起床
目が覚めると俺とガンドは芋けんぴの中にいた。
「おう、起きたのか」
目の前にはマチがいる。
それに何か振動しているのを感じる。
「何が起きてる」
「あんたらが寝ている間に私らの国【リョク】に入ったのさ」
「それとこの建物の中にいることが関係してるのか」
「あぁ、結界をこの移動式塔で通過したのさ」
「じゃあ今この振動は何だ」
「お前たち港に行きたいんだろ」
「どうしてそれを知ってるんだ」
「チョが分からないはずがないだろ」
そりゃそうか。
寝ている奴の思考を読めるのか。
一応寝てるわけだから脳は働いてるのか。
気絶してるわけじゃなくて良かった。
それでも脳は動いてるな。
夢でも見てたんだろうか。
まぁ、読み取ってもらってよかった。
これで港にたどり着けるならいいか。
「港にもちろんつけるんだよな」
「あははは、何言ってるんだ。あたしらにあんな卑怯な事をしたんだ」
「冗談だよな」
「何が冗談だよなだ。もちろん連れてやってやるよ」
「どこに」
不敵な笑いしやがって。
声に出さないからっていいってもんじゃねぇ~ぞ。
マジでぶん殴るぞ。
絶対に違うとこ連れて行こうとしてるだろ。
マジでふざけんなよ。
この女オークめ。
「マチ アイツ マタ オーク ッテ」
「ほぉ~、あんたそんなに死にたいんか」
「絶対別のところに連れて行こうとしてるだろ」
「あ゛ぁ~、どうしたんだシュースケ騒がしいぞ」
今起きんなよ。
いや、待てよどうにかしてガンドに時間を稼いでもらって・・・
そうすればコントロールルームみたいところで操作できるかもしれない。
よし、そうと決まったらやるっきゃねぇ~。
「ガンド攻撃だ」
「えっ?おっ、おう」
よし、今だ。
「マチを足止めしとけ」
「おう」
これで探すしかねぇ~。
てか、チョ追いかけてこないのかよ。
もしかしたら一度決めたら目的につくまで変えれないのか。
それでもやるしかねぇ~よな。




