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ひよこの変体!そしてゾンビの新たなる旅立ち。

 多少怒られたていどで、生き返ることはあきらめません。ゾンビの労働はまだまだ続くのです。

ただ・・休みがないのは、さすが暗黒企業。

 

(すこしくらいは、休みが・・・)

 ゾンビが休める時は死ぬとき・・かもしれません、というよりあの神様なら、

『休みが欲しい?ならわしが引導を渡してやろう』とか言い出しそうです。


(働くより、仕方なし。まるで生きる[働く]べきか、それとも死ぬべきかそれが問題だ!)

 悩むことなく、働きますよ。死にたくないですからね。


 気分一新・勢い良く飛び出した場所、そこは何とものどかな田舎の原風景だった。少し暑いけど、はるか遠くまで続く田畑と遠くに見える集落。

忘れた?忘れられた?故郷の空気がソコにあった。


「地上の孤島か!」町まで歩いたとしても・・町はどこです?

半日は楽にかかる距離でしょう・・多分。

『私達の明日はどっちだろう?』


くくくっ「クルッポウ!遂にこのひよこ様の、完成体を見せる時が来たようだ!」

 足元でナニカが崩壊したひよこちゃんがほたえている。


 こんな冒険もバトルも始まる前に、完全体を見せるなど本来考えられない。

すごいやる気って事ですね。


 確かに、神様にも怒られましたし・・燃えるような闘争心は必要でしょう。


「しかと見よ!そして讃えよ!・・・ムムムムム・・・パーフェクトフォーム!」

ひよこさんが小刻みに身体を震わせ、羽根が逆立ちなみ打つ。


「うぉぉぉぉぉーーー」四つ足のゾンビ鶏は、体内にバキバキ嫌な音を立てる。

 その足の全てで地面を掴みふんばっている。


「お?お?お?」鳥の目玉がぐるりと回転し、両目が渦を巻く様に勢いを増す。


 ついに狂いました?[狂化]というヤツですか?

 理性だけが私達と他のゾンビと一線を画く所だと言うのに、

ソレを捨てると言うのですか!


コケー・コッコケー」恐るべき跳躍と山にも届くような鶏声。

バサバサと音を立て着地するとそのまま翼を広げ、どうよ?と上目で語る。


 ?実際どこが変身したのか全く解らないよ?

ぱっと見一回り大きくなったような気がしますが・・・・


 この第2形態を見るのは[神]様以外ではお前が一人目よ!コココ・・


 やはり解らないです。それとひよこちゃんは、基本可愛いアニメ声なので

「ごごご」と口で圧力音を出しても可愛いだけなんですが。


「恐ろしくて声も出ないか?フはははは」


いや「全く解らないんです」けど?

 という最中に、猛獣の跳び蹴りがロメ雄を吹き飛ばした。

確かに蹴りの威力は上昇しています。


 第2形態になる前が猪の突進なら、今の一撃は牛の角ですねグレートホーン。

 闘牛の町、スペイン人かゾンビで無ければ死んでいますよ。


 全く私がギャグ要員だからといって[トゥーンワールド]は勘弁して欲しいです。ゾンビだって[ぺちゃんこ]とか串刺しで、あな空きになりたく無いのよ?。

ありのままの自分でいたいのよ?


 無礼者め!「この神々しい4つの翼、まるで大天使ではないか!

セラフのごとく力強い[4つの手羽先]、見えないのか!お前は!

そんな目玉はいらんな![抉ってやる]」

 ノータイムで馬乗りになって目玉を執拗に突く突く、止めて!ゾンビの目は二つしかないんです。玉なら4つしかないんですよ?


『刺し穿ち・突き穿つ!』

 一回り大きくなったひよこちゃんは大人の女性ぽくヒドイ事をする。

 私を殺して見せろとか、美人を殺すような無茶振りは無しでしょう?


 クチバシだけで無く、足の爪でも突くのは翼が増えて滞空が安定したからでしょう。全く恐ろしいひよこさんだ。


 目玉の無いゾンビ・・かわりに手の平に移植するとしてもです、

そんなのがうろついたら別のジャンルです。

ゾンビホラーわくを外れた怪奇ホラーになってしまいます。


「つまり筋力と飛行性が増したわけだね、それでどうするの?」

 窮地に陥った時に覚醒するのはお約束、でも物語の序盤でいきなりの力の解放、

それが意味する物は。


「隕石か、それとも強敵とのそうぐう!?」覚醒せねばならぬ理由があるはず。


クククッ「それはな!コウダ!」翼を広げ4つの足が地を蹴った。

「パイル〇ーオン。神にも悪魔にもなれる、かも知れない力を君に」

 ロメ雄の頭上に飛び上がり、頭頂部に着地。(何だか嫌な予感!)


新章の始まりです。

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