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冬花  作者: 忘憶却
第二章 家族(春)
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奪われる街

 用心棒は時々襲い掛かる者たちを

 太刀で倒していく。

 どれもかすり傷であるのに、

 相手は激痛で倒れ込むのが不思議だった。


「気にするな、すぐ元に戻る。」


 貧困街の半ば、

 遠くの方には権力を示すかのような

 豪華な屋敷が立ち並ぶのが見えた。

 ああ、私の居た街に似ている。


「ここはまだまだ危険な場所だ。

 盗人が襲い掛かることもよくある。」


「冬花の街はこんな感じだったの〜?」

 夏鳥の言葉に頷く。


 私の街、奪い奪われる街。

 私も彼らと同じだった。

 優しさで分け与えても、

 次の日には掌返しで終わる。

 だから、独りで居た。

 傷つくこともない。


「その正体を知ってみようと思わない?」

「さあ、行ってみようか。」

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