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乗船

俺たちはどこからともなく現れた船に乗り込んだ。


見た目は完全に幽霊船なのだが、乗ると中身は豪華客船そのものだった。


「どうなってんだこれ。これもまた変身の魔法なのか」


「あぁ、その通りだ」


やっぱそいつ凄いな。


昔読んだ漫画に『ヒール』でいろんな事してるやついたけどな。


俺にはさすがに無理だろうな。


てか、そいつが異常なだけか。


まぁ俺は回復力が周りとおかしいけど。


俺もその人も研究機関で調べてもらった方がいいよ。


マジで羨ましいな。


マジでそいつが稼いでいる分の金が欲しい。


「シュースケ」


「なんだ」


「選手たちが呼んでるぞ」


「おう、行ってくるわ」


「見た目、元に戻ってるらしいから」


「おう、分かった」


見た目が変わったところで特に対応は変わらないだろ。


まぁ、根暗陰キャみたいなやつらだろ。


適当にあしらっとけばいいか。


てか、ちゃんとルール説明してくれるだろうな。


こんなとこで、分けわからんゲームさせられるとはな。


まぁ、いいけど。


「シュースケさん。こちらです」


この世界で見ることはないと思っていたものを着ている男が選手の元へ案内してくれた。


男の服装は完全にタキシード姿だった。


どうしてこんなもんがあるんだ。


この世界には異世界人がいるのかもしれないな。


でも、きっと数は少ないだろうな。


特殊な知識とか能力があればきっとそいつらは有名になって何かしらあるはずだ。


でも、この世界にそんな話は聞いたことないし。


何人かいるなら一人くらい会いたいなぁ~。


「ありがとうございます」


「いえいえ、楽しんでいってくださいね」


「あはははは」


でかくて豪華な扉をあけるとそこには一人も老人はいなかった。


男女入り乱れながら本気でセブンとやらに熱中していた。


まぁ、何が凄くプレイングか分からんから何に発狂してんのか分かんねぇ~。


まぁ、適当にぶらついておくか。

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