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こちら国家戦略特別室  作者: kkkkk
第8章 介護ビジネスを再編しろ!
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介護ロボットを使ったらどうかな?(その3)

※この物語はフィクションです。登場する人物・団体は架空であり、実在のものとは関係ありません。


 介護職員は介護ロボットを入居者のベッドの前に移動させた。


「〇〇さん、お風呂に入りましょうねー」と介護職員は高齢者に言ったら、高齢者は元気に「はーい」と返事した。


 介護職員が持っていたタブレット端末を操作したら、介護ロボットはアームをベッドに寝ている高齢者の下に差し込んだ。アームには高齢者を持ち上げるためのネットのようなものが付いている。

 介護ロボットはネットを高齢者の下に轢くと、今度はウィンチを使って高齢者を釣り上げた。

 高齢者は介護ロボットの本体であるマトリックス風のユニットに運ばれていく。

 介護ロボットが高齢者をユニットに収納したら「ガシャ」とロックする音が聞こえた。


 高齢者は顔だけ出した状態でユニットに収納されている。高齢者はここで入浴するようだ。

 介護ロボットから「ピッ」と音が聞こえたら、ユニットの中は温水で満たされていった。


 “ゴーッ ゴーッ ゴーッ”


「すげー! 近未来的だなー!」と茜は喜んでいる。

 これは見ていて楽しい。声には出さないが、僕もさっきからずっとワクワクしている。


「ピッ」と音がする度に高齢者が少し動いているから、介護ロボットは水流を操作しながら高齢者を洗っているようだ。

 ただ、高齢者は着衣のままユニットに収納されたはずだ。服のまま入浴しているのかな?


「服脱いでなかったよね?」と僕は疑問を口にしたら、「服のまま洗うんじゃね? 服の洗濯も同時にできるし……」と茜は呑気そうだ。

 確かに……高齢者と服を同時に洗えれば効率的である。


 “ゴボッ ゴボッ”


 しばらくしたら、ユニットからお湯を排水する音が聞こえてきた。どうやら、入浴は完了したようだ。ユニットの排水が完了したら、介護ロボットから「ピッ」と音が聞こえた。


 “ブォォーーー”


 温風で高齢者を着衣のまま乾かしているらしい。高齢者の体と服を同時に洗濯・乾燥させている。高齢者は顔をしかめたりしていないから、風は暑すぎず寒すぎない適温なのだろう。

 それにしても、高齢者の服を洗濯・乾燥する必要がないのだから、効率的な入浴ロボットだ。


 服と体の乾燥が完了した高齢者は、介護ロボットによってベッドに戻された。

 入浴作業が完了すると、入浴中は退室していた介護職員が部屋に戻ってきた。

 介護職員は別の介護ロボットを連れている。


「〇〇さん、お食事にしましょうか?」と介護職員は高齢者に言ったら、高齢者は元気に「はーい」と返事した。


 どうやら、夕食の時間のようだ。


 介護職員がタブレット端末を操作したら、介護ロボットは漏斗のようなものを高齢者の口の中に入れた。


「〇〇さん、苦しくないですかーー?」と介護職員は高齢者に質問する。


 高齢者は親指を上げた。大丈夫らしい。


 介護職員がもうタブレット端末を操作したら、「ピッ」という音とともに流体の何かが漏斗を通って高齢者の口に入っていくのが見えた。介護ロボットは流動食を提供しているようだ。


 しばらくしたら、介護ロボットは漏斗のようなものを高齢者の口から取り出した。高齢者の夕食はこれで終了だ。

 介護職員は介護ロボットを操作しながら、高齢者の部屋から出ていった。


 その後もダイジェスト映像は介護施設でのロボットの活躍を紹介していた。


 **


「ちょっと、これは酷くない?」と新居室長は呟いている。


 確かに、僕もちょっとやり過ぎな気もした。


 介護ロボットの食事提供は、倫理的に大丈夫なのだろうか?



<その4に続く>

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