地元なら強いヤンキーの先輩!
やっぱり裏路地か~。
定番すぎ。
定番すぎワロタ。
はぁ~。
でも結局だるいんだけどな。
「ここでいいだろう」
「ナンデスカ」
「新人は上の奴に敬意を払うのは当たり前だよな」
「ソウデスネ」
「なら、分かるよな」
「分かるません!!」
「そんな言葉ね~よ」
「はぁ~、金渡せばいいんですか」
「そうだよ。俺たちに報酬の三割を渡せ」
「三割でいいんですか」
「あぁ、手軽だろ」
何が手軽だ。
てか、三人で囲むな。
何人かいた囲みの中で強そうなやつしか来てないじゃん。
もっとひ弱な奴と来てくれよ。
「そうですね」
「じゃあ払え」
「すいません。俺金持ってなくて」
「じゃあどうやって飲んでたんだ」
「さぁ~」
もちろん今回のクエスト報酬から引くんだよ。
てか、早く報酬欲しんだけど。
「ぶっ殺すぞ」
「じゃあ殴ってどうぞ」
「ッチ、やれ」
はぁ~、俺ガンドみたいにハブられるんだろうな。
別にいけどさ。
これで仲間が増える事がほぼなくなったなぁ~。
もう少し仲間欲しかったんだけどなぁ~
クエスト楽にクリアできるパーティー作りたかったのにな。
でも、一応少しは抵抗しとくか。
適当に・・・
「『ヒール』『ヒール』『ヒール』『ヒール』『ヒール』」
「あ゛」
「く゛」
「ぐぁ」
おっ結構くらってくれたな。
よし、逃げるか。
「お前今にした」
「え~、お前が残んのかよ」
「何したって聞いてんだよ」
「知るかよっ『マナヒール』『マナヒール』『マナヒール』『マナヒール』」
早口で言うのかなり疲れんな。
流石に・・・・
「頭イッテ。マジでお前何した」
「じゃあな」
「く゛っ、おい待て」
「待てと言われて待つ奴がいるかよ」
「ッチ」
俺は自分の全速疾走で走った。
太陽よりは早く。
とか、なんちゃらこんちゃらで走った。
別に服は破けてないし、しいて言うならそこまで速くない。
二日ほど前に抱えられて走ったときの方がよっぽど速かった。
もっと言うと高校生の方が走るの速い。
追い付かなかったことが幸いだった。
「早く報酬くれ」
「は~い、準備出来てますよ~」
「どうも」
「今後もよろしくお願いしますね~」
「はい」
ガンドどこにいるんだ。
合流してどこか逃げるか。
ギルドにいたらまた絡まれるしな。
あっ、飲み物代払い忘れた。
クソ。
また戻って来るから許してくれ。
あ~、出禁はやめてくれ~。
他の物も食べたいんだ。




