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17  作者: 有吉 正春
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第7話 ヒロキpart

               17        作 有吉 正春                                 オレは嬉しかった、初めて会った時からあの二人とオレの間に溝がある事はわかってた…、でも今日アイツらの話を聞いて溝は無くなったと思ったんだ…                      

「って言ってもオレ何もできねーじゃん…」

   セイコちゃんの友達からはジュンが情報を集めている、マサキの話を聞いて自宅のマンションに帰り着いてオレはやる事が無い事に気がついた

「女の子関係はジュンに任せるとして…オレは何するかな…」

       とりあえず中プロの事について調べてみたが何もめぼしい情報は無かった                      

「無い脳みそ使うより足使って調べますかね」

 オレは一人呟き中プロの本社ビルへとやって来た      

「それにしても立派な建物ですこと」

          はっきり言ってオレは頭が悪い、勉強できる云々と言うより基本的にバカなのだ、自分でも自覚している                                          

「……すいませんでした…」

中プロビルの周りをうろついていたオレは警備員に通報され警察署に連れて行かれやっとこさ開放された         

「キミ新人さんかい?」

   誰かの声に振り返ると見知らぬ男が笑みを浮かべていた         

「…?」

     

「ああ、いきなり失礼、ボクはこういう者だよ」

     男が渡してくれた名刺には           『フリーライター 佐々木 シンイチ』と書かれていた

「記者の方なんですか?」

     

「ああ、フリーだけどね、キミは?」

           

「オレは学生ですよ」

     

「学生さんがなぜ中プロビルの周りをうろついてたんだい?」

            オレは一瞬とまどった、佐々木さんの目は好奇心に満ち溢れて爛々としていた            

「場所変えて話しませんか?」

        流石に警察署の前で立ち話はどうかと思ったオレは佐々木さんに提案し佐々木さんの車に乗り込んだ                     

「…でどうして学生さんが中プロの周りでうろついてたんだい?ひょっとしてオーディションか何かかい?」

                       オレは本当の事を言うべきかどうか迷った、佐々木さんはライターだ、その情報収集能力は素人のオレなんて足下にも及ばない、しかしライターと言う事はその集めた情報を記事にする事で飯を食べてるってことだから…                      

「…何か特別な事情なのかい?」

        

「…はい、まぁそんなとこです」


「…心配しないでくれ、ボクは真実が知りたいだけさ、だからライターって言う仕事に就いたんだ真実を知るためならどんな特ダネでも惜しくないさ」

          

「なんで真実を知りたい人間が中プロを張っていたんですか?あそこには芸能スキャンダルしか無いと思うんですが?」

    

「うっ…鋭いなキミは…あれは生活費を稼ぐ為さ、あそこは大きな事務所だけあってスキャンダルには事欠かないからね、真実を見つめるだけじゃお腹は膨れないんだよ」

        

「…………」

     

「…約束するよ、キミの話す事は絶対に記事にしない、誓約書を書いてもいい、ボクにとって好奇心は全てのモノより優先すべき事なんだよ」

            そういう佐々木さんの目には偽りは無かった、オレは佐々木さんを信じてみたくなった、オレは人を見る目だけは確かだと思っている       

「わかりました…」

              オレはマサキに聞いた全てとセイコちゃんの事を佐々木さんに話した、元々証拠のない話だが佐々木さんはバカにせずに最後まで聞いてくれた                      

「確かに興味深い話だね、確かに証拠はないが不思議な程話が出来過ぎてる…」

        

「信じて貰えませんか?」


「普通の人ならね…でもボクは好奇心で動いてる人間だよ?こんな不思議な事放っておけないよ」

           

「じゃあ…」

     

「ああ、全力で調べてみるよ、もちろんこの事を仕事にする気はないさ」

           

「ありがとうございます!」

         

「でも幾つか条件がある」

          

「何ですか?」


「一つはキミがボクの手伝いをしてくれる事」

             

「えっ!オレなんか足手まといになるだけですよ」

          

「キミは同じ匂いがするんだよ、ボクと同じ真実を追求する匂いがね」

            


「…良くわからないけど了解しました」


   


「後もう一つ」


     


「何ですか?」


     


「何か食べ物をくれないかい?」                   続く

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