない。

 

 寝る前、春風に聞いた。

「私は、夏鳥の過去が気になっています。

 他人の内面に踏み込んで

 いいのでしょうか?」


「そういう訳でしたか、

 資料を読んでいたのは。」

霧宮彦司命きりみやひこつかさのみことと夏鳥は

 確かに似ています。」


「それで貴方は、興味本位なのですか。」

「いいえ。」

「何か力になりたいという事ですか。」

「...たぶんそうだと思います。」


「やっぱり、貴方は優しいですね。」


「相手に情を向けることもあると思います。

 しかし、思い込みの場合もあります。

 そして、傷つけることもあります。」

「それだけは、覚えておいてください。」


「夏鳥は、聞かれれば話してくれます。」

「ただし貴方も、

 自分のことを明かすつもりで

 居てください。」

「相手を深いところまで知ろうとするなら、

 自分の深いところまで見せなければ

 ならないと覚悟しておいてください。」


「今言ったことを守れば、

 あとは貴方次第です。」

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