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スーパー美少女リルカちゃんPretty  作者: 腹黒いアリス先輩
30/33

ドキドキの合コン!

リルカ「今日は…あー…ああー///」

雪乃「リルカ、顔真っ赤よ?」

陽奈子「熱でも出たのですか?心配です…」

リルカ(恋の予感と言いたいのに、なんで勘違いするのかな?)

冬が近いソライユ学園の帰り。


「あ〜腹減った〜」

「ちょっとなんか食いて〜」


あたしと同じ学園の小学生の男の子が2人で駄弁っていた。


「キミたち、ちょっと食べてく?おねーちゃんが奢ってあ・げ・る♡」

「リルカねーちゃん!」


あたしは行きつけのスイーツショップ、ぴゅあみるくに男の子2人を連れていく。


「リルカちゃん!いらっしゃい!」

「やほ!未瑠紅ちゃん!」


ぴゅあみるくの店番の少女、甘味未瑠紅ちゃんだ。


「好きなのを選んでね♪」

「ぼく、これがいい!」

「おれ、このケーキ!」

「あたしも食べちゃお♡」


あたしは2人分奢った。


「おいし〜!」

「うめ〜!」

「はうぅ〜、美味ぃ〜♡」


それからスイーツを食べ終わり。


「リルカねーちゃん!ありがと〜!」

「いいよ!気にしないで!」


男の子2人は帰っていった。

その時、あたしのスマホに着信が。


「はいは〜い!みんなのアイド…」

「リルカ、相談なんだけど、来てくれる?」


雪乃に呼び出され、雪乃の家に行く。


雪乃の部屋。

琴子と陽奈子ちゃんもいる。


「どしたの?みんなして」

「実は、私たち2人合コンに誘われて…」

「2人?3人いるじゃないのさ!」

「その話を聞いた桜木さんも行きたそうにして…」

「私も行きたいです…」

「これだと男子2人に女子3人になるのよ…」


それを聞いて、あたしはにっこりしながら答える。


「あたしに任せて♡」

「え?」

「あたしの知ってるあの男の子なら、きっと来てくれるはずだよ♡」

「リルカ…」


雪乃が珍しくあたしににこやかにする。


「わかったわ、リルカ、もし、あなたの知ってる男子が来てくれそうなら、連絡お願いね」

「おっけー!」

「場所はぴゅあみるく、明日の11時ね!」


相談も終わり、家に帰る…のではなく、洋服屋に向かい、買い物して、家に帰り、雪乃と通話する。


「あたしの知ってる男の子、行けるんだって!」

「本当!?よかった!明日の11時だから、よろしくね」


あたしはにんまりして寝る。


(ぴゅあみるくで合コンなんて、ラッキー!)


そして、翌日。

時は11時近く。

あたしはいつもの服から合コン用の服に着替える。

…え?なんであたしが合コンに行くのかって?あたしが男装するからだ。昨日洋服屋に行ったのは男装用の服を買うためだ。

白い長袖の服に黒い上着、迷彩柄の長ズボンと、肌の露出はほぼ皆無だ。また、長い髪を隠すために、つば付きの帽子をかぶっている。


「よし!これであたしは男の子だと思われるはず!」


男装したあたしはぴゅあみるくに向かう。

ぴゅあみるくの前には、雪乃と琴子に陽奈子ちゃん。男子はあたしの大ファンの錬磨くんと、琴子と同じ陸上部の月島くんだ。


「リルカの例の男子、遅いわね…」

「あらあら、私たちが早いみたいですよ」

「お待たせ〜!」


男装したあたしは姿を現す。


「もしかして…あなたがリルカから話を聞いた…」

「うん、あた…俺はリルカの兄の、篠町リルオです」

「まあっ!リルカちゃんのお兄さんなんですね!うふふ♪」

「それじゃ、始めましょうか」


雪乃たちはぴゅあみるくに入店する。

あたしがリルカだとは気付かず。


「いらっしゃいませ〜♡」


店番は相変わらず未瑠紅ちゃんだ。

あたしたちは適当にスイーツを頼み、男女に別れて向かい合う。

もちろん、男装したあたしは男子側だ。


「先ずは自己紹介ね、天野原雪乃、よろしくね」

「花咲琴子です!走ることが大好きです!」

「桜木陽奈子です〜♡星を見ることが大好きです♡」

「おしゃべり大好き、天崎錬磨です!」

「月島陸人です、琴子と同じ陸上部です」

「篠町リルオ、リルカの兄です」


自己紹介も終わり、合コンの始まりだ。

あたしはスイーツを頬張る。


「はむっ…びみ…じゃなくて、美味しい…」

(てかリルオさん…すごいイケメン…)


スイーツを食べる男装のあたしに、雪乃がうっとりする。


「あの、好きな女の子のタイプを教えてください」


陽奈子ちゃんがあたしたちに聞く。


「そうだね…リルカちゃんみたいなかわいい美少女が好みだよ」

(錬磨くん…///)


錬磨くんがあたしを好きだなんて…


「あたしがかわいい美少女なんて…うふふ…照れちゃいますわ♡」

「…え?」


あ、ヤバい、思わずお嬢様口調になってしまった。


「…なんて、リルカが聞いたら言いそうだよ、あはは」

「そ、そうですよね…」


よし、雪乃にバレそうだったけど、セーフだ。


「陸人くんは?」

「運動神経がいい人が好みだよ、琴子みたいに」

「///」


琴子が顔を赤くする。


「どうした?琴子ちゃん、顔が赤いよ、風邪には気をつけて」

「はい…///」


男装中のあたしに声をかけられた琴子はりんごのように顔を真っ赤にする。


「リルオくんの好みのタイプは?」

「お、俺?えっと…」


あたしは戸惑う。


「どうしたのですか?リルオさん」


戸惑うあたしに、雪乃がこっちを向いている。


「雪乃ちゃんみたいな、真面目で非の打ち所のない女の子が好みだよ」

「リルオさん…」


雪乃はほっぺたを桜色に染める。

あたしも質問してみる。


「雪乃ちゃんたちの好みのタイプは?」

「私の好みのタイプ…ですか?そうね…勤勉で頭がいい男子が好きかな…」


なるほど、さすが真面目な少女。


「琴子ちゃんは?」

「わたし?運動神経のいい男子が好きかな…」


それを聞いて、あたしは月島くんを見つめる。


「え?なに?リルオさん、僕の顔に何かついてる?」

「いや…なんでもないよ…陽奈子ちゃんの好みのタイプは?」


陽奈子ちゃんはにこにこして答える。


「よく食べる男の子が好みです〜♡」


あ、これあたしだ。でも女の子だからなあ…


「実は俺、よく食べるんだ」

「そうなんですか?リルオくん素敵です〜♡」

(そういう設定にしといて、中身あたしなんだからさ…)


それから楽しい合コンは夕方まで続き…


「今日は楽しかったよ、ありがとう」

「こちらこそ、リルオさんが来てくれて、助かりました」

「いいよ、気にしないで、それじゃあ、リルカが待ってるから帰るね」


男装としてだったけど、楽しい合コンだった。次はあたしが女の子として合コンに出たい。


「リルオさん…♡」

「リルオくん…♡」

「あれ?雪乃、桜木さん、どうしたの?」


To be continued...

リルカ「雪乃〜、お兄ちゃんと合コンなんて、羨ましい!」

雪乃「元はあなたがリルオさんに頼んだでしょ」

リルカ「そうだけどさぁ…あたしも次回は合コンに参加したい!(もう参加したけど)」

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