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冬花  作者: 忘憶却
第二章 家族(春)
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告げるために

 悲惨な場を見て、気分を悪くしたため、

 夏鳥が私を背負ってくれた。


「少々、刺激が強かったかな。

 冬花もこんなような街にいたから、

 慣れていると思っていたんだけど。」


「この原因のいくつかは、

 あれを見て思いついたでしょ。」

「人として見ていない。

 だから、この街は心が貧しい。」

「その点、君は少しずつ取り戻せている。」

「いいよね。」

「僕は、もうそれが分からないんだ。」

「頭では分かるけれど、感覚がない。」

「だから、覚えておいて欲しい。」

「お役目の時に神様に頼むこととか

 何が良いのかを考えて欲しい。」


 兄が何故、

 此処に連れて来たのか分かった。


 相変わらず、目の前に転がる悲劇の

 数々をにこにこと笑顔で見ていた。

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