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『天国から地獄』

玲子「きかへんってわからんのかいな・・」


止めどなく飛んでくる針爆弾

しかし、玲子に不快感を与えているだけで、装備に傷一つ与えることすらできていない。


ホクゲ「グそぉォぉぉぉォぉぉっ!!」


ホクゲだった者が絶叫する。


玲子「ほんまにうっとおしいわ!」


玲子は、イライラが限界にきたのか、口調に怒気が籠る。


玲子「ヒイロン、危ないから、ちょっとしゃがんどいてくれる?石拾うわ!」

チヒロ「・・・いいんですか?」

玲子「なんやそれ?とりあえずしゃがんで!」

チヒロ「はい・・」


と、チヒロは膝を折ってしゃがみ、玲子の生尻の前に顔を持っていった。


前面防御特化をした玲子の装備は、後ろ面が完全に裸になっていた。


玲子「よいしょっと!」


前屈みになり、チヒロにお尻が近付く。


チヒロ「・・・っ!」


少し前屈みになり小石を拾う玲子と、ネットの違法動画でしか見た事のない女性の秘密を目の当たりにして、かなり前屈みになるチヒロ。


そんなことになっているとはわからない玲子は、拾った小石を勢いよく投げ、ホクゲだった者の頭部を吹っ飛ばした。


ホクゲ「グガッ・・」


変な声と共に頭部を完全に破壊され、その場に崩れ動かなくなった。


玲子「ふぅ・・やっと大人しくなったわぁ!」


前面防御特化を解いたのか、背中やお尻が装備に包まれる。


玲子「大丈夫かぁ?なんかうちを呼んどったみたいやけど?」


玲子は振り返り、『しゃがみこむと言うより前屈みでエライことになってるチヒロ』に手を差し出して立ち上がらせようとした。


チヒロ「あの、ちょっと待って貰えますぅ?」

ホクゲ「まダだぁァァァッッ!!」


倒れた状態のまま、また針爆弾をマシンガンのように連続で飛ばしてきた。


玲子「はぁ~・・・」


後ろからの声に、あからさまなため息を吐きつつ、今度は後部防御特化をした。


その反動で裸になる前面。


玲子「え?」

チヒロ「え?」


チヒロの目の前に広がる、美しい巨乳。


玲子は、手を差し出していたせいで、後部の爆発でバランスをくずし、チヒロに胸を押し付けるようにして倒れた。


玲子「な、なんでうち裸なんっ?」

チヒロ「はこひはへんっ」

玲子「えぇぇぇぇっ!!」


生巨乳に挟まれたチヒロに気付くと、上半身を起こして胸から引き剥がし、後部防御特化を解いた。


玲子「まさか防御特化した方の逆側は、裸になるんっ?!下着は?服は?どこいったんっ?」

チヒロ「・・・」

玲子「うち、そんなんあいつに聞いてへんでっ!」

チヒロ「・・・」

玲子「あ?ヒイロン、さっき、もしかしてお尻丸出しやったんっ?」


恐る恐るうなずくチヒロ


玲子「ってゆうか、うち、小石拾う時、前屈みになったよなぁ?マジでっ?!」


愕然と立ち尽くす玲子


玲子「・・・全部見たんか?」

チヒロ「・・・」

玲子「全部見たんやな?」

チヒロ「・・・はい・・・」

玲子「あっちゃあ~・・」


天を仰ぐ玲子。


もちろん背中では痛くも痒くもない針の爆発が続いている。


玲子「赴任早々、生徒に全裸見せてパフパフしてもぉたぁ・・・」


ショックで微妙に震えている。


玲子「おいっ!針ネズミっ!」


急にホクゲだった者の方に向き言った。

言葉に凄まじい怒気が籠る。


かなり除け者にされていたせいか、やっと玲子が話しかけてきたのがちょっと嬉しかったのか、攻撃を止めて耳を傾けるホクゲ


人間でいう胸の辺りに目と口があった。


たぶんそれが本当の頭なのであろう。

失くなった頭部からは、砕けた右腕から出ているような血液らしき液体は出ていなかった。


玲子「うち、完全にやる気なくなったから、後はこの子とやって!」


と、チヒロを指さした。


チヒロ「ほぇ?」


突然の提案に、素っ頓狂な声を上げ驚くチヒロ


玲子「大サービスしたんやから、それぐらいやって!」


冷たく言い放つ玲子

装備で見えないが、たぶん冷たい視線になっているであろうとチヒロは感じた。


玲子「大丈夫!今のパーツだけでも倒せると思うわ!雑魚やし!」

チヒロ「・・・」

玲子「じきに子猫ちゃんも来るわ!」

チヒロ「・はぁ・・」


裸を見たのは完全に不可抗力なのだが、同意せざるをえない状況であった。


玲子「餞別もあげとこか!」


腰横の装備を開けて赤い宝石を取り出すと、チヒロに投げて渡した。


玲子「頑張りや!」


そう言い残すと少し屈んでジャンプし、飛び降りてきた3階の割れた窓の中に消えた。


途中『うち、露出狂みたいやん』と小声で言っているのが聞こえた。



チヒロ「やばっ・・」


玲子の姿が見えなくなると同時に、貰ったパーツを右腕に取り付けると


チヒロ「ちぇ、チェンジっ!!」


チヒロの身体が光に包まれる。


あおいも不在、パーツも不十分な上に初戦と、チヒロの頭には不安と絶望しかない中、とりあえず変身してホクゲに向き合った。


ホクゲ「緋色ぉ・・お前も持ってやがったかぁ・・」


勝手にやるだけやって去って行った玲子の消えて行った窓を見続けていたホクゲが、チヒロが変身した事で我に返って言った。


ホクゲ「渡辺みたいにしてやるわっ!」

チヒロ「!!」


その言葉で、チヒロの全身に怒りで力が漲る。

しかし不思議と頭は冷静であった。

今の手持ちパーツを考え、組み合わせて倒す方法を考えていた。



いきなり担任が化け物になり、同級生を襲い殺そうとし、仲間だと言う玲子と一緒に戦闘になった。

普通なら冷静になれるはずなどない状況なのだが、性格なのか玲子の裸のおかげなのか、チヒロは冷静になれていた。

裸のおかげが大きかったが・・・


『森だ!』


校舎の裏手、ホクゲの後ろに広がる森に行き、木を盾にしようと考えた。


『しかしどうやって行く・・・』


必死で思考するチヒロの、さっきまでは変態特化型装備だった背中に・


金色に輝く羽根が左右に羽ばたいていた。







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