第2章 怪談・・・
しかし、俺の予想通り怪談とは程遠い物だった・・・
酒のせいで、舌が回らず・・・・・
何を言ってるのか分からないうえに、最後のオチの所で急に笑い出す・・・
(はぁ・・・・さすがに、これはヒドイな・・・・・・)
と、俺が呆れていると「怪談らしき物」が終わったのか、満足気な顔で俺達に感想を聞いてきた。
「なぁなぁ♪どうだった?
俺の話♪怖かった?怖かった?」
「・・・・・・・・」
さすがにこれには、みんな黙っていた・・・
酔いが回ってても、一応冷静な判断は出来てるんだな。と感心してると・・・
「・・・ってか、マジ怖かったって!!その話ほんとにあった話!?」
(・・・感心した俺が馬鹿だったな・・・・・・)
こんな感じで、百物語?は進んで行き・・・
俺が怪談を話す番になった。
(う〜ん・・・怪談か・・・・・・)
俺は、こういうオカルト系の物があまり好きでは無い為、怪談話とかはあまり知らない。
そこで、仕方なく作り話をする事にしたのだが・・・
そんな簡単に出来る物でもなく・・・
少しの間、考えていると・・・今日、夢で見た女が言ってた話を思い出した。
思い出したとは言っても、実際には夢の途中で工藤に起こされた為、全部は分からない。
しかし、それでもある程度の設定や話の流れがあるだけでもマシか。と思い、俺は夢の中で聞いた話をする事にした。
「・・・今から、5年ぐらい前の話なんだけど・・・・・・足影村って所で、ある事件が起きたんだ・・・・・・」