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冬花  作者: 忘憶却
第二章 家族(夏)
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気紛れに鳴く

 帰り道、茶屋で休憩をした。


 私は、あのように神様に要望するのかを

 聞いた。


「挨拶の時は普通はしないよ。」

「神様同士の会議とか、

 そんな時は助言?かな、

 そういう風に言うことはあるけど。」


「基本的に、神様は気にしてないのさ。」

「だから、僕たちの頼み事くらい、

 何度もお願いされるのが鬱陶うっとうしいから、

 叶えようとするよ。」

「夏の神様だけかな、

 あんな気にしてないのは。」


 他の神様の時もあんな感じなのかと聞くと

「ん〜、あんだけ砕けた挨拶は

 霧ちゃんくらいだよ〜。」

 と夏鳥は答えた。


 なんだろう、

 あれほどしっかり頑張ってきた事が

 台無しになったような、

 もやっとした気持ちが湧いて来た。


 そんな私の困惑した表情を見て、

 夏鳥は話す。


「あの神様は元々、人だったんだ。

 あんな所でいつも独り。

 だから、

 仲間が欲しかったんじゃないかな。」


「僕たちの役割は神様が、

 気持ちよく仕事ができればいいから、

 僕は神様の望んだ通りに

 演じる事にしているんだ。」


 理解はしたが、

 春風の時の行いが残っているからか、

 私の心の中に抵抗感があった。

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