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実は俺、宇宙船を育てています《イイエ、育てられているのは、ア・ナ・タ》  作者: 夢見る黄龍
第1期 第3章 承

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1-3-08 ミッションSTART…友との再開 21/5/13

20210513 加筆修正

6262文字 → 7150文字




 世暦2003年1月22日午前0時

 メローペが成層圏のコロンビアを目指して地上より飛び立った。

 こっそりと誰にも知られる事無く、気球が空に登ってゆくようにゆっくり10分ほどかけて登っていったのだ。


『こちらメローペ、コロンビア号の周回高度に到着しました。これよりゆっくりとコロンビア号に接近します』


「こちら司令室、了解。相対速度に気をつけて、接近後コロンビア号の映像とスキャニングデータを送れ!」


『メローペ、了解!』


 程無く、メローペからのコロンビアの詳しい情報が入り出した。


[メインスクリーンに映像を出します。補足データは左側サブスクリーンへ、解析3D映像は右側サブスクリーンへ表示いたします]


「ウ~ン、大きくは無いけど左主翼前面にポッカリと穴があいてるね。割と深いな~……完全に耐熱層を貫通してるから火が入ったら中から熔け始めるんじゃない?」


[肯定。およそ直径10cmほど耐熱タイルが剥(は)がれ落ちて、周辺の耐熱タイルに亀裂が多数見られます。取り敢えずカーボン・カーボンの耐熱用マテリアルを積層定着させて穴を塞(ふさ)ぎましょう。仕上げに主翼等の高熱負荷のかかる部分に発泡セラミックによる補強の耐熱コーティングを施(ほどこ)して出来上がりといった所でしょうか……]


「了解! 定着に使うレーザーの出力は、カーボン・カーボンと発泡セラミックの二種類を仮設定しておくとして……。後は状況を見てマニュアルになるかな~、メローペのさじ加減一つってところだね。よし、直ぐに用意するよ、10分待って……」


「BOSS、慌てず確実にゆこう。時間はタップリあるんだしノンビリ事に及ぶぐらいで丁度良い……」


 それでも準備にゆっくり30分ほどかけて、現在は深夜0時55分。

 準備が整い、この5日間で更に強化された魔改造ハイエースは、キャプテンを載せて家のガレージから滑るように飛び立っていった。


「昴~、もう夜中の1時だぞ! 早く寝なさい。んっ! こんな夜中にキャプテンは何処に出かけたんだい?」


「昔の友達から手紙が来たんだって。会いに行くって言うから魔(・)改造ハイエース貸してあげたんだ」


「何だか随分と物々しい装備になってなかったか? それで何処まで行くんだい」


「うんチョット、衛星軌道上のコロンビア号までかな♪」


「ふ~ん、コロンビア号ね、随分と遠くにって……! コ・ロ・ン・ビ・ア~~、希美さ~ん、昴が又~~……」


 父さんがガレージから家にすっ飛んで行った。

 これは、カミナリのち大嵐の予感……かな?

 コッソリと進めてたけれど、これはこれで良かったかも。


[マスター、ワザとバレるように譲さまを誘導しましたね?]


「どうせ説明するなら、巻き込んだほうが面倒が無くて早いかな~と思ってね……それに宇宙開発会社を作る計画も説明する必要があるでしょ」


[肯定。場所の候補は何処にする予定ですか?]


「秘密造船ドックがジオフロントなら、こんどはメガフロートでしょう♪ ハコが海に出た時のカムフラージュにも成るしね。人工島を作ってみようかな……」


[ホウホウ、海の上ですか……、良いかもしれませんね~(海底資源取り放題♪)]


「移動も出来る基地にしちゃおうよ。どれ位の巨大フロートに成るか楽しみだよね~」




 ◆




 俺はキャプテン・ジョージ、今は日系二世の中島ジョージだ。


 先程天河邸のガレージを飛び出してから10分。

 シャトルと言っても打ち上げのショックも無く、最新のジェット機(マッハ2)よりも高速で飛行している筈だが、車を走らせている位のGしか感じないし、ビックリするのはこんな小さな宇宙船? にも人工重力を発生させていることだ。

