番外編・2人のツインテ美少女
今回も番外編を用意しました。
あっつい夏の朝。
縦に長いおへそチラ見えキャミソールにパンツ、フリル付きハイソックス姿のあたしは起きようとした。
「んー…」
あたしはスマホに手を伸ばす。と…
「ふぇ?」
もう1つ、スマホに伸ばされた手が。
あたしは手を伸ばした相手を見る。
そこには…ピンク髪のツインテールにおへそチラ見えキャミソール姿の美少女が。って…これ…まさか…
「「あたし!!?」」
あたしは思わず2人で声をあげちゃう。
とりあえず、2人で1階のルームに降りる。
「「おふぁよぉ〜…」」
「おはようござ…きゃあ!!」
ルルカが悲鳴をあげた。
「お姉様が…2人!?」
「「えへっ♪」」
あたしは2人でにこっ、とする。
「「いただきまーす!はむはむ!!」」
あたしは2人合わせてご飯と味噌汁を超スピードで食べる。
「食べる速度も一致してますね…」
「ルルカ〜」
「スイーツ食べた〜い」
「はいはい、はぁ…2人分用意しないといけないのですか…」
ルルカはしぶしぶ2人分のショコラケーキを出す。
「「はむっ…美味〜♡」」
「完全に阿吽の呼吸ですね…」
それから朝ごはんを食べ終わり…
「乙女には欠かさないおしゃれをしないとね」
あたしは2人揃って今日の服を決める。
「見て見て!この服!かわいいでしょ?」
あたしは着た服を見せびらかす。
黒いタンクトップは丈が少し短く、縦に長いおへそがチラッと見えている。下は赤のミニスカに黒ニーソだ。
「かわいいよぉ〜♡セクシーだよぉ〜♡ねえねえ!あたしのはどう?」
もう1人のあたしも服を見せびらかす。
あたしの着てる服とは色違いだ。
「とっても似合ってるよぉ〜♡」
今日の服を決めたところで、2人のあたしは外に出る。
「雪乃たち、きっと驚きそうだよ」
とある港町の市街地。
今日も人がいっぱいで賑やかだ。
「やっぱり市街地は人がいっぱいだね」
「そうだよね♪」
2人のあたしでお喋りする。
「リルカ!?」
声をかけられた。振り向くと、雪乃が驚愕の表情をしている。
「「やほ!雪乃!」」
「リルカが…2人…」
そう、雪乃の前に、あたしが2人。
へそ出しタンクトップとスカートは色違いだが、髪の色はピンク、髪型はツインテールだ。
「えへへ♪2人になっちゃった」
「リルカによく似た女の子…よね?」
雪乃は勘違いしている。
「んじゃ、あたし、今からレイナちゃんとこに行くね♪」
「ええ…(スイーツ2倍になりそうだわ…)」
市街地を出て、レイナちゃんの豪邸に向かう。
しばらく歩いて、豪邸が見えてきた。
「「やっぱりレイナちゃんの豪邸はおっきいなあ…」」
思ったことが一致する。
2人のあたしは豪邸の扉を開け、上がる。
「あらあら、リルカちゃ…まあ!リルカちゃんは双子でしたの!?」
レイナちゃんも驚愕するが、双子だと勘違いする。うん、そういう設定にしておこう。
「えへ、この子は双子の妹のリリカだよ!」
「え!?…えへ♪リリカだよ♡」
あたしはとっさに双子っぽい名前をもう1人のあたしに命名した。
「かわいい妹さんですこと♡スイーツを用意しますのでお待ちくださいな」
レイナちゃんはメイドさんにスイーツを頼む。
しばらくして、メイドさんがスイーツを運んでくる。
「「はむっ、美味〜♡」」
思ったことはやはり一致する。
「あらあら、お気に召してもらえて光栄ですわ♡」
2人のあたしの笑みに、レイナちゃんも笑顔を返す。
ティータイムを満喫したところで、家に帰る。
「ねえねえ、格ゲーしようよ」
「うん!早速やろうか!」
あたし同士で格ゲーを始めた。
「「うわっ!同士討ち!?」」
同じ攻撃が同時に発生し、両者とも倒れる。その後も同士討ちが繰り返され、引き分けに終わる。
「すっごい!あたし同士だと攻撃が一致するんだね!」
しばらくして、晩ごはんの時間。
「「はむはむ!!」」
「やっぱりさすがは2人のお姉様ですね…」
「どちらもほとんど噛まずに食べてますよ…」
エリオとルルカは呆れつつ、ちょっと感心してるようだ。
「「スイーツ食べたい!」」
「もう…はい、選んでくださいな」
ルルカが出したスイーツはショートケーキとショコラケーキだ。
「あたしショコラがいい!」
「待って!あたしも!」
食べたいスイーツまで一致。
「あたしのショコラだよ!」
「これはあたしの!」
あたし同士で喧嘩になる。
「おやめなさい!!お姉様同士で喧嘩するなら、スイーツは抜きです!」
「「ふええぇぇぇぇ!?」」
ルルカがマジギレした。いつもはおっとりふわふわのルルカだが、ここまでやるのは初めてだ。
気が沈んで、あたしたちは部屋に戻る。
「とりあえず…ギャルゲーしよ?」
「うん…」
あたしは2人でギャルゲーをすることにした。
ギャルゲーの選択肢はあたし同士一致してサクサク進んだ。
「やっぱりあたし同士は一致するんだね」
こうして、あたしは2人で1日を過ごした。
突然現れてびっくりしたけど、割と楽しい1日だった。あたし2人の日はいつまで続くのだろう…
To be continued...
おまけ
リルカA「海に行きたいな」
リルカB「うん!靴下付きの水着が着れるし、あたしも行きたい!」
リルカA「その水着だけど、1着しかないよ…」




