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5-1-09 遭難8日目

1462文字 短け~なッ、こんちくしょう!




 遭難から8日、帰還の準備を開始して一週間が経過した事になる。

 そして、俺達は遂に行動を開始する事にした。




「それじゃみんな、計画通りにお願い……」


[肯定。……デス・ストリーム専用観測航宙艦、プレアデス・アークⅢ世、以降はDSPAⅢと呼称、……起動よろし!]


[次元転換炉1番から6番まで、順調に出力上昇中……臨界に到達しました]


[順次シンクロ開始、1番から3番トライアルシステムのA、4番から6番トライアルシステムBにそれぞれ接続を確認……経過良好です……]


[シールド出力、規定出力の300%で安定]


[航行システム、オールグリーン]


[火器管制システム、オールグリーン]


「光波観測、重力波観測良好。何時でも行けます」


[こちら、中央演算室。観測データ順調に演算中……]


[ダメージコントロール・スタンバイ]


「発進!」


[肯定。DSPAⅢ(デスパースリー)、発進します]



 この日、俺達は新たなる宇宙船で旅立ったのだった。

 新しい装備の宇宙船だ、装備チェックとテストには2日はかかるだろう。

 デス・ストリームに挑むまでもう少し……。




 ◆




 改装された機動工作艦(1km)は、新しい宇宙船に生まれ変わった。


 デス・ストリーム専用観測航宙艦、プレアデス・アークⅢ世、略称:DSPAⅢ(デスパースリー)

 専用と名が示す通り、デス・ストリームを航行し観測データ収集をするために生み出された宇宙船である。


 諸元

 全長1km 全幅1km 全高1km

 外部圧力に対する方策として、急遽ほぼ球形の船体となった

 強化された3層構造の外装部分の装甲がフレキシブルに稼働する仕様に変更された

 各種センサー類や武装などは、装甲内部を自由に移動可能

 必要な方向に集中展開が可能

 装甲展開時に瞬間露出する事でシステム破損を低減する

 各ユニットは移動展開出来る仕様のため、破損した場合の入れ替えがスピーディーに行える


 主基 大型次元転換炉 6基 3基づつ2組のトライアルシステムで同期

 補基 小型次元転換炉 4基 

 サブの動力ライン 緊急時に『ハコ』本体から供給が可能

 

 武装

 各種光学兵器のユニットを装備、外部装甲下を移動可能のため集中運用と兵種の交換が可能

 (高出力レーザー砲、高出力メーザー砲、反陽子砲、その他)

 テレポートミサイル型光子魚雷多数

 奥の手

 ディメンションクラッシャー ※1

 理論上破壊できないものは無い。

 影響範囲は、形成される亜空間ボールの大きさとエネルギー量に依る所だが、恒星さえも消滅させられる。


 その他に内火挺として 雷鳥のバリエーションが多数搭載されている



※1 必殺技:ディメンションクラッシャー 詳細


ある意味最凶の技であり兵器

昴がアザトースのデス・ストリームを検証再現していたら何故か出来ちゃった技能。

俺に出来るならハコにも装備できるよね。

結果、漏れなくDSPAⅢ(デスパースリー)にも装備される事になった。


1,手のひらの上に亜空間を生成

2,亜空間内圧力を乱数回転させることで仮想デス・ストリームを作り出した

   (それ……どこの螺旋◯……まさかね?)


乱数回転する亜空間ごと接触した対象は粉砕破壊され吸い込まれるが付加機能として、ご存知の座標に強制転送される。

転送された先の吸収作用に抵抗できなければ神といえども復活などまず出来ないだろう。

発生したエネルギーは、デス・ストリーム経由でアザトースに送られる事になるのでマイクロブラックホールよりも質が悪いんじゃないだろうか。

事象の地平からなら何時か帰ってこられるかもしれないけれど、この技は粉砕された後アザトースに食われるので再生不可である。


乱発すると不毛の空間となるので、乱発はお控えあれ……。






  母さんの出産予定日まで、残り後41日。






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― 新着の感想 ―
[一言] 螺旋⭕️には笑った。たしかに説明見たらそれしか浮かばなかったよ。 さて昴君たちの動きも活発になってきたところですね。 圧力などの影響を最小限にとなると球体は基本ですからねぇ。 ただでかいなぁ…
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