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ヒールのやりすぎは体に毒です!!  作者: 隠月
初めてのクエスト
18/49

植物を目指して

一時間近く俺は壁にしがみつきやっと上にたどり着いた。


マジで死にそうだ。


命綱もないし、崖の角度もほぼ九十度だし。


なのに、爺はひぃひょいっと登って行くのだ。


さらに、俺の事を煽っていく。


その身体能力俺に回復されたもののくせに。


何が若者のくせにだ。


「よし、休憩しただろ行くぞ」


「まっ、マジで。もう、もう少し、きゅ、休憩させて」


「お主運動不足じゃ」


「ほっとけ」


「無駄口叩けるくらいならいけるな、ついて来るんじゃ」


「あ゛ふざけんなよ」


「アハハハ、ちゃっちゃとついて来い」


「何だと、あ゛」


「そうじゃそうじゃ、歩け歩け」


「『ヒール』意地でも負けね~」


「ほれほれ」


クソ。


あの爺速すぎ。


体の感覚が若返っただけじゃねぇ。


ここの土地歩きなれてるだけだろ。


あぁ、マジで疲れた。


『ヒール』したのにあんまり回復した気がしない。


でも、ぶっ倒れたくないし・・・


自分の限界も調べないとダメだな・・・


歩くしかない。


頑張れ俺。


あの爺に食らいつけ。


俺なら出来るぞ。


「速く来い」


「これでも全速力だ」


「っふ」


あ゛


キレた。


マジで痛い目見せてやる。


『ヒール』『ヒール』『マナヒール』『マナヒール』


「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛・・・・・」


「おう、やる気出てきたか。ほれ頑張るんじゃ」


「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛・・・・・」


「お主大丈夫か」


こっちとら、必死なんだよ。


マジで理性吹っ飛びそう。


俺まさか、弱いんじゃ。


いや、異世界転生してるんだ。


弱いわけがない。


「だ、大丈夫だ」


「そうか、あと三十分ほど行ったら植物だぞ」


「マジか」


山道だぞ。


角度四十度くらいあんぞ。


足持つわけないだろ。


あぁ、終わった。


なんか、頭が・・・・


「よし、頑張るんじゃぞ」


「あ゛あ゛」


「おい、よだれ垂れてるぞ。大丈夫なんじゃよな」


「あ゛あ゛」


「理性飛ばしたんかのう。ほどほどにしとくんじゃぞ」


「あ゛あ゛」


「ダメじゃ。まぁついて来るから良しとするかのう」


理性を失った俺は三十分近く時爺について行ったらしい。


爺が何度か水をぶつけたり、水分補給はさせてくれたらしい。


俺が意識を戻したのが植物の前だった。


個人的はいきなり超巨大な植物があってマジでビビった。


でかさで言うとそうだなぁ~。


屋久杉くらいはあった。


一本のツタで。


総合的に見たらあべのハ〇カスくらいはあった。


なぜ過去形かって。


俺が『ヒール』撃ったからさ。

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