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冬花  作者: 忘憶却
第二章 家族(春)
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蜃気楼

 夏鳥、私の下の義兄あに

 彼のことはよく分からなかった。


 いつもふらふらと何処どこかへ行き、

 数日帰らないこともある。

 春風や秋月にはよく怒られていた。

「姉ちゃんは忙しいよね。

 じゃあ、冬花は僕が面倒見るね。」

 と言いながらも、これだったから

 あきれ返っていた。


 家にいる時は、

 私を遊び相手に誘っては

 圧勝し力量の差を揶揄からかって

 楽しむなど大人気おとなげなかった。


 いつも笑顔を向けながら、

「僕の心は壊れてしまったんだ。」

「だから許してね。」とよく言っていた。


 お役目の儀式を教えるときも

 私で遊んでいる気がした。

 最後まで出来る様にしてくれはしたが。


 ある日、普段は何も言わずに出ていくのに

「一緒に行く?」と誘われた。

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