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ヒールのやりすぎは体に毒です!!  作者: 隠月
初めてのクエスト
16/49

合言葉

一時間以上の時間をかけてガンドを俺は食料を配った。


だけど、何も誰にも言われなかった。


食料の違和感について。


やったぜ~。


こいつら節穴すぎだろ。


明らかにでかさがいじょうだろ。


こんな野菜とかあったらおかしいだろ。


肉とか魚に限っては配ってたら教会破産するレベルだぞ。


どうして、何も思わないんだ。


まぁ、別にいいけどさ。


怒られないんだったら。


それよりも、この村の確信にせまれるなんて。


よっぽど俺の事を信頼してるらしいな。


それにしても、言っても食料運ぶだけの仕事なのによく残ってたよなぁ~。


初心者なら絶対にこのクエスト受けると思うんだけどな。


まぁ、いいか。


「門番、今からでもいいか」


「門番?あっ、僕ですか。僕の事はキューとお呼びください」


「分かった、キュー。今から話に聞きに行っていいか」


「あっ、そうでしたね。少々お待ちください」


「おう」


まぁ、あの村長ならいけるだろう。


問題なのは解決しろって言われた時だな。


ただでさえガンドの事もあるのにこれ以上厄介事が増えたら対処しきれないぞ。


今度こそしっかり断らないとな。


まてよ。


どうしてか聞いてる時点で首を突っ込んでるわけだし、解決とは言わないが手伝えって言えれる可能性はあるな。


適当に誤魔化しつつ逃げていくしかないか。


よし、それでいこう。


「おい、シュースケなに考えてんだ」


「なんでない。これからの事だ」


「そうか、また俺の事も後で聞いてくれよ」


「分かってるよ。解決するなら、もう少し詳しく知っておきたからな」


「おぉ、ありがとな」


「てか、ガンドも努力しろよ」


「もちろんだろ。俺の事なんだから」


「分かってるならいいけど」


「おうよ」


本当に大丈夫かこいつ。


心配だなぁ~。


「シュースケさん、ガンドさん、村長から許可出ましたよ」


「そうか、ならあの城に行けばいいのか」


「いえ、こちらになります。ついて来てください」


「分かった」


違う場所だと。


そんなにも人に知られることを恐れているのか。


それとも、村人に関する何かなのか。


どっちにしても、面倒ごとだな。


穏便に済むように願うしかないか。


てか、向かってる場所森の奥過ぎるだろ。


村の建物が見えないんだが。


人気(ひとけ)も全くないし。


う~ん、さらに怪しいな。


「着きましたよ。ここです」


「本当か」


「はい、ここが目的地です。僕はここで待っていますので入って行って下さい」


「合言葉みたいなものは無いのか」


「あっ、そうでした。『ヴェルデン』と言ってください」


「分かった。今度からはちゃんと言えよ」


「すいません」


「よし、ガンド行くぞ」


「おう」


キューはもうこっちをもう見てないな。


怪しいんだなよな。


どうしたものか。


そう言えば『マナヒール』ってものに撃ったらどうなるんだろう。


これでいいか。


適当な石に向かって撃つ。


「『マナヒール』」


ん?


これ、どっかで見たことがある石だな。


あぁ、今日初めて見た奴だ。


・・・・・・・・・


魔石じゃん。


マジかよ。


俺作れちゃったよ。


これで杖とか買わなくてもいいじゃん。


だって、杖って魔石埋めるためのものだろ。


やべ~。


これで俺もチート異世界転生者じゃん。


ひゃっふ~。


試してみるか。


きっと、強力な魔法が使えるぞ~。


「『ヒール』」


ん?


魔法すら出ないんだが。


ガンドで適当に試したのに。


「どうしたんだいきなり」


「ガンド体に異変はないか」


「いや、特に?なんで」


「ならいい。すまん」


「そうか?」


どうしてだ。


何がダメなんだ。


そう言えばこの魔石さっきより光ってるような。


それに、ヒビが・・・


やべ。


[バン]


魔石が爆発した。


しかも俺が撃った『ヒール』の効果がここら一体に充満してる。


目の前が真っピンクの煙見たいのが待ってる。


視界が悪すぎる。


全然周りが見えん。


でも、『ヒール』というより魔力の塊が空中に充満してる感じだ。


呼吸しづらい。


分かったことは・・・・こんな事はもうしないでおこう。


やっぱり魔石を作れるのは錬金術師だけなんだな。


でも、一応何かに使えそうだから覚えとくか。


よし、進むか。


「そろそろ中に入るか」


「そうだな、ここに止まっていても意味がないしな」


「ガンド先に行ってくれ」


「おう」


よし、これで俺が死を体験しなくていい。


でも合言葉もあるし大丈夫だろうけど。


なにも起こらないだろうけど一応『リバイブ』を撃つ準備をしておくか。


「ガンド合言葉をしっかり言うんだぞ」


「大丈夫だベルンバだろ」


「違う、『ヴェルデン』だ」


「ごめんごめん、ちゃんと覚えた。安心しろ」


ダメだこりゃ。


準備をしっかりしとくか。


てか、ほんとに暗いな。


先が全く見えん。


そう言えば、どこで合言葉言えばいいんだ。


ん?


何か壁に書いてる。


「ヴェ・・ル・・デン」


[ガコン]


一瞬の事だったから何があったか説明するぜ。


まず、地面が無くなった。


それより先に言う事があったな。


ガンドは俺が壁の文字を読んでいる間に先に行きやがった。


クソが。


話を戻そう。


壁の文字を読んだ瞬間に地面がいきなり消えた。


そして、そこには空洞が広がっていたんだ。


そしたら、どうなるかって。


簡単だよ。


俺はそのまま落ちた。


いや、落ちている。


「ぎゃあああああ・・・・」


終わったこりゃ死んだわ。


あのクソ爺め。


こんな仕掛け作りやがってマジでぶっ殺すぞ。


一応お祈り程度にしとくか。


「『リバイブ』」


「『キャンセル』」


「えっ」


誰かの言葉によって俺の『リバイブ』がかき消された。


あっ、死ぬ・・・

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