【科学(?)小噺】とある無謀な馬鹿者の物語【進化論】
初めましての方は、初めまして。
普段はシリアスな長編(ダーク)ファンタジーを書いていますが、新年ということで息抜きを兼ねて新しいことをしてみようとギャグ短編を書きました。
※注意
この物語を学術的な違和感なくすんなり受け入れてしまった方は、必ず最後までお読みください。
この作品はノベルアップ+様でも掲載しています。
ネオテニー(neoteny)とは、動物において完全な成体でありながら、未熟な幼生や幼体の性質が残る現象である。
あるいは幼形成熟、幼態成熟なんて言うこともあるらしい。
例を挙げるなら、鰓呼吸のまま成体となることで知られる両生類(通常の両生類は生体になると肺呼吸をおこなう)、アホロートル(メキシコサラマンダーなど)が有名だろう。
さて、このネオテニーだが、進化論においては重要な役目を果たすという説がある。
例えばかつて、ホヤのネオテニーが脊椎動物の進化の始まりだ……なんて説が提唱された。
いきなりこんな話を始めたところで、「そもそもホヤって何なのさ?」と思う方々が大半だろう。
奴らが具体的にどんな生き物か説明するのは非常に難しいが……ホヤ貝なんて言葉もあるし、見た目は貝の仲間に似た生き物だと言えるのだろうか?
東北では食用にもされているマボヤなんかは、赤からオレンジの色鮮やかな海洋生物で、壺のような殻の中で生活している。
名前の由来は「ランプシェード」に当たる火屋に形が似ているからだとか、炎のように赤いから火焼とも書いたりだとか(こっちはおそらくマボヤ限定だが)。
あとは凹凸のある特徴的な形状から「海のパイナップル」などと呼ばれていたりする。
要するに、なんともよくわからない生き物だ。
しかもこの生き物、脊索動物に分類されるというのだからますます訳が分からない。
脊索動物とは背側に一本の神経系をもつ生き物で、ヒトなどを含む背骨をもつ脊椎動物と近縁な存在である。
そして当然、そこにタコやイカ、貝の仲間は含まれない。つまり「ホヤ貝」なんて名乗って(?)おきながら、その実は全く別の分類なのだ。
また、ホヤは成長過程で変態する動物として知られ、幼生はオタマジャクシみたいな形態で遊泳する。
一見すると植物の一種とさえ誤認されるようなあの外観は、成体となり海底の岩などに固着した結果だったりする。
さて、想像してみてほしい。
もしそんな生態をもつホヤ綱の生物が“ネオテニー”をしたら、いったいどうなってしまうだろうか?
――時は、はるか遠くさかのぼる。
昔々、いろんな生き物が生まれては消えていった時代。
色々と説はあるが、初めの生物は日光が届く浅瀬で進化したというのがポピュラーな説らしい。
さて、そんな浅瀬の海の底にはホヤの一族が住んでいた。
彼らは今と同じように、子供の頃はオタマジャクシのような姿で泳ぎまわり、よい塩梅の岩があればそこにくっついて成体になるといった生き方をしていた……と仮定しよう。
しかしいつの時代だって、生き残ることは戦いだ。
特に成体になると居場所が固定されるホヤにとっては、良い餌場と安全な住処の両方を満たす岩場を探すことは死活問題だった。
そして資源というのは限られている。
繁栄し過ぎたホヤ族の新世代は、岩場探しに苦労する羽目になった。
少しでも良さげな場所があれば、そこにはたいていの場合、とっくに他のホヤが居座っている。
しかし妥協してしまえばエサは取れず、体も大きくなれない。そして結局、子孫を残す生存競争に敗れてしまう。
というわけで仕方なく、ホヤの幼体たちはオタマジャクシのような姿で海の中をふらふらと泳ぎ回っていた。
「まったく、近頃の若いもんは。まともな岩に着かないでいつまでもフラフラしおって、情けない」
年寄りのホヤたちはそう言って、安定した岩場の見つからないホヤの幼体たちを見下した。
「わしらの若いころは、とりあえずどんな岩場にでも掴まって、そこから少しづつ大きくなったものだ。お前らも、少しはわしらを見習ったらどうだ?」
しかしホヤは成体になると一切の移動をしない。つまり彼らは若いころからずーっと、日光に恵まれ、エサも食べ放題な優良立地にあやかってきたはずである。
仮に苦労した者がいたとすれば……それはこの浅瀬を見つけたさらに前の世代のホヤたちだろう。
少なくとも目の前で威張っている成体ホヤが言う「若いころの苦労」なんて、その体色みたいに真っ赤な嘘なのはバレバレであった。