 既に高度120Km、運転席の窓は全周モニターになっていて外が良く見える。

 また宇宙(そら)に……、こうして訪れることが出来るなんて本当に夢のようだな。

 リトルBOSSは、必ず俺がまた宇宙(そら)に行けるようになると言っていた。

 だが、こんなに早く機会が巡ってくるとは夢にも思っていなかった。

 それにしてもBOSS達の技術力は、どうなっているんだろうか。

 多分、世界から喧嘩を吹っかけられても欠伸しながら返り討ちにしてしまいそうなんだが、敵にだけはしたくないな。


 そろそろ、コロンビア号が見えてきた。

 んっ、今、後ろに回り込んだのはメローペだな。

 軽いショックと共に声が聞こえてきた。


『キャプテン、久しぶりの宇宙(そら)はどうですか?』


「イヤイヤ、快適すぎて拍子抜けしていた所だよ。メローペの方では、何か変わったことはあったかい?」


『状況は少しも変わっていませんね。今、コロンビア号の中はお通夜のようです。多分NASAから現在のコロンビア号を取り巻く状況説明があったのでしょう』


「そうか、メローペは早速で悪いが修復作業用パーツの換装(かんそう)作業に入ってくれ。その後すぐに、修復に掛かってくれて構わない。俺は、土産(みやげ)を持って旧友(ダチ)に会いに行ってくるよ」


『了解しました。このシャトル(ハイエース)の管制はお母さまがしておりますので、キャプテンが離れても大丈夫ですよ。でも一度地上に連絡してくださいね』


「分かった。……こちら軌道上のキャプテン・ジョージだ。BOSSはまだ其処(そこ)にいるかい?」


《こちら、司令室のハコ。マスターは『夜更かしをするんじゃない!』と、先程、希美さまに引きずられて行きました。今頃は、絞られてベットに放り込まれているのでは無いかと思います》


「そうか、子供は寝る時間だったな。こちらは、このままレスキューミッションを進める。何かあったら連絡を入れてくれ。俺はコロンビア号の方に表敬訪問して来るよ。修復の方はメローペがミッションどおり進める予定だが、コロンビアの方にも話を通しておかないとな……、パニックを起こされてはかなわんだろう」


[肯定。コロンビア号との交渉の一切は、キャプテンにお任せいたします]


「了解した。交信終了!」




 ◆




 俺は、マック・ライオット。

 スペースシャトル・コロンビア号の機長を務めている。


 現在、コロンビアの中は酷(ひど)い鬱(うつ)状態の真っ只中だ。

 先程、NASAとの定時連絡の時、コロンビア号の現状説明がなされた。

 打ち上げからこの5日間、ノラリクラリと話を逃げていたNASAの管制責任者から、さっきハッキリとした死刑宣告をされた所である。

 今後も乗員レスキューの為の努力を続けると言ってはいたが、現状説明でほぼ状況が絶望的であることが分かってしまった。

 こんな閉鎖空間に閉じ込められ、およそ後10日で死が訪れる現実を目の前にして、どれだけ正気でいられるか……、人間とは弱い生き物だと言うことがよく分かる。

 支離滅裂な事と知りながら、自分自身正気でいられる自信がなくなって漆黒(しっこく)の宇宙を見つめていた。


 ッ!

 俺の頭は、とうとう可笑しくなってしまったらしい。

 目の前に黒い物体、たぶんシャトル……が飛んでいるのが見える……幻覚か?

 相対速度をほぼ一致させるように、コロンビアに並走するようにその物体は飛んでいた。

 慌ててレーダーを確認したがそこには何も映っていない、ゴーストにしてはあまりにハッキリしすぎている。

 宇宙だと遠近感が狂うので大きさは比較するものがなくハッキリしない。

 その黒いシャトルはおよそ50mほどの距離を取っており、こちらへ向けているエアロックらしき扉がゆっくりと開くのが見える。

 開いたエアロックから細身の赤いジャンプスーツの様な物を着た人物が、大きなナップサックを肩に掛けてこちらに向かってゆっくり遊泳してくる。

 命綱もなくこちらに漂ってくる様子は、水中を真っ直ぐ泳いでくる様だ。

 不意に赤い不審者の手が光った。

 ンッ!

 発光信号かと思ったがハンドサイン? の様だ……。

 フッフフ! アッハハハハ♪

 俺の記憶が確かなら、こいつは助かるぞ。


「オイ!みんな、外を見てくれ。俺の目が可笑しくなっていなければ、俺達は助かるかもしれないぞ」


「「「「「「ナッ! ナンダッテ~?」」」」」」


「一つみんなに、頼みたい事がある。今からここに招き入れようとしているのは、俺の古い友人だ。マイケル、君は多分まえに会ったことがあると思うぞ。頼み事と言うのは他でもない、この後に起こる事を全て秘密にしてほしいんだ」


「エッどうしてです? 我々の命の恩人ですよ。NASAにとっても恩人じゃないですか」


「奴は訳アリでな、露出はまずいんだよ! そうゆう訳であまり待たせる訳にも行かないから、みんな頼んだぞ!」


 コン、コン、コン、ガコン………船外作業用のエアーロックが開いたな、外からの侵入経路に迷いが一切無い、さすが古巣の事はよく知ってるな……。

 そして入ってきた人物は、一種異様(いよう)な出(い)で立ちだった。

 細身だが体格のガッシリした体を、赤い薄手のジャンプスーツに身を包んでいる。

 牛を象ったヘルメットを被っているが、宇宙空間をあんな軽装で活動できるはずが無いのだ、大丈夫なのか?


