周回
マチは俺の事だけ追いかけまわしていた。
他の事に関しては一切関心がない。
チョはただ立ってるだけ。
ガンドはマチを追いかけていた。
「どうして俺を追うんだよ」
「あんたをぶち殺すためだよ」
「ガンドどうにかしろ」
「今やろうとしている『ストレイン』」
「さっきから何してるんだ」
「強化魔法だ」
なるほど、これで身体強化して走る速さとかを速めようとしてるのか。
でも、魔法が効かないなんてチートすぎだろ。
そうだ、一回試すか。
「ガンド、マチに強化魔法をかけろ」
「どうして」
「いいから」
「あぁ『ストレイン』」
やっぱりだ。
マチの速さが変わってない。
マチは魔法が全く効かないんだ。
敵からも味方からも。
支援魔法が効かないんだ。
まぁ、俺の『ヒール』も支援魔法の一種だけどな。
よし、こんだけ分かればいいか。
「ガンド逃げるぞ」
「おう」
「おい、待て」
「や~だね」
俺とガンドは速攻でその場を離れた。
今回で傷さえ与えればいいことが分かった。
少しづつだがこの方法を取っていくしかない。
てか、どうにやってチョの性能を調べるかが問題だ。
マチに追いつかれなかったのもガンドのおかげだし。
そうしたもんかな。
少しでもガンドに殴ってもらうか。
そのあと『ヒール』か『マナヒール』かければいいよな。
はぁ~。
あと何回この作業繰り返せばいい事やら。
もっと人がいたら休憩しながらできるのになぁ~。
はぁ~。
疲れた。




