2-4-06 オープン後…メガフロートの日常 21/11/29
20211129 加筆修正
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ヴァチカンからの招かれざる客が成田についた頃、昴はメガフロートで橘のおやっさんを筆頭にしたメカニック陣にドナドナされていた。
「よーし、みんな仕事を切り上げて風呂に行くぞ、風呂!」
「ス~坊、ほら風呂行くぞ、尊もそんな所で寝るんじゃね~よ。風呂入って飯食ってから寝ろよ~」
俺は橘のおやっさんに、尊はシゲさんにスパルタで詰め込み研修を受けている真っ最中だ。
とにかくこの二人は厳しい。
仕事に妥協という物が無く、平気で無理難題を押し付けてくる。
基本的に俺達に出来ないことはやらせないが、出来ることの基準となるハードルが途轍もなく高いのだ。
与えられた課題を理解し、必要なら他の大人を使って形にしていく事で仕事の流れや組み立て方、効率の良い人の動かし方から機械工学や材質の癖なんかを詰め込まれている。
当たり前過ぎて誰も説明しない……というより知ってて当たり前、聞くのが恥ずかしい情報なんて物が世の中には掃いて捨てるほど存在する。
やってみて初めて気づいた事柄って、たくさんあると思う。
オヤジさんに言わせると、『経験の差』だそうである。
兎に角俺達ガキは、何回も失敗を繰り返して経験を蓄積するのが修行だと言われてしごかれている。
「ス~坊、この先なにが有るかなんて誰も知らねえ、何が起きても慌てねえように今のうちに色んな経験をしとくんだ。ス~坊はビックリするような技術は持ってても経験が足りね~、ここに居る連中は人生終わったような奴らばっかだが人生経験だけは腐るほど蓄積してるからな」
そんな訳で最近時間が出来ると、俺も尊もなれない大人の中に混じって扱き使われ、頭も体もヘトヘトになるのである。
特に尊は、まだ体も出来てないし研修が終わる頃には、意識が跳んで居るのが最近の恒例になっている。
『僕も昴兄さんみたいになって、母さんや姉さんを守るんだ!』
と言いながらも、聖の腰にしがみついていた虐められっ子が、健気にも俺の後を付いてくる様になったのは、何時ごろからだっただろう。
当然の結果としてシゲさんに目を付けられて、現在は俺と一緒にシゴカれている。
「こいつは才能は並だが、根性が有る。きっと良いメカニックになるぜ!」と、ニヨニヨしながら呟くシゲさんに、米俵の様に背負われ風呂場に運ばれていった。
◆
カッポ~ン、ザザザ~~ン
「クゥ~~ゥ、極楽極楽♪」
「お風呂で極楽って言う人、初めて見たかも……。そっち熱くないですか? 温度設定51度ですけど……」
「てやんでい! このくれえの湯に浸かれねえようじゃ江戸っ子の名が廃るってもんよ」
「あれ? シゲさん生まれは静岡じゃ……」
「細け~こたァいいんだよ。それで、月の方は落ち着いたのかよ?」
「思いっきり話を逸らしましたね……。ええま~、崩壊は事前に防げたんですけどね、後の方が問題と言うか何と言うか……」
「何だよ? 随分と歯切れが悪り~な、ズバッと吐いちまえよ、ズバッと」
「シゲ、あんまりス~坊をいじめんじゃね~よ。でっ、その後どうなったぃ?」
「オヤジさんたちも聞きたいんだ?」
周りに居るオヤジたちが知らないフリをしながら、耳をダンボにして聞き耳を立てている……。
「ハァ~、しかたが有りませんね。アステローペ、聞こえてる? この周りだけ音波スクランブラー立ち上げて~」
『ラジャー、スクランブル開始いたします。開始いたしました、どうぞ!』
するとお湯の流れる音に紛れて、雑踏の中にいるようなBGMが流れ出した。
「シゲさん、そのままだとのぼせますから、温い方に移って下さい」
「了解♪ 話を始めて良いぞ~」
「それじゃまず、なんで月が壊れる事になったのか辺りから話しますね」