しかしそんな言いたい放題言われて、ホヤの幼体たちが面白いわけがない。
「チェッ、チェッ。好き勝手言いやがって」
「無脳のクセに、たまたま生まれた時代が良かっただけのクセしてさ(※ホヤは成体になると、不要になった自らの神経系――要するに脳を吸収してしまう)」
「じゃあ、その場所を譲れってんだ」
成体になれない幼体ホヤたちの不満は、今にも爆発しそうだった。
「チクショウ! なら岩にくっつかないで、幼体のまま生涯泳ぎ続ける生物に進化してやる~!」
中にはやけになって、こんなことを言い出す幼体もいた(※なおこの時代には、チクショウに該当する哺乳類はまだ存在しない)。
……とまあ、こんな具合に、半ば必要に駆られて彼らはネオテニー化したのかもしれない。
さて、この「生涯遊泳宣言」をした個体を、便宜的に“ホヤ男”と名付けよう(※ホヤは雌雄同体の生き物である)。
傲慢な成体ホヤにプランクトンとして食われかけた彼は憤っていた。
「クソッ! セルフィッシュ(利己的)な老害どもめ! もうこんなクソ浅瀬、出て行ってやる!」
彼は勢いに任せて、出発の準備をした。
「お前らも悔しくないのか!? 俺と一緒に新天地(海だけど)を探しに行こう!」
ホヤ男は仲間の幼体たちにも声をかけた。
「いや、それは無理だって」「大洋に出ても生き残れねえよ」「やめとけ、無駄死にするぞ」
しかし、その結果は芳しいものではなかった。
「最近の若いもんは、バカなことをするねえ」「ホヤ界の知能低下が危ぶまれますな」「バカなことをやってないで、まじめに岩場を探しな!」
成体のホヤたちは、そんなホヤ男をバカにした。
最後に至っては、そもそもまともな岩場が残ってないから旅立たざるを得ないというのに……まあ、もう二度と顔を合わせることはないのだ。ホヤ男は鬱屈した気持ちを呑みこんだ。
幼体の仲間たちに引き留められたものの、ホヤ男はそれを振り切って旅立つ。
結局、ついてきてくれる者は、誰もいなかった。
* * *
前へ進むほどに、少しずつ深くなってくる海底。
だんだんと心細くなってくるホヤ男。
ふと、背後から何かの気配がした。
振り返るホヤ男。しかしそこには誰もいない。
「へっ……まサカナ」
「なーにが?」
いつの間にか正面に居たメスの幼体に、ホヤ男はギョっとした(※ホヤは雌雄同体の生き物である)。
彼女はホヤ男にとっての幼馴染だ。名前をホヤ子といった。
「ホヤ子、どうしてここに……」
「エヘヘ、来ちゃった♪」
彼女はてへっと楽しげに笑った。
(※なおここに居るのはオタマジャクシみたいな姿の幼体ホヤである。)
「いや、来ちゃったって……」
「ホヤ男君は、私が居たら、いや?」
「別に嫌じゃねえけどさ……」
ホヤ男は口ごもる。一人では心細かったのは事実だ。
「お前も、新天地を目指すのか?」
「う~ん、微妙に違うかなー……」
「……? ま、いっか。来ちまった者は仕方ない。一緒に行こうぜ!」
正直に言うと、ホヤ男は嬉しかった。しかしそれは、自分の考えに賛同してくれる者がいたからだ。
まだまだ幼体の彼に、生殖関係の話は難しすぎた。
「私は……ホヤ男君と一緒にいられたら、それだけで満足なんだけどなー……」
「ん? なんか言ったか、ホヤ子?」
「ううん、なんでもない♪」
このホヤ、生意気にも鈍感系主人公である。女心が理解できていなかった。
(※しつこいようだが、ホヤは雌雄同体の生き物である。)
こうして、二匹の冒険は始まった。
……そしてなんやかんやあって、二匹はついに浅瀬と外洋の境界とも言うべき場所までたどり着いた。
ホヤの一族にとっては事実上、世界の果てである。
ホヤ男は眼前に広がる大海を見て、楽しげに笑う。
「ここから先は、今までと違うぜ。まあ、続きは明日だな。今日はあの岩場の上で寝るとすっか」
ホヤ男の指示した先にあったのは、少し暗いしエサも不安だが、慣れればそこそこ住み心地のよさそうな岩場であった。
「……ねえ、ホヤ男君?」
明日からの大冒険に胸を躍らせるホヤ男に、ホヤ子がかしこまった様子で尋ねる。
「どうした、ホヤ子?」
「この岩場……二人で住むのにちょうどいいと思わない? 危険な冒険はここでおしまいにしてさ、二匹でゴールインしちゃおうかなー……なんて?」
彼女はどこか縋りつくように、ホヤ男に提案する。
「なに訳の分からない言ってんだ、今さら冒険を止めるわけないだろ――俺たちの目指す新天地は、岩にへばりついて生きることじゃない」
ホヤ男はけんもほろろに切り捨てた。
