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邪魔。
「私はお前と一緒に居たい。だが、お前は人間だ。人間であるお前は老い、いつか死ぬ。私はそれが怖い」
雨月はそれだけを口にすると雪にゆっくりと背を向けた。
嗚呼・・・寂しい背中だ・・・。
雪は雨月のその背中をそう感じた。
「雨月様・・・僕は・・・妖になれるのですか?」
「禁忌ではありますがなれますよ」
雪のその問いに答えたのは雨月ではなく、あの小料理屋の店主だった。
店主のその声は何もない道端から聞こえた。
だがしかし、その声のしたそこに店主の姿はなく、雪はその不思議な現象に小首を傾げ、店主の登場をそれとなく待った。
その一方で雨月は思いもよらない登場人物に戸惑い、焦りを滲ませていた。
厄介なことになるだろうか?
そんなことを雨月は心の内に思った。
「誰も邪魔などしませんよ」
店主はそう言ってくつくつと笑うと道端に真っ赤な炎を上げ、その中からその姿を現した。




