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苦手な方はご注意ください。

空想科学詩シリーズ

ハテマエの星

作者: aka

太陽の光も届かないような辺鄙な所で

今日もリリシュは空を見上げる

見上げた空は真っ黒く

ただ一つの光が輝くだけだ

ここは空気が薄いから

本当は煌々とした星が連なり

雄大な宇宙の神秘が見えてくる

そんなはず、そんなはずの場所なのに

どうしてこうも星がいないのは

星さんがあそこの光の国に遊びにいっちゃったからかなぁ

幼いリリシュはそう思う


リリシュもいつかあの場所へ

遊びに行きたいと思うけれど

リリシュはせっせと果物を

箱につめていかなきゃいけないから

いつまでたっても遊びにいけないのだ

リリシュにとって箱つめは

全然面白くない遊びだけど

やらなくちゃあ大人に怒られるから

皆と一緒に頑張るのだ


大人は昔言っていた

リリシュ達が頑張って

大人になるまでこんな感じに遊んでいれば

いつかあの光の国に遊びに行けるんだとさ

だからリリシュ達の夢は

いつかあの光の国に遊びにいくこと

その時になるまでリリシュ達は

今日も頑張ろうと声を掛け合う

えいえいおー えいえいおー

リリシュ達の可愛い声が

広場いっぱい、工場いっぱいに広がって

その様子に大人達も微笑んでいる

えいえいおー えいえいおー

えいえいおー えいえいおー……






























リリシュ達はまだ知らない

大人になんて成れないことを

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― 新着の感想 ―
[一言] 可愛らしい「えいえいおー」後の余韻……からのラストが切ないですね。 リリシュ達に救いは訪れるのでしょうか…… 不思議な世界観が印象に残るお話で良かったです。
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