そこからは、異星人バクーンがやらかした月への不法投棄の話に始まり、回収されたコアジェネレーターと補強修復の為に建造されたルナベースによる月の補修作業までの経緯が語られた。
「それじゃ~何か? やっこさんは、月にゴミ捨てという名の亜光速弾打ち込んで崩壊寸前だったのを知らずに居た上に、そのゴミの中に昔の知り合いが居て、その知り合いが月が壊れないように支えてくれてたってのかい?」
「そうそう、それで引き続き今はルナベースの管制コアとして全てを仕切ってるって訳」
「そりゃ~良かったじゃね~か。心強い仲間が出来てよ~」
「イヤ~……それが……」
「なんだ、又歯切れが悪くなったな、オイ」
「そのコアの管制AIがずっと昔には、天の川銀河連合の中央コロニーの管制AIをしてたらしくて……。月を物理的に繋ぎ合わせて行く過程で、ルナベースを核に月を要塞に改造しちゃってるんだよ。現在進行形で工事は進んでるんだけど、半年後には月の中身が全部人工物と入れ替わるんじゃないかと……」
「エッ?」
「「「「「「「「「「何ですと?」」」」」」」」」
「……ス~坊。要塞て~と秘密基地みて~なもんかい?」
「「「「「「「「「「秘密基地!」」」」」」」」」
「ウ~ン、秘密のうちは秘密基地になるんじゃ無いかな~。直径3400km位あるでしょ月って、中身を平面にしたら地球の地上並の面積有るかもよ、比べる気はないからどうでも良い事だけど……」
「地球の地上並の人工の大地……天文単位の巨大なスペースコロニーって訳かい。随分とスケールがでけえ話だな~」
「住むだけなら良いんですけど、いやっ駄目なのか? 知らないうちに武装もしているらしくて……ホラッ、元が天の川銀河連合の中央コロニーを運営管理して防衛まで指揮してた存在らしいので……」
「ほう、恒星間国家の連合体本部の守護をしてた奴が、月を自重無しで武装して要塞化していると……」
「ええ、それで頭が痛い訳ですよ。見つかったら何を言われるかたまったもんじゃ無いでしょ」
「おめえは、しらばっくれてりゃ良いんじゃね~か? 知らなかった事にしちめ~。宇宙人のやったことだ、人の範疇を超えてるんだよ。しらばっくれても誰にも咎められる筋合いの話じゃネーだろう。それでもうるさく言ってくるようなら、代わりにテメエが月の崩壊を止められたのかって言ってやれ。こういう事を不可抗力って言うんだよ!」
「ス~坊は、人類を救ったんだろう? 胸張ってりゃ良いんだよ。やましい事はこれっぽっちもね~んだ。それでも虐めてくるようならそんな人類なんかには見切りを付けて月に移住すりゃ良い、俺達はどこまでも付いていくぞ。その方が面白そうだ♪」
「どうせなら地球征服なんてどうよ? ス~坊なら簡単に出来るだろ」
「嫌ですよ、面倒くさい! 征服なんかしたら全人類の面倒見なくちゃいけなくなるじゃ無いですか」
「プッ! 面倒くさいか……プハハハハ♪ こりゃス~坊らしいや、な~みんな!」
「「「「「「「「「「「「おう!」」」」」」」まったくだ」」」」」
……人類を2度も救っておいて面倒くさいとは、大物だよ、お前~はよ……
◆
さて、メガフロートが一般にも公開され、許可と手続きは必要だが一般人も普通に出入り出来るようになった。
しかし、当然この許可と手続のセキュリティーは恐ろしく厳重である。
この先、他の場所にも転用されるだろう技術が目白押しで、新技術の見本市場とも勘違いされそうだが、飽くまでもここは一般人からすると南国のハイテクな浮島でしか無い。
ここの関係者、または選抜された技術者には専用のブレスレットが支給されており、自由に出入りできるエリアが厳しく管理されている。
当然、立ち入りを制限されているエリアも事前の申請と許可があればブレスレット1つで素通りできる。
では、一般の観光客や見学者などの一時滞在者はどうだろうか?
