再会
村に戻って来るとまずガンドに会いに行った。
「帰ったぜ」
「おぉ、良かったぞ。マジで俺は心配したんだからな」
「そうかそうか」
「ところで何があったんだ」
俺は昨日ガンドと別れてから起こった悲劇を告げた。
いや、ほんとに悲劇だ。
もう一度は体験したくない。
ラノベの主人公たち神経バクってんじゃね。
こんな体験してもまだおれがせかいをすくうんだぁ~って。
元いた世界思い出せよ。
絶対に救いたいとか思わんだろ。
俺みたいに強制させられてないのに。
能天気すぎだろ。
どうせ元ニートみたいなやつらの巣窟のくせに。
いや、待てよ。
おいつら俺と違ってチート能力合ったじゃねぇ~か。
クソ。
そこが大きな差かぁ~。
「シュースケは結構大変だったんだな」
「そうだよ。なんなら俺と変わってくれよ」
「それは無理だな。俺じゃ解決できん」
「そうサラッというなよ。もしかしたらパワーでどうにかなるだろ」
「お前は俺が教会持ち上げれると思うか」
「絶対に無理だろ」
「じゃあ無理だな」
「あぁ、無理だな」
「じゃあ【ヴァヒュネ】に戻ろう。そして、あいつに話をしてくれ」
あぁ、あいつか~。
あの偽優男偽善者に話すのいやだなぁ~。
目つけられたくないし。
でも、しないと怒るよなぁ~。
適当に機嫌取りながら話すか。
それにガンドと一緒に話さなければいいしな。
よし、これで行くか。
「帰るか。ガンド台車引くの任せた」
「おうよ、シュースケは疲れを取っときな」
「そうさせてもらうよ」
俺はガンドに台車を取りに行かせた。
一応爺に挨拶に行っとくか。
なんか言って来たら面倒なぁ~。
でもまぁ~大丈夫だろ。
「おい、爺俺帰るからな」
城に入り俺が叫ぶが何も返ってこなかった。
ん?
おかしいな。
何かあったのか。
問題だったら関わりたくないし帰るか。
「か゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
何の音だ。
恐竜でもいんのか。
って。
爺寝てやがる。
つまりの音って。
爺のいびきかよ。
はぁ~。
まぁ~また会いに来るからいいか。
「じゃあなクソ爺」
「あ゛あ゛・・・か゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
返事したのか。
まぁどうでもいいや。
はぁ~。
腹減ったな~。
門番から何か貰うか。
てか、あいつ名前何だっけ。
別にいいっか。
「シュースケ行くぞ」
「おう、でもその前に腹減った」
「はぁ~。キューさんから飯貰って来いよ」
「誰それ」
「門番の人だよ」
「あいつそんな名前だったのか」
「忘れてたのか」
「別に」
「はぁ~、さっさと行ってこい」
「おう」
その後俺はキューから飯を二人分貰い。
村から出た。
その時多くの村人が見送りに来てくれた。
かなりガンドが好かれてる様子だったので俺がいない間に仲良くなったんだろう。
やっぱりこいつはお人よしだな。
長所?なのかな。
まぁ、この性格で問題が起きたんだろうけど。
はぁ~。
気が乗らないなぁ~。




