ゾンビ、君の名は・・ジョージ=ロメ雄・・・
「む!声が遠いな!神の御前で恐縮するのは解るが、もっと元気な声で『オッス!』」
双方が仰け反っているせいで神様の声が向こうで聞こえる、20・いや8時を思い出して『オッス!』オレはおやっさんの濁声にかける様に声を上げた!
「まだまだ足らんゾ!もっと元気良く!『オォッッス!』」朕さんは更に上を求めた。
定番の掛け合いだがソレが良い!『オォッッッス!』元気を増し声を張る。
「まあ元気だな!『神だよゾンビ集合!!』」
私は蟹とか[エクソシスト]の動きで足を動かし。そして・・・
「ってお前、朕に、ち・・股間を見せてどうするつもりだ!無礼者」
ゾンビはブリッジ中に股間を蹴られると尻が浮く物だ、私は海老のフライを彷彿される飛びを見せ、顔と唇は地面と愛を語り合う事になったのである。
ぐへぇぇ!「あのですね、神様達の世界の挨拶は腹を見せ合う物だと思ったもので、違うのですか?当方の不作法にて・・申し訳無いです」
地に頭を付けた反り返りからの、逆反り返り・・・カエルのような超土下座!
真摯な謝罪は、受け入れないと相手の器が狭いと思われる物。
そちらが謝るなら・・こちらも謝らねば不作法と言うもの、そういうじゃありませんか、それに集合させたのも朕さんだし。
「まあよい、神との遭遇なぞSFでも中々無い筈だ。そう言う種族もいるだろう! だが次ぎは許さん・・・・・許さんぞキサマらーーーー!?
ジワジワとなぶり殺しにしてやるからな?」
宇宙の帝王のような脅しだった。クソウ!悟空早く来てくれ!
「・・ゾンビお前「名前が無い」とか言ったな、右も左もゾンビなら区別も付かん、何とか名前を考えろ」
って言うので、タイラントって言ったら殴られた・・・・不幸だ。
「[ジョージ・A・ロメロ]を文字ってロメ雄=ロメ雄君でいいだろう。
これなら黒尽くめの男達にも解らないはずだ」
「私としては、腐太郎とかゾン之助・ウォーキングデッ太郎でも良いですが?
名探偵ゾンビ!見た目は死体で頭脳は半分死体、記憶は無いけど・・・
気が付いたらゾンビになってたんです!」
行く先々で死人が出たら、犯人にされてしまうような気しますが、今の内に腹話術を学べば大丈夫でしょう・・・ユー〇ャンで。
大丈夫・僕いいゾンビ、人間喰わない。大丈夫・人間友達・・かゆ・・・・ウマ・
信じてくれる可能生皆無ですね。
「名探偵の素質は、『事件が探偵に引かれてやって来る事』と言う。
ゾンビに引かれてやって来るのはゾンビと鼠・・あと死体か。
危険なウイルス?完璧じゃないか!」
犯人は常に私って事になりませんか?神よ!
「それに死人じゃ無くて、ゾンビが出たらの話しだ。疑われる事は、まずない・・・と思うよ?」
「確かにソンビにやられたら、[ゾンビ化]しますから殺人犯には疑われない?と」
ハハハッハハ・・・
「覚悟も無しにロメ雄を名乗るのか?ロメ雄・・お前これからどうするんだ?」
「神よ!顔が恐いですよ?」
「このまま小屋に引きこもり、ダラダラと庭を眺めては時折庭を手入れして。
畑仕事で喰わん物を育てて、人生それでいいと思ってんのか!庭師レベル99までカンストしても誰も喜んでくれんよ?
社会に出なきゃあ、もっと社会に貢献して給料もらわなきゃ、家族も心配するよ?自立しなきゃぁ・・もう立派な大人なんだから、ご家族の苦労もわからきゃぁ」
「・・・・・・・・」いきなりの超マジ説教、神は私に探偵になれというのだろうか。
「ロメ雄、お前『20まで童貞のまま過ごせば魔法使いになれる』と言う都市伝説を知っているか?」
いきなり童貞伝説ですね、世界の常識ですよ。そして私は、賢者時間と言うものも知っています。
「なら魔法使いはいつ童貞を捨てるのか、お前考えた事は有るか?オレは有る!
神だから!それはさておき、ロメ雄・・・お前は童貞だが?
[ゾンビ童貞]で[童貞ゾンビ]だからな!」
ヒドイ!知らなくていい個人情報の漏洩だ、人権侵害だ!ヒドイ侮辱を受けた!
「お・・おお・オレ・・は・・童貞・・ちゃうもん」記憶は無いけど。
ソンビだけど死にたい!デジタルタトゥーだ!みんなに知られた!・・・・死にたい。