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ヒールのやりすぎは体に毒です!!  作者: 隠月
拾われました!
8/49

ギルド

「着いたぞ、ここだ」


「へ~、でかいな」


「お前の感想はいつも単純だな」


「ほっとけ、三階建てはまだ許せる。でも、横に広すぎるだろ。何十件分あるんだ」


「冒険者は大体ここで生活する。そのためだ」


「お前は本当に無知だね、アホだよ」


「ノエル、シュー喧嘩するな、中に入るぞ」


「姉さまそれは誤解だね。喧嘩は同じレベルの人間しか起こらないんだよ。あたしとあいつじゃ喧嘩にならないよ」


「なんだと。まぁ俺は寛容だから許してやるよ」


照れ隠しもそこまで行くと残念だ


きっと初めての感情にどうしたらいいのか分からないんだろう。


俺がサポートしてやるか。


俺はノエルの気持ちをしっかり汲み取ってやるからな


「中入ろうぜ」


「そうだな、ついて来い」


フレアが扉を開け、中に入ていく。


酒場のような雰囲気をかもしながらも奥の方は落ち着いている。


「あそこに行けばいいのか」


「そうだ、よく分かったな」


「あの場所だけ雰囲気が違うからな」


きっとここで俺の秘められた能力が出てしまうわけだな。


楽しみだぜ。


「ミサさんすいません。この人の『サーチ』をしてもらえますか」


「はい、了解しました」


「よろしくお願いします」


「ではここに手を置いてください」


キレイなお姉さんだぁ~。


ちょっとタイプかも知れん


でも、ノエルが俺にはいる。


お姉さんゴメン今の俺はまだお姉さんのことが・・・


「何を考えているのかは追求しませんが私が質問することに答えて下さい」


「分かりました」


「名前をお答えください」


「鈴谷周助」


「出身地は」


「S県」


「得意な魔法や種類は」


「わかりません」


「これで大丈夫です」


本当にこれでいいのか


特に何も分からなそうだけど


「どうなんだ」


「あなたは本当の事を言ってくれたおかげですぐに作ることが出来ました」


「なにが?」


「冒険者カードです」


「こいつが貰えるんだね、おかしいよ」


「まぁ一回見て見よう」


「姉さまがそういうなら」


「鈴谷周助」


レベル 0   HP 100   MP 253   物理攻撃 0   魔法攻撃 0   物理防御 10   

魔法防御 10   器用 20   素早さ 20   運 0

ステータスポイント 0    スキルポイント 10   魔法『ヒール』『リバイブ』  スキル『魔

法能力向上200%UP』『回復力500%UP』『スキルセット数UPレベル2』『魔法範囲拡大レベルMAX』『』

『』『』   称号『』   リセット◎




これが俺のステータスか。


異常に魔法よりだな。


攻撃力無いけど。


どうやって戦えばいいんだよ


「これどうなんだ」


フレアとノエルに見せるとお互いに顔を見合わせる。


何も言わずお互いに悩んでいる。


相当良くないのか。


そうだよな攻撃力0だもんな。


ネトゲの時ですら少しは攻撃力あったぞ。


どうして、何も言ってくれないんだろ。


「シューお前は雑魚だ」


「そうだね、そうだよ。回復だけしか出来ないのはひどすぎるよ」


「そうだな、これに関してはノエルの言うとおりだ。HPもかなり低いし、それをカバーする防御力もない。これじゃゴブリンやスライムにも勝てないぞ」


「マジか~、でも一応回復し続ければ死なないんじゃ」


「それは確かに合っている。だが、死ななくてもモンスターを倒せなければ意味がないだろう」


「そうだね、姉さまの言う通りだよ」


確かにな。


でも、完全サポートになれば何とかなるだろ。


二人の仲間になれば大丈夫だろ。


ノエルに頼べば仲間に入れてくれるだろう。


「分かった俺は確かに弱い、だから二人のパーティーに入れてくれ」


「それは厳しいな」


「そんな、ノエル何かフレアに言ってやってくれよ」


「姉さまに言う事ないね、言うにはお前だよ」


「どうしてだよ」


「私達には仕事があるんだ。すまないな」


「それを手伝うってだって二人とも冒険者なんだろ」


俺がそう言うと二人は渋々といった感じで袋から一枚の黒いカードを取り出した。


なんだそれ。


俺の冒険者カードを色全然違うんだけど。


まさか、二人は相当強いのでは


「このカードはこの国直属の剣士の証だ」


「そうだね、そうなんだよ。だからお前とは仲間になれないんだよ」


「冒険者じゃなかったのか」


「あぁ、そうだ。冒険者カードは何かと便利なものなのでな」


「そうなんだね、そうなんだよ」


「数日分の宿泊費と少しの金をやる。だから仲間をその間に探せ」


「それがいいね。姉さまと私に関わらない方がいいのよ」


「そうか、分かった」


ノエルはきっと俺がケガをするのが嫌なんだろう。


フレアに関しては意識高いだけだろうけど


それに、冒険者なりたての新人も少しはいるはずだ。


ヒーラーはきっとすぐに仲間に入れてくれるに違いない。


「これが三日分の宿泊代だ。そして、こっちの金は好きに使うといい」


袋の中には十枚の銅貨と一枚の銀貨が入っている。


きっと銀貨一枚が宿泊代だろうけど。


銅貨ってどのくらいの価値なんだろう。


三日分の食事だとかかな。


「銅貨ってどのくらいの価値なんだ」


「一枚で黒パン一個買えるぞ」


「銀貨は?」


「銅貨百枚で一枚の銀貨だ。どうせだから教えといてやる銀貨百枚で金貨になり、金貨百枚で白蒼石一つ交換できる。白蒼石は正方形の小さな石だ。その石はかなり高価なため国同士でしかほとんど使われない。まぁ知っていても損はないがな。他に聞きたいことはあるか」


「特にない」


「そうか、なら私達は行くから頑張れよ。今日はもう遅いから明日から頑張れよ」


「そうだね、そうだよ。じゃあ精々頑張るんだよ」


「あのさ」


「なんだ」


「何なんだね、何なんだよ」


「ノエルに話がある」

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