「キャプテン、久し振りですね。俺からの手紙は届きましたか?」


『ああ、あの手紙で打ち上げを見ていたから救援に来る事が出来た。もし君からの手紙が無かったら、俺はこの事故の事を知らずに、君達は誰にも知られずに降下中に燃え尽きていただろう。チョット待ってくれ、メットを外すからな、少し見かけが変わってしまったが気にしないでくれよ』


 ヘルメットから出てきた顔は、黒髪に黒目、顔立ちは見知っている物だったが若すぎる。


「キャプテンですよね、若返ってませんか?」


「俺の今のBOSSがマッドサイエンティストでな~、治療のはずが改造されてこんな体にされちまったんだ。前より調子は良いんだが……」


「私もあのハンドサインを見るまでは、キャプテンだとは信じられませんでしたよ。あれはうちの小隊独特のサインですからね……」


「ああっ! あれを忘れられていたらどうしようかと思ったよ。諦(あきら)めて一発撃たれる覚悟で来たんだが、正直ホットした……」


「そうだ、みんなに紹介しましょう。キャプテン・ジョージ、元宇宙飛行士の大先輩だ。マイクは多分あった事があるよな」


「ええ、訓練でキャプテンには一度だけ……でも別人じゃないんですか? 俺より若いですよ?」


「お前、ジョンソン宇宙センターで訓練した時、サボりがバレて俺にバイクで追い回されてたマイクか?」


「イエスサー! マイク・サンダースであります」


「命拾いしたな、今回は本当にラッキーだったんだぞ。マックからの手紙を貰ってBOSSと打ち上げを見ていたから気が付いたんだ。NSAを通してNASAに今回の機体損傷の情報を流したのも、うちのBOSSだ。結局、NASAは手詰まりで俺が出張(でば)って来た訳だが……」


「でも、どうやって俺達は帰るんです? NASAも匙(さじ)を投げたんですよ」


「大丈夫だ、そろそろ始まるだろう。外を見てみろ! うちのBOSSのマッドサイエンティストぶりは半端じゃないぞ♪」


 キャプテンの指差した船外をみて驚いた。

 ロボットの様なマシーンが主翼に取り付いて、何かを吹き付けている。


「あれは何をしているんですか?」


「修理用の自動機械だ。打ち上げ前より頑丈に修理してくれるらしいぞ。のんびりお茶でもしている間にすべて終わってるさ。ま~不安かもしれんが俺たちを信用してくれ」


 色々と聞きたい事もあるが、俺たち7人は命拾いをしたらしかった。




 ◆




「ま~、君たちもミッション・スペシャリストの端くれだ。今回の機体損傷の修復プランを簡単に説明しておこう。まず、このデータを見てくれ、外からの映像と分析情報だ」


 キャプテンが左腕をかざすと、手首辺りから拡大された立体映像が立ち上がった。

 コロンビア号の左の主翼に黒々とした穴が空いている。周辺には隠しようもない亀裂がクモの巣状に入っていた。

 皆がメモを取ったりしながら分析を始めたが、直ぐ横に詳しい情報が流れ出した。

 至れり尽くせりである。


「見て分かる通り、左主翼に耐熱タイルを貫通した穿孔(せんこう)が発生している。打ち上げ時の外部燃料タンクの一部が接触して外壁が剥離して出来たものだ」


 手首に右腕をかざすと映像が変わり、今度は現在の作業状況がリアルタイムで映し出された。

 船外のロボット……どうしてメイドの格好をしているのかは良く分からないが、背中から伸びる四本のマニピュレーターを駆使して、修復作業を行っている様子が、克明に映し出された。

 泡状のものを吹き付けた後、粉末状のものを吹き付けると亀裂に泡が吸い込まれていく、穴にも泡が入り平になったところへレーザーの様な光を照射している。

 すると光を当てられた所の色が黒く変わり、滑らかな光沢を見せた。

 何度か同じことを繰り返しているうちに、ぽっかり開いていた穿孔も周りのひび割れも綺麗に埋まったではないか……。

 仕上げなのか、今まで使っていなかったマニピュレーターから、白い粉末が吹き付けられ損傷していた部分を隠すように、主翼全体が白く化粧(けしょう)されていった。

 最後に、色の違うレーザーを全体に照射すると、継ぎ目の無い今出来上がったばかりのように綺麗な主翼に生まれ変わったのだった。


「損傷した部分に、泡状のカーボン・カーボンとナノマシンが入り込み定着用レーザーでミルフィーユ状に穴を塞いだ。最後に発泡セラミックでコーティングしたからこれで地上に下りられるぞ」


