5.カラオケにて(前編)
去年の五月の事です!
GW。皆さんは何をしましたか?
「カラオケ行こう!!」
LINE上のこの何気ない一言でそれは決まった。
なんだかんだ言って、このテニス部は歌が上手な人が多いため、カラオケに行く頻度がかなり高い。(私?聞かなくていいですよ〜)
場所はとある駅近くのカラオケ。日時はGW二日目10:00駅集合ということが決まった。
当日…
「お前遅いんだよ」
スマホをいじりながら悪口を言うA。
「悪うございましたー」
スマホをいじりながら反発する私。
「てかさ、ちょっと時間早すぎない?」
ただいまの時刻9:30。ちなみに集合場所へいくには20分もかからない。
「あぁ、大丈夫。俺、漫画買うから。」
あ、そうですか…
家の近くの駅に着くと、9:57だった。
「なんでこんな時間になっているの!?」
「だって、五月雨が話をしながら歩いてたんだもの」
「それはAも同じだろが!!」
「だって、五月雨家出るの遅かったんだもの」
「お前が本買う余裕はあっただろうが!!」
「だって…」
「だってじゃあねぇ!!」
…このあとは見苦しい争いが絶えなかったので省略します。
何はともあれ、駅に着いた。
ここでメンツ紹介!!
私(いつも通りです、本当に)
A君(さっきの見苦しい争い見ましたよね…時々、悪魔の片鱗を見せます)
S君(カッコイイです、イケメンです、器用です、プリンスです)
H君(私とかなり違い、友達が多く、勉強ができ、スポーツもできる人...)
T君(歌が凄く上手な人、唯一高校が一緒だった人です!!)
M君(世界は広くて狭いんだな〜と、実感させてくれた天才です)
こんな感じの六人です!
まずは昼食の調達だ!!
ハイテンションでコンビニへ。
私のメニューはこんな感じだ!
おにぎり(ツナマヨ)
パンケーキ(二枚 バター&メープル)
チ○ルチョコ(アロエヨーグルト!?味)
個人的に、おにぎりはマヨ明太が良かったのだが、生憎おいていなかった。
また、菓子パンも買いたかったが、金欠だったので、止めておいた。
これらを買うべく、レジで並んでいると、Mが尋ねてきた。
「五月雨何買った~?」
私は自信気に食料をMに見せる。
「・・・五月雨らしいね」
らしいって何だよ!?
「ていうか何故にチ○ルチョコ?」
「なんかあったから適当に買ってみようと」
「へ~・・・」
ほっとけ!!
食料を手にした私達はカラオケに向かうことにする。
「こっちこっち」
Hが誘導してくれる。
しかし、そんな中、私はSと並んで話をしていた。
「ちょっと待って!こっちじゃなくない?」
進む道が違うということに気付いたのはMだった。
その結果、通常五分でつくはずのカラオケに十分もかかってしまった。
「何時間コースになさりますか?」
笑顔で聞いてくる受付のお姉さん。
「どうする?」
Tが聞いてくる。
みんなで話し合った結果、六時までのフリーコースにした。
ちなみに、ただいまの時刻10:20
指定された部屋に入ると、目の前に現れたのは、ロフト付きの予想以上のスペックの部屋だった!!
「マジか~!!」
みんな予想以上の広さに驚く。
「これ靴脱いで上がるんだ~」
この部屋は一階部分に大きいテレビ画面と大きいテーブル。
そして、はしごを上った場所にある、ロフト部分には小さいテレビ画面と大量に小さめの丸座布団があった。
「よ~し、早速歌おう!」
と、言い出したTは、あの国民的アニメのオープニングを予約し、歌い始めた。
「じゃあ、私達はジュース取りに行ってくる~」
そうして、私とMとSでジュースを取りに行く。
そこで私はアイスティーにガムシロップとグラニュー糖を入れ、超絶極甘アイスティーを作る。
ちなみに私はカラオケの時はこの超絶極甘アイスティーを飲まなければ喉が持たない。
このアイスティーを作っている一部始終を見ていたMが化け物でも見るかのような目で私の手にあるコップを凝視する。
「どうした~?」
「いや、糖尿病まっしぐらだなぁと思って…」
ほっとけ!!
部屋に戻るとHが歌っていた。
「俺、音痴の天才目指すわ!!」
せっかく歌上手なんだから、音痴は目指さなくていいと思うのは私だけ…?
そして、Tがサラッと86点を取った…
私の番になった。
私はいつも、カラオケに行くと歌うものがある!!
それは私がややオタクになりつつある有名なアニメのOPだ。多分、知らない人はいないと思いたい!サビならほとんどの人は歌えるだろう!!
結果、73点…
ほっとけ!!
AとHが曲を選ぶ。
どうやら、デュオをするらしい。
「よし、これにしよう!!」
恐らく、Aのことだから、センスのある曲を選んだだろう。
流れてきた曲は、あの一時期社会的大ブームを引き起こした映画の中で出た曲だった。
氷を操ることが出来る姫の妹と姫の成人式?に来た王子様が一緒に歌う曲ですね。
ちなみに、Aが姫の妹役、Hが王子様役だった。
まあまあだったかなぁ?(そんなこと私は言えないけど...)
五話という事なので、三話と四話はあります。