表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
約束  作者: 榎 実
7/46

8月1日①

カーテンの隙間から射す強烈な朝日で目が覚めた。

ぼーっとしたまま

(知らない天井…)

とどこかで聞いたような台詞を呟いてすぐ、我に返って慌てて身を起こす。

“おはようございます”

「おはよう」

反射的に返して、

(!)

今度は本当に目が醒めた。目の前には喋る猫が一匹。

(夢じゃなかった…)

「……えー、と…朝ごはん食べて来るけど、何かいる?」

とりあえず話しかけてみた。

クロはしっぽをピンと立て

“ではお言葉に甘えて”

と答えた。


母屋へ向かう。香織は起床が遅い為、朝食は各自で用意することになった。代わりに台所にあるものは自由にしてよいと言われている。

ご飯が炊けていたので納豆と漬物、インスタントの味噌汁、麦茶を用意した。

(クロには…何が良いんだろ)

昨日のバーガーのしおりに、自作する時は塩分に気を付けろと書いてあったことを思い出した。とりあえずご飯にお湯をかけ、鰹節をかけただけのものを用意した。

(あとは本人に聞けばいいしな)

そんなことを思う程に、この異状に適応していることを自覚し苦笑する。

昨夜は結局ー勿論疲れもあったがー逃げるように眠ってしまった。

(ちゃんと話してみよう)

母屋で素早く食事を終え、クロのご飯とともに離れへ戻った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