依頼
「ガンドどういう事だ」
「あぁ、この人達はセブンって名前のプロの方々だ」
「そ、そうなのか?ふぅ~、俺が聞いてるのはそう言う事じゃない」
「あぁ~、この人達を連れて行くって事か?」
「そう言う事だ。大丈夫なのか」
「何がだ」
「こんな爺、婆連れて行って死なねぇ~のか聞いてんだよ。さらに俺らには船無いんだぞ」
「大丈夫だ。船ならこの人達が用意してくれた」
「俺たちは護衛って事か」
「いいや違う。この人達ならもっと強い人たちを雇えるからな」
ならどうして。
普通乗せないだろ。
まさか、ガンドの知り合いか。
ならどうして金を取るんだ。
意味が分からない。
「でも、金取るんだろ。どういうことだ」
「依頼料と移動費を引いたら金を払わなくちゃいけなくなったんだ」
「はぁ~、普通のより安いだろならいいや」
「そうだよな」
はぁ~。
依頼か。
護衛でなくて何をすればいいんだ。
雑用か何かか。
俺はとにかく何も出来ないぞ。
せめてもの救いが掃除を少しは出来ることだな。
まぁ、人並み以下だけどな。
「何の依頼なんだ」
「俺は雑用だ」
「俺は・・・じゃあ俺は?」
俺はって何だよ。
なんか俺はぶられてるし。
ふざけんなよ。
なんだよ、マジで。
俺は医療担当か。
こいつらのおもりは嫌だぞ。
別に俺は介護センターのスタッフじゃねぇ~ぞ。
あ゛ぁ゛。
「シュースケはこの方々の試合の相手になってもらう」
「試合?何の」
「さっき言っただろ。セブンのだよ」
「何だよそれ。全く知らねぇ~ぞ」
「だからいいんだよ」
「どういうことだ」
「この人達の依頼はセブン未経験者との試合だ」
「よくそんな簡単そうな依頼受けれたな」
「簡単な分けないだろ。セブン未経験者なんてほとんど世界にいないぞ」
「そんなわけ・・・」
あぁ、なるほど。
きっとこれはトランプみたいなもんか。
誰でもやったことがあって名前も知ってる。
そんな感じだろ。
てか、どうして未経験者と何だよ。
普通経験者どうしで高め合うもんだろ。
どうして未経験者なんだよ。
「ガンドどういう意味があるんだ」
「まぁ、それはそこのプロたちに聞いてくれ。じゃあ俺は到着した事伝えてくるから待っててくれ」
「あっ」
クソ。
引きとめたかったのに。
まぁいいか。
適当に座って待っておこう。