ここは私有地であり、上陸する事や補給のために立ち寄る事、其の全てが制限を受けている。
許可なく侵入しようとすれば、常駐する警察官及び海上保安官により不法侵入の罪で逮捕されるし、船は臨検を受け隅から隅までセンシングを受ける。
ましてや上陸には申請と許可が必要で、国家元首だろうが政治家だろうが軍人だろうが、別け隔てなく厳しい審査をされるし、こっちが嫌いな奴には上陸許可は出されない。
一般の家庭が嫌いな奴を玄関にあげないのと一緒である。
私有地だし当たり前の話だよね。
上陸審査を通ると、写真入りのパスカードが発行される。
このパスカード、必要以上にハイテクで滞在期間が終了した時に記念に進呈される。
そして、次回上陸の際にも利用できる謂わば専用の個人パスポートとも言える物である。
大きさは、一回り大きな名刺サイズで厚さ1.5mm重さ25gほど。
首からかける際のストラップも付いている。
ちなみに材質は不明(非公開)であり、ストラップも単分子構造で滅多なことでは切れない丈夫な仕様だ。
分解など現在の地球の技術では不可能だ、ハサミや刃物では傷もつかないだろう。
このカード、実はブレスレットの簡易版である。
所持しているだけで時間的な位置から、その健康状態、病歴、軽度の遺伝子情報までを常時収集し記録して、本人確認を行っている。
偽造? 無理無理♪
変装も無駄だろう。
可能性としては生まれた時からの潜入工作員とか洗脳や催眠くらいだが、カードは携帯していないとドアも開かないので部屋から出られないし、時間的位置情報を記録してモニターされているので、何処で何していたかが丸分かりになる。
最低限のプライバシーは、非公開という事で保証されるが、トイレや風呂に入ってる時も見られてるくらいの覚悟が必要である。
それで文句を言う人間は、最初から上陸できない。
ここは、閉鎖された極限環境を如何に快適に過ごすことが出来るのかを試験している場所である。
宇宙船や閉鎖されたステーション、スペースコロニーなどで生活する為のテスト環境であり、伊達や酔狂でこんなものを作って運用しているのではない。
全員が家族なら良いだろう、家の中は自由に行動できる。
これは、不特定多数の他人が暮らす環境としては当然の対応なのだ。
しかし、何処にでも馬鹿はいるもので……。
是非体験したいのだが、いくら申請を出してもいつまで連絡を待っていても一向に上陸許可が下りないのは、絶対に可笑しいと文句を言い出す輩がいる。
許可が下りないのは、自分が不適格者で有るという事であるし、嫌われているからだ。
それなのに、その現実を認めることが出来ない奴が多すぎる。
だいたいここは私有地だ、人んちに勝手に入ろうとすんじゃねーよ。
今の世の中には、自我が肥大化しどこまでも諦めの悪い欲の皮の突っ張った人間が多数存在し、利権や既得権を独占し不当な利益を得ている。
誠実で真面目な人間が使い潰されて損をする事が多数をしめている。
正直なところ迷惑な人間は面倒見きれないから来るな! と大きな声で言いたい。
前にも一度話に出たが、許可も取らずにヘリで直接上陸しようとした富豪。
あの後どうなったか……。
自衛隊に帰れと言われても燃料が足りないので補給させろと南鳥島に強行着陸した。
勝手なことは控えるようにと注意を受けているにもかかわらず、浮き桟橋を渡ってゲートをくぐれずUターン。
逮捕まではされなかったがすごすご引き返していったらしいが相応の罰金とヘリの燃料代などが後日請求されたそうだ。
その他にも、圧力をかけて南鳥島までお仕掛けてきた政治家などなど。
日本の海域を平気で侵犯して、海上保安庁の巡視船に拿捕または必死の逃走を図る違法船舶。
大型外洋クルーザーで近くまで来て、巡視船をヘリでやり過ごし、パラシュートでスカイダイビングよろしく上陸しようとしたバカ。