「ほら、下らねえこと言ってないで、明日も早えし、寝るぞ(※実際当時の一日は、現在の24時間より短かった。)」
そう言ってホヤ男は岩場の上に寝そべった。
「……そうだよね……ホヤ男君は、そう言うよね」
ホヤ男はホヤ子の表情に落ちた陰に、気付くことはできなかった。
「……ねえ」
完全に眠りの体勢に入ったホヤ男の隣に、ホヤ子が寄り添うように寝そべる。
背中にホヤ子の体温を感じた(※ひんやりしているのかな?)。
「……なんだ?」
ホヤ男は眠そうに返した。
「好きよ、ホヤ男君……愛してるからね」
「……俺もだよ、ホヤ子」
いつの間にか成体の階段を登っていた二匹だった。
その言葉を最後に、ホヤ男は眠りについた。
……そして、次の日の朝が来た。
ホヤ男は波間から差し込む朝の陽ざしに目を覚ます。
「……ホヤ子?」
そこにホヤ子の姿はなかった。
周囲を見回してみても姿は見えない。
「ホヤ子ー!!」
ホヤ男は彼女の名を呼び、辺りを探し始める。
そして、彼ついに彼女を見つけてしまった。
「ホ、ホヤ子!?」
「……ごめんなさい。ホヤ男君」
彼が見つけたのは……岩の陰にくっついて成体になろうとしている彼女の姿だった。
「そんな……どうして……?」
「成体になるって……悲しいことなのね…………私は、貴方みたいには生きられない……貴方と一緒には、いけないの…………」
そう言ってホヤ子は悲しげにうつむいた。
ホヤ子の態度にはのっぴきならない事情があった。
なぜなら彼女は――ホヤ男の子を身ごもっていたのである。
(※ホヤは体外受精する生き物である。種類によっては無性生殖もできるが、いずれにせよ妊娠することはない。)
本当の気持ちを言えば、ホヤ男にどこまでも付いていきたい。
でもこのまま泳ぎ続けていれば……愛するホヤ男の子孫を残せない。
(※ていうか、こいつらは成体になっていないので、まだ生殖機能が備わってないはずである。)
だが彼女はそれを口にしなかった。ホヤ男の夢を、邪魔したくなかったのだ。
愛する者との子を残したいのは、彼女の我儘にすぎないのだから。
だからこそ彼女はそっけない必死で態度をとって、ここで別れることを選んだのである。
しかし、そんなホヤ子の内情を知り得ないホヤ男。彼は裏切られたような気分になって仕方がなかった。
「そうか、そうかよ! じゃあ、ここでサヨナラだ! せいぜい達者に暮らせばいいさ!」
結局、彼女にあったのは安住の地が見つかれば、そのまま萎れてしまう程度の覚悟だったのだ……ホヤ男はホヤ子を情けなく思った。
ホヤ男は振り返らず、その岩の陰を後にした。
「……大好きよ、ホヤ男さん。あなたとの冒険、楽しかったわ。ありがとう」
――そして、さようなら。
切ない視線。もう声の届かないその背中。ホヤ子は静かに涙を流した(※ホヤに涙腺はない)。
「ウオオオオオ!」
一方でホヤ男は叫ばずにいられなかった。そしてむしゃくしゃした気分のまま、がむしゃらに泳ぎだした。
何もかもを忘れるために、ホヤ子への未練を断ち切るために――。
――そして、視界に映る全てはどこまでも青一色だった。
ただ上は明るくて、逆に下はどこまでも堕ちていけそうな、深い紺碧の闇が無限に広がっていた。
外洋はあまりにも広く、深すぎて、深淵に呑みこまれそうな錯覚に抗いながら、ホヤ男は泳ぎ続ける。
「ウオオオオオオオオオオ!」
いくら尾を動かしても、ちっとも前に進んでいる気にならない。
いや、むしろ、今自分が前に進んでいるのか、それとも海流押し戻されているかすら判断がつかない。
ホヤ子と決別したあの岩場は、とっくに青の向こうへと消えていた。
「ウオオオオオオオオオオオオオオオ!」
なんでホヤ子とともに岩にくっつく未来を選べなかったのか、彼自身にも分からない。
頭の中がぐちゃぐちゃになって……気が付いたらペースを乱して全力で泳ぎだしていた。
あの老害ホヤへの怒りとか、生き残りたいだとか。
生まれ育った浅瀬のこととか……。
友達とか、そして……ホヤ子のこととか……。
「魚オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
無限に思えるほどに広く、どこまでも青く、そして孤独な外洋に、彼の叫びは木霊し続けた。
……その後ホヤ男がどうなったのか、知る者はいない。
しかしおそらくは……大洋の真ん中で力尽き、努力虚しく海の藻屑となったのだろう。
ホヤ男がバカな奴だったと、君は嗤うだろうか?
