セブン開始
「シュースケこっちに座り」
「おう」
「僕はルールなんて説明せんからな」
「勝手にどうぞ。どうせ俺が勝つからな」
「あとで後悔しても知らんからな」
「そうか。自分に言い聞かせておくといいぞ」
「なんやて」
「じゃあ始めようか」
俺は机の上に置いてあったカードを手に取る。
俺が強制的にセブンを始める態勢に入る。
「ほんとに後で覚えときや」
「はいはい」
「じゃあ」
「ん?」
「セブンスタート」
「何それ」
「開始の合図や」
「へ~」
「そんな事も知らんのか」
「あぁ、セブンって名前すらさっき知ったからな」
「ほんまに」
「あぁ、ほんとだ」
「まぁ、掛け声をしてくれや」
「オッケー」
「じゃあ行くぞ」
「おう」
「「セブンスタート」」
俺たちは七十枚のカードの中から七枚のカードを選ぶ。
(どれを選べばいいんだ)
(王、魔王、ヒモ、サキュバス、槍、壁、牛)
(オッケー)
「俺は選んだぞ」
「僕もだよ。どうせルール分かってないんやろ。この手札でシバいてやる」
「そうか。でどうやって勝負しるんだ」
「3、3、1の組を作るんや。それでお互いに出して勝敗を決するんや」
「え~」
「なんやその態度は。興味無さそうに」
「だって興味ないし」
「マジでシバくからな」
「へいへい」
「じゃあ行くぞ」
「来い」
俺たちはお互いにカードを出し合った。
その瞬間シリスは机に思いっきり頭を叩きつけた。
その様子からして俺は勝ったんだろう。
マジでどういうことか分からん。
相手の手札は何を示してるのかは分からんけど、俺は、ヒモ魔王サキュバス、槍牛壁、王だ。
雰囲気で何を表してるのか分かる。
ヒモ魔王ってそれにサキュバスはヤバいな。
壁に牛それに槍は完全に牛が・・・
それで勝ってどういうことかもよく分からんけどな。
(どうして勝ったんだ)
(俺も詳しい事は分からん)
(マジかよ)
(あはははは)
(次はどうなるんだ)
(数分は何も起こらないぜ)
(そうか、お前の弟とかすぐに歯向かってきそうだけど)
(ああ見えて折れやすいから)
(マジかよ)
(そうなんだ。まぁ気楽に休憩してるといい)
(オッケー)
俺初めてのセブンは呆気なく終了した。
特に楽しさも分からなかった。
マジで何が面白んだこれ。
この先のセブンをするのがめんどうだなぁ~。
面白くないし。
はぁ~。
早く終わらないかなぁ~。