こいつは後で調べたら、先のヘリで来て罰金払った奴だったらしい、懲りないヤッちゃ。
潜水艦からアクアラングで上陸しようとしたどっかの工作員は、夜間には潜航しているメガフロートに取り付いたまでは良かったが、何処にも入り口らしき物を見つけられず、酸素は切れ溺れかけた所を回遊しているクジラに助けられるという、珍しい体験をしたらしい。
みんな命がけで色々と挑戦しているみたいだけど、最近はその滑稽な挑戦をモニタリングして編集しネットに流すツワモノも現れている。
これ、完全に関係者だよな……出来が良いもん♪
ああああ、タイゲタさん、もうその辺で勘弁してあげて……。
可愛そうだから程々にしてあげてね。
コメントに個人名から関係機関まで暴露されたら、恥ずかしくて表を歩けなくなるから止めてあげて……。
ウワ~、この顔の書き込みしたの誰? プップップップッ♪
メガフロートの夜は、基本的に海の中である。
完全密閉型の人工都市で日中の太陽光発電が終了すると、停泊予定の船舶は密閉ドックへ収容し、宿泊客以外を追い出して、海中に潜ってしまう。
夜通し保安船に見張らせたり、違法な訪問者からのコンタクトを排除するための処置も兼ねている。
ところが先日、暴挙に出た国が……未登録潜水艦から魚雷を発射しやがった!
魚に擬態したドローンが監視しているとも知らないで仕事をした潜水艦は、逃げ帰って行った。
船体の外側に盛大に落書きされているとも知らずに……一部始終を記録されているとも知らないで。
この時に発射された魚雷は、コバンザメ型のドローンが張り付き穏便に誘導して、危なくない深海で処理された。
その後、魚雷を発射した事で盛り上がってスタコラサッサと逃げ出した潜水艦は、無線封鎖が明けてメガフロートに傷1つ無いことを知ることになる。
地団駄を踏んで悔しがるのだが、浮上してからの騒動までは予想していなかったようだ。
ご冥福を祈るとしましょう……死んでない、死んでない。
当初、南鳥島と連結している浮き桟橋は、ほぼ四角形のメガフロートの一辺の中央に連結していた。
これを現在はメガフロートの角に連結される事で、メインストリートがメガフロートを斜めに通る事になり、アクセスがより便利になっている。
対角線に伸びるメインストリートの距離は長くなったけどね。
南鳥島とメガフロートは、およそ1kmの浮き桟橋で繋がるが上空から見てみると、全長2kmの南鳥島の南に1kmおいて一辺5kmのメガフロートが細い糸でぶら下がっているように見える。
逆に見えるという者も居るが、南鳥島を囲むサンゴ礁が透けて見える状況からはどうしても小さい方の南鳥島がメガフロートをここに繋いでいる要石に見えてしまう様である。
これらの位置条件の結果から、港は南鳥島の逆側、南のかど側となる。
南側は、サンゴ礁が切れ、絶壁となり大陸棚まで一気に落ち込む、水深200mほどで一度段差があり、その先で更に水深が深くなっている。
水深も1000m以上となり、その先は前人未到の領域である。
そして海洋学や地球物理学を専攻する者にとってこの環境は、フロンティアで有りパラダイスと言ってもよかった。
こんな所で無尽蔵の電力と船の上ではない生活環境が保証され、調査研究が出来るとしたら……悪魔にでも魂を売り渡す人間は掃いて捨てるほど居るだろう。
実際に見学に来て帰還せずに人知れず身を隠しここに居残ろうとする者が多数発見され、警官にドナドナされて海上保安庁の船で強制送還される光景は、珍しくも無くなっている。
素直に帰れば、豪華客船も裸足で逃げ出すような待遇のハイテクな高速船で帰れるのに残念だが自業自得だ。
だいたい、どこに隠れようと無駄なんだけどね。