まあ確かに、彼はバカな奴だったと言えるかもしれない。
しかし、ホヤ子が産んだ彼の子供たちの中には、母親から聞いた冒険物語に胸をときめかせ、彼と同じように外洋へと旅立つ者がいた。
彼らの多くは志半ばで力尽き、あるいは大人になって自らの子に、孫に、子孫に託し……そして世代を重ねるごとに、少しずつ遊泳時間が伸びていき、最終的に成体となっても泳ぎ続けるネオテニー体へと進化していく。
そして時は流れ、約4億6000万年前、古生代オルドビス紀中期。
いつしか彼らの子孫は『アランダスピス』と呼ばれる生物となっていた。
その正体は現在判明している限り、最古のサカナである!
当時の彼らにはヒレもアゴもなく、文字通り海底の泥をすすって生きている弱者であったが――それが現在、海を支配している“魚類”の先駆けであることを疑う者はいないだろう。
それどころか、彼らの一部が両生類、爬虫類、そして恐竜――最終的に鳥類として大空を支配することを、我々は知っている。
あるいは、哺乳類に進化し、霊長類の一部がヒトとして、地上を支配する生態系の覇者となったことを、我々は知っている。
――それらは全て、ホヤ男の無謀な挑戦から始まった。
それを知ったとき、はたして君はまだ、彼を嗤うことができるだろうか?
ホヤ男は私たちに大切なことを教えてくれた。
もし彼が生きていれば、きっと私たちにこう言うだろう。
「泳ぎ続けろ。たとえその結末が報われなくても、失意と絶望であったとしても」
「ありもしない安寧にしがみ付くな。余計な雑音に耳を貸すな」
「お前らが望む生き方をしろ」
ホヤで終焉わるな。サカナになれ―― Be Fish !!
……やあ。
ようこそ、バーボンハウスへ。
このテキーラはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。
さて、ここまで読んでくれた読者の皆様に謝らなければいけないことがある。
うん、「また」なんだ。済まない。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。
でも、この前編を読み終えたとき、君は、きっと言葉では言い表せない「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。
殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい。
そう思って、この短編を書いたんだ。
じゃあ、注文を聞こうか。
……え? なんのことを言っているか分からない?
実に察しが悪いね、君は。
要するに『嘘』だったのさ。全部な。
いや、小説なんだから当たり前だろうだって?
ちがうちがう。もっと根本的に、全部嘘だったのだ。
厳密には嘘というより、“古い”と表現したほうが適切かもしれない。
まあ、端的に言うと、サカナの祖先はホヤじゃない。
脊椎動物の起源についてはかつて大きな論争があったんだけど、“ホヤのネオテニー”説はいわゆる淘汰された古い学説なんだ。
作者も趣味で聞きかじっただけで詳しくはないんだけどさ。
実はゲノム解析の結果、脊椎動物の直接的な祖先は“ナメクジウオ”のような頭索動物(脊索動物門頭索動物亜門、脊索が頭まで伸びている)だって分かっているらしい。
ナメクジウオもなかなかマイナーな生き物だが……人によっては「ピカイア」的な生物と言えば伝わるかと思う。
まあ、あいつらも今となっては、単にカンブリア紀に棲息していた脊索動物の一属に過ぎなかったことが分かってるんだが。
ちなみにこのゲノム解析プロジェクトは2008年の出来事だから、結構昔の話だね(笑)。
で、ホヤのような尾索動物(脊索動物門尾索動物亜門、幼生の尾に脊索がある)は頭索動物から脊椎動物への進化の過程で別れたものなんだとさ。
つまり、死ぬまで泳いでもホヤはサカナになれないってことだ。
海を支配したのは、初めからそれなりに泳げる奴らの子孫だったってわけである。
残念だったね(爆笑)。
でも、たとえ幻想だとしても――むしろ幻想だからこそ、最期まで泳ぎ続けたホヤ男みたいな生き方は、作者には眩しく見えてしまうんだ。
居場所のなかった者たちが、新天地を目指す物語……貴方の心は躍らないだろうか?
(いい話風にしてごまかしている。)
……ところで、最後に頼みたいことがあるんだが。
いや、この物語の真の教訓についてなんだけどね――『ネット上の与太話を鵜呑みにしてはいけない』ってことにしておいてもらえないかな?
おあとがよろしいようで(チャンチャン)。
なぁに、この話?
作者にもわからん。書いてて頭がおかしくなった(笑)。
ギャグは難しいですね(小並感)。
もし生物の進化に関する話で間違いを見つけたら、ぜひ指摘お願いします。