 ワッ! と歓声が上がった。

 泣いてるやつも居る。


「ありがとうございます、本当になんとお礼を言って良いかわかりません。キャプテンのお陰です」


「いや、俺は今回使いっ走りだ。たまたま知り合いが居たから連絡員(メッセンジャー)として同行しただけさ」


 キャプテンは、外のロボットを指さして……。


「あいつが、勝手にシャトルを修復して立ち去ることも出来たんだ。皆の礼は、うちのBOSSに伝えておくよ」


「一体、何者なんですか。キャプテンの云うそのBOSSって?」


「今はまだ秘密なんだ。身バレは勘弁してくれ、俺のことも内密にな。通りすがりの正義の味方って事で通してくれると有り難い」


「「「「「「「イエスサー! キャプテン」」」」」」」


「そうだ、忘れるところだった……」


 キャプテンは、来る時に肩に背負っていた大きなナップサックを皆の目の前に差し出して


「うちのBOSSからの差し入れだ。皆で食ってくれ」


 ナップサックからは、吸引できるゼリー飲料やカロリーバーにチョコレート、無重力でも問題のない飲食物が大量に出てきたのだった。

 これは有り難い♪

 閉鎖空間に2週間以上も缶詰状態になる環境で、食は最大の楽しみなのだ。

 地上から持ってこれる食料もギリギリに計算されているからこそ、こういう差し入れは本当に有り難い。


 窓の外、宇宙空間ではさっきまで作業していたメイドロボがマニピュレーターを振りながら自由に飛び回っている。


「修復も終わったみたいだし、俺はそろそろお暇(いとま)しよう。機会があったら再会することも有るだろうし、また手紙でも出してくれ」


「分かりました。本当にありがとうございました」


「「「「「「ありがとうございました」」」」」」



 キャプテンは、エアロックから出ると飛び回っていたメイドロボに拾われて黒いシャトルに戻っていった。

 あれだけの装備を持ち、あっという間にミッションをこなして帰っていった。

 正義の味方とキャプテンは言っていたが、どういった組織なのか……まさか個人では無理だろう……。

 取り敢えず残ったミッションプランを無事にこなして、早く地球に帰るとしよう。


「機長、たった今ドライブレコーダーを確認したんですが、さっきの出来事は一切記録されていません。皆でお茶している映像しか無いんですが……」


「アハハハハ、気にするな。気にしたら負けのような気がする!」


「「「「「「了解!」」」」」」



 ……やっと出てきた『メイドロボ』……




 ◆




 翌朝には、キャプテンが帰ってきていた。


「おはよう、キャプテン。昨夜(ゆうべ)はお疲れ様でした」


「おはようBOSS。皆泣いて喜んでいたぞ、サンキューだ」


 何故かメローペがマニピュレーターをワキワキさせてメイドロボのまま朝食の給仕をしていた。


「メローペ、危ないから其(そ)れ脱ごうね、良い子だから……」


[断固拒否! です~。私はこういう可愛いのが良いです~♪]


「イヤ、背中にごっついマニピュレーター付いてるメイドさんは、可愛くないと思うんだけど……」


[肯定。メローペ、せめて背中のマニピュレーターを取りなさい。ふむ、メイド姿も良いものですね。全員分用意すると致しましょう。宜しいですね? マスター]


「アアッウン、良いんじゃないかな!?」


 これ以降、AI用標準装備の強化ユニットがメイド姿になった。

 ……以前は、色違いの円筒形でした……

 ヒュアデスだけが、元の姿のままでスネてしまったのは、しばらく後の話。




 ◆




 世暦2003年2月1日 午前9時

 コロンビア号は機体に大きな不安を抱えて帰還ミッションに突入した。

 大凡(おおよそ)の心配を他所(よそ)に、呆気なく無事地上に帰還したのだ。

 マック達はキャプテンとの約束を守りとうした。

 あの後10日の間、ヒューストンへは機体が修復できたことを隠して、今にも死にそうな芝居を続けて、慰めようとしてくる管制官をオチョクッていたらしい。

 大気圏再突入時、ヒューストンでは、いつ空中分解するのかを待ち構え、みな青い顔でミッションに臨んでいた。

 しかし、いつまで経ってもコロンビア号は異常をきたすこと無く通常の飛行を続け、結局無事に地上に帰還したのだった。

 予想を覆(くつが)す奇跡の生還に、ヒューストンを始め待機していたレスキュー職員たち、乗員の家族関係者は、歓声をあげて喜んだのだった。

 後に、フライトレコーダーに死にそうなフリの芝居をする乗員の一部始終が記録されており、それが全てお芝居だった事をしった管制責任者はそれまでの過剰なストレスにより病院送りとなった。

 記録に残っていない姿なき救済者、インビジブル・セーバーは後(のち)にガーディアンズとして度々世間を騒がせることに成る。


 これは、彼等が最初に起こした奇跡であった。






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