手引した奴は厳重注意のあと、反省しただろうタイミングで推薦書と契約書渡すとコロッと落ちる……忍さん、どこでそんなメフィストの様な手法覚えてきたの、お主も悪よのう、ふふふ。
何て事も有り、確実に有能な人も増えてゆく事になりました。
ここの補給は、基本自給自足なので、海水から水をつくり不純物もそれぞれに分離分解されて素材や資材となり、光と水から電力をつくり、海水中のプランクトンや有機物・無機物から必要な物を合成しています。
この段階で副産物として金やその他希少金属も抽出されるわけで……金額にすると結構な額になるんじゃないだろうか。
植物工場や魚の養殖に始まり、各種家畜のお肉や和牛に迫るような合成蛋白の開発など、臨床試験を踏まえて行っていますよ、主にアステローペが……。
イヤ~、合成蛋白の培養槽の前でニヨニヨしているのを見ると、どこのマッドサイエンティストかと引いてしまうときも有るのですが、そこは有能なのでしかたが有りません、目を瞑りましょう。
それにここで提供される食品は、チャンと成分表示を行い、そのまま宇宙での生活にも活用できるように真空パックにされ関係者に提供されています。
何故か大量発注してきたのは、アメリカ軍と自衛隊、それに海上保安庁でした。
アメリカ海軍では無くアメリカ軍……アメリカ3軍全部から発注がありました。
そして自衛隊も同じでした。
メガフロートに寄港している時に味を覚え、それがレンチンで食べられると知った彼らは狂喜乱舞したそうです。
噂が広がるのはアッという間でした。
一般には市販されないのかとの問い合わせもありましたが、しばらくは様子を見る事になるでしょう。
市場が混乱することが目に見えていますからね。
それに、考えても見てください、日本は食の坩堝とも言われる国です。
うちのシスターズはその辺、妥協という言葉を知りませんからドンドンとレパートリーが増えてゆき、先日などはアンコウ鍋やきりたんぽ鍋、すっぽん鍋など鍋シリーズが30種ほど加わっていました。
このあと、どこまで増えるのか楽しみです。
ここに居るスタッフの日常は、まず生活する事その物がデータ蓄積の対象となります。
でも老後を過ごす様に日向ぼっこしている人間は、ここには一人もいません。
ここでの生活と健康は保証されています。
残されるのは娯楽ですが、人生を働き続けてきた彼らのようなワーカーホリックには、仕事が娯楽とも言えるのでしょう。
暇な時間を作ると……余計な仕事を探してくるんです学術棟で。
そう時間を作るんです彼らは……。
そしてメインストリートを挟んで向う側にある大学や研究所へ突撃をカマして、何時の間にか押しかけ指導員をするようになったんです。
最初のうちは、研究の邪魔だとか拒否されていました。
それが何だかんだと弄られているうちに迷惑に感じていたはずの突撃される側も、その技術力と知識や経験を無視できるものではなくなっていました。
茶飲み話をするように話される鋭い意見や出し惜しみのない経験談は、行き詰まっている研究の突破口となって行きました。
でも彼らは、ただ相談に乗っているのではなく、その情報を持ち帰って検討し、お前達とは違って我らならどう使うか、研究が成功するまでの過程で出た副産物や必要な技術の応用例などを整理し、資金難に苦慮する研究者へ還元するための下地を作る作業をしていたんだよね……主にアルキオネが!
「それでどうして俺の宿題が、その回答な訳? ねえ説明して?」
「そりゃ~おめえ、ス~坊がここのボスだからに決まってるじゃねえか。トップが問題を解決しないでどうするよ。ここ作ったのは誰でもねえおメエだろ。誰もス~坊がどんな答えを出すのか楽しみで虐めてるって訳じゃね~のよ、イッヒヒヒヒ♪」
「……もう勘弁して……」
『愛されてますね、マスター』
どうしてこうなった?




