えんぴつディストピア
俺は歩く。白い地面の上を。
――今日は最終決戦だ。
対するは最悪の魔王『ディザスター』。俺達は魔法を使い、剣を振るい立ち向かう。
しかし奴は強く、残虐非道。
魔法使いの仲間がやられて俺を見る。
赤い瞳が俺を射貫くと体が動かない。
瞬間拳が体を貫き——。
「書けた」
一人の物書きが背を伸ばす。
溜った疲労が抜けていく。
机の上の原稿は黒く、今日の仕事を表していた。
席を立つとカラカラと音が鳴る。
物書きはそれに気付かず机を離れた。
俺の旅もここまでのようだ。
残り僅かな時間を、この世界を楽しんでくれ。
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