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船乗り場

俺たちは港に着くとすぐに下ろされた。


「なんだよ。雑だな」


「また戻って挑戦者と戦わないといけないからな」


「そうか、またな」


「また来いよ。相手になってやるからな」


「ウン タタカウ コイ」


「あぁ、分かったよ。待ってろよな」


「シュースケ意外だなそう言うなんて」


「あははは、じゃあな」


「おう、待ってるよ」


「マツ」


二人と芋けんぴに乗り出発した。


はぁ~。


まぁ、もう戦う事はないだろ。


てか、適当に話合わせてただけなのにガンド余計な事言いやがって。


マジふざけんなよ。


合わなかったらいいだけだけどな。


面倒なことにならなくて良かった。


さて船乗り場に向かうか。


「ガンドどこで乗るんだ」


「あっちの方だ」


ガンドが指さした方向には船が一台も止まっていない。


さらに人の気配も全くない。


ふぅ~。


まさかな。


そんなはずないよな。


そのせいで一ヵ月って言ってくれてるよな。


無理やり一ヵ月じゃないよな。


絶対そうじゃない事を祈るぜ。


マジで。


「ついて来い」


「なぁ、ガンド。まさか、変な事しないよな」


「あぁ、安心しろ。深く何も考えずに座らなければいいだけだ」


そう言いながらガンドは人影の少ない方向へずんずん進んでいく。


ヤクザがいてもおかしくない雰囲気何だが。


まさか・・・


最初に思っていた重労働とは違うタイプか。


それならもっとヤバい気がするんだが。


まさかな。


そんなはずないよな。


まだ死にたくないよ~。


まぁ、何回か死んでるけど。


「ここだ」


ガンドが指を指した方向にはボロボロの小屋が建っている。


何かの間違いかな。


いや、間違いだろ。


そんな分けない。


そうだよな。


そうだと言ってくれ。


頼む。


頼む。


「なぁ、ガンドまさか・・・」


「あぁ、そうだよ」


ガンドは勢いよく小屋の扉を開けた。


そこには下へ行く階段がある。


どうして、あんなお調子者のガンドがこんなとこ知ってるんだ。


おかしくね。


いや、絶対におかしい。


何かの嘘に決まってる。


そうに違いない。


俺たちは階段を降りてもう一枚の扉の前に立つ。


「ガンドここヤバいんじゃ」


「そんなことないって」


「そうかなぁ~」


俺がうじうじしているとガンドは思いっきり扉を開けた。


そこには入れ墨もなく。


屈強な男でもない。


言い表すなら・・・


そこら辺のいつ亡くなってもおかしくないようなご老人が大量にいた。


ざっと三十人はいる。


どうなってんだ。

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