第一話
いつまでも傍にお前が居てくれるって思ってた
ずっと2人でいれるって思ってたんだ
17
作:有吉 正春
「オイ!何ボーっとしてんだよ?そろそろ女の子達くるぞ」
「ゴメン、ちょっと考え事してたんだよ」
「しっかりしてくれよ相方!今日の合コンの為に俺がどれだけ苦労したか…」
「なぁ、ヒロキ」
「何だよ?」
「2:2で普通合コンっていうのか?」
「いいんだよ細かい事は、俺たちみたいな三流大の貧乏学生が○×女子大のお嬢様と知り合えるチャンスなんてもう二度とないぞ!」
「どうせジュンの紹介だろ?」
「他に当てがあると思うか?」「ところでなんでジュンは何で来ないんだ?」
「一言『めんどいからパス』だってよ」
「アイツらしいな」
「お前といいアイツといいなんでそう女に無頓着なのかね〜」
「まぁモテる男の余裕ってヤツだよ」「ハッ?よく言うよ」
ヒロキは吸っていたタバコを足で消しながら言った よく考えたらヒロキと初めて会ってから二年以上経つ 最初俺とジュンが入ったサークルの飲み会で嫌がる女の子に無理矢理酒を飲ませようとしていた先輩がいた、その先輩にいきなり殴りかかったバカそれがヒロキだった、その後他の先輩達にボコボコにされそうになったところに俺とジュンが乱入、結果三人仲良くサークルを追い出された、今考えてもムチャクチャな出会いだ
「おいマサ!あの2人組みじゃないか?」
こちらの視線に気づいた様に近づいてくる2人の女「あの〜マサキさんとヒロキさんですか?」
肩まである茶髪の女の子が尋ねてきた
「はい、えーっと…」
「アイリちゃんとセイコちゃん」
ヒロキが耳元で呟いてくれた
「アイリちゃんとセイコちゃん?」
サンキューヒロキ、恩にきる
「はい、2人とも優しそうな人で安心しました」「俺がマサキでこっちが『ヒロキでーすヨロシクねー』」
「ヨロシク〜、私がアイリでこっちの娘が…ほらセイコ恥ずがってんじゃないよ!」
「うん…えーっとセイコっていいます、ヨロシク…」一瞬俺は何が起こったかわからなかった顔を上げたセイコちゃんはまるでアイツそのものだった…、いつも俺と一緒にいた、いつの間にか俺が愛していた、そしてもう決して逢える事のないアイツに…
「トモコ…?」
続く…
はじめまして、新人の有吉正春と申します、幼稚な作品ですが以後ヨロシクお願いします