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第5期 プロローグ

予告の様な物です

1158文字




 オイオイ、俺達はハネムーンに旅立った筈だよな……。

 いったい此処は何処なんだよ?

 何処に向かってんだ?

 誰かこの状況を教えてくれ……。


(あったま)()テェ~……ハコ、いったい何が起きた?」


 常にガタガタと揺れる船体

 これ、可怪しいだろう!

 この司令室がこんなに揺れる筈がないんだ、隔離された別の亜空間なんだぞ

 イヤッ、これは亜空間そのものが激しく振動してんのか?


[現在状況を確認中です……ツッ! 予定に無い過剰跳躍によりこの亜空間流に捕まってしまったようです。太陽系より既に100億光年以上は跳ばされた模様、現在も激しい亜空間流に乗って流されています]


「船は大丈夫なのか? このままだとどこまで流される? 通常空間への復帰は?」


(からだ)に損傷はありません。現在、ほぼ全てのエネルギーがシールドと亜空間航行の制御に回されています。この空間は、亜空間が激しい潮流の様に移動しているものと思われます。現在、船体維持と航行の安定化で精一杯です。脱出に必要と予測されるエネルギーが充填されるまでには約2時間必要です]


「不味いな……このままだと何処まで流されるか……」


[予測値としては、更に50億光年ほど流されるものと予想されます]


「この潮流は、そんなに早いのかよ。どっかに出口は無いのか?」


[現在観測中……ダメです。船の計測限界を超えています。順次観測用プローブを放出中……兎に角情報が足りません……]


「勘弁してくれよ……」


[兎に角出来ることをやるだけです。全能力を使用して対処します]


 この時のハコ達は凄かった。

 まず、航行に必要な演算領域の拡張を行い、船体制御の効率化をミリ秒単位で進化させていった。

 時間を負うごとに揺れは収まってゆき、格段に乗り心地も良くなっていった。

 シスターズ達は、格納状態の他の船や動力炉から遊んでいるエネルギーを掻き集めている。

 これだけでも脱出の時間を数十分は短縮が図れたはずだ。

 この作業の間も絶えず観測用プローブを放出し続けている。

 俺は、ただ待っている事も出来ないので、放出される観測用プローブにバリエーションを持たせようと色々と手を入れていた。

 嫁達は各自出来ることを探して船内に散っていった。

 手の空いている者は、食事の用意だ。



 そして、俺は銀河の作ったサンドイッチを片手に経過をハコから聞いていた。


[エネルギーの充填は、40分ほどの短縮に成功いたしました。これ以上流される前に脱出を推奨いたします]


「了解。即時脱出に移ってくれ。慌てず急いで安全にだ!」


「肯定。脱出のため強制跳躍を実施いたします。各員、体の固定をお願い致します」


 1分後、俺達は何も無い真っ暗な空間に静止していたのだった。


 ハネムーン初日にいったい何が起きたのか?

 原因は?

 此処は何処?

 私はだ~れだ……冗談はこのくらいにして、兎に角俺達は宇宙の迷子。

 遭難者となったのだった。






1月ほど休載予定・・・いつもと変わらないだろうと言われると辛い♪

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― 新着の感想 ―
[良い点] あいもかわらずのトラブル体質の昴君ですなぁ。 とはいえ嫁達と一緒だから、新婚で幸せいっぱいだろうし、ある意味刺激的で良いかもしれないですね。 [一言] おお新章開始かぁ。思ってたより早く再…
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