人体調味料の調合者【設定資料】
【あらすじ】
とある人気の料理店。そこは何カ月も先が予約いっぱいになるほどの人気店だった。
特に味付けに定評があり、その味を求めてやってくる客が多かった。
しかし、その料理店が使っていた調味料は、人間を発酵して得られる液体を用いて作られた調味料だった。
最初はクローンで作った女を用いていたが、天然の人間の方が味が良いことを知り、女性を狩り始める。
多数の女性が被害に遭っていることから警察も動き出すが、警察ですらこの味のとりこになってしまい、逆に女性受刑者を差し出す始末。
こうして作られた、人間調味料は徐々に広まり、オリジナルの調味料を作り出す店も出てくるほど。
だが、これに対して女性も対抗する。店に放火するものもいれば、逆に女性店主が男性を原料とすることもあった。
こうして調味料を巡った男女戦争が始まるのだった。
【登場人物】
・主人公
とある人気料理店で働く調理師。また、調味料を研究するマッドサイエンティスト。
昔は普通の調味料を研究していたが、ある日人間から採取された液を用いた調味料が非常に美味であることからその研究に没頭してしまう。
やがて、とある筋から手に入れたクローン娘を、生きたまま発酵培養液に漬けた調味料を開発。それを用いた料理が好評を得る。
しかし、クローン娘だけで満足できず、生きた若い娘をさらって発酵培養液に漬け、調味料を調合する。
四苦八苦した末、クローン娘では出せない味を出すことに成功。店はますます繁盛することに。
だが、クローン娘は培養液でも生き続けることができたが、生身の人間はそうはいかず、培養液の中でどんどん死んでいく。
死体でもそこそこのものはできるものの、それでは満足できずにどんどん若い人間を狩り始める。
こうして最高の調味料を求め続ける狂った人間。
【人間調味料】
・クローン娘を用いた調理法
クローン娘は純粋に人間の細胞を培養してできたものであり、意思がなく、各機能を意図的に停止させることで様々な代謝を止めることができる。
そのため、排せつ物の心配をすることがなく、そのまま発酵培養液に漬けて発酵することが可能。
また、基本的にはタンパク質を分解する酵素により、人間表面の不必要な角質などを分解し、それを抽出したものを調味料とする。
一部の機能を動かし代謝を高めることで人的に老廃物を生産させる。それをタンパク質分解酵素によって分解し、各種アミノ酸を生成する。
一度発酵が終わった後のクローン娘は、別施設で通常の生活を行わせ成長させ、発酵によって失われた部分を補わせる。
元通りになったら一部の機能停止、洗浄などの工程を行い、発酵培養液に漬けて再び発酵を行う。
これを繰り返すことにより調味料を延々作り続けることができる。
・人間を用いた調理法
生身を用いた場合、なかなか扱いが難しい。
まず、間違いなく暴れるため、それを抑えるためにスタンガンなどで気絶させる必要がある。
それを洗浄するが、代謝機能を停止することは不可能なため、余計な老廃物や排せつ物が紛れ込む可能性が高い。
それらをうまく取り除く作業が結構面倒。
また、培養液にそのまま漬けると溺死してしまうため、酸素の注入が必要となる。
代謝効率が高いため、タンパク質分解酵素を多めに入れなければいけないが、余計なたんぱく質まで分解してしまい、人体機能を失わせる可能性があるため、加減が難しい。
死んだ人間の場合、腐敗促進によって生きている人間とは違う風味の調味料が出来上がるが、腐敗速度の調整が極めて難しい。
このような試行錯誤を行うたびに人間が死んでいくので、新鮮な人間をガンガン狩らなければならない。
なお、ある程度若い女性がよい味がでるため、若い女性がどんどん狙われている。