【紅乃葉編】デート(?)の前日
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迅聿に『おやすみ』を言った後のこと。
あの後、迅聿と一緒に寝室に向かい、ベッドに入った。
ふぅっ・・・、じんいちの臭い・・・♪
迅聿の臭いがする理由は、迅聿が使っていたベッドに紅乃葉が寝ることになっているからだ。
迅聿?・・・もちろんお客さん用の布団をひいて寝ている。
えへへ~♪
明日、おでかけ、じんいちと・・・
考えただけでも顔が耳まで紅くなってしまう状況になっている紅乃葉。
明日のことをいろいろ考えていると、1つ大事なことに気がついた。
そう言えば、おでかけをするとき、おしゃれをしたとお祖母様が言っていた気が・・・
「あっ!」
大きな声を出した為、慌てて手で口元を覆った。
だが、辺りは静かで、耳をすませば迅聿の寝息が聞こえたため紅乃葉は安心した―・・・が、そんな安心した状況は一瞬にして終わった。
青ざめた顔の紅乃葉が思うことは、ただ一つ・・・さっき気がついた大事な事・・・。
ど、どどど・・・どうしよっ!
服、何着てこう・・・
と、とりあえず落ち着かなくちゃ
ふぅっ、はぁーっ。
じんいちは、どういう服が好き・・・なのかな・・・?
明日は、初めてのおでかけだから・・・失敗したくないのに・・・。
きっと、そのことを・・・じんいちが知ったら・・・私を嫌いになる・・・よね?
せっかく、ここまで・・・きたのに。
苦労してきたことが全部が台無しになってしまう・・・。
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紅乃葉は、生まれてからずっと今まで誰かと出掛けたことが無かったりする。
そのため、不安も膨れ上がる一方で・・・。
あぅ、ど・・・どうしよっ・・・
当日、落ち込んでる紅乃葉を見た迅聿が心配したことは・・・言うまでもない。