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スーパー美少女リルカちゃんPretty  作者: 腹黒いアリス先輩
23/33

オータムオブデッサンPretty

リルカちゃんが質問


雪乃「なに?リルカちゃん"が"質問って…」

リルカ「雪乃の趣味を教えて」

雪乃「趣味?お菓子作りだけど…」

リルカ「ジュルリ…」

秋めいたソライユ学園。

あたしは部活のため美術室に行こうとする。


不良クラスと呼ばれる2年D組教室を通りかかろうとすると…


「うぉ~ん!待ってくれぇ!」

「あーもう!気持ち悪いんだよ!」


その教室から鎖付き制服の男子が現れ、額に怒りマークのシールを貼った女子を追いかける。


「こら!廊下は歩きなさい!!」


夢実ちゃんがそれを目撃し、2人を追いかける。

あたしに目もくれず…


「もう…これだからここのクラスメイトたちは…」


しばらくして、蝶の髪飾りをした少女、芽衣奈ちゃんが呆れた様子で教室から出てくる。


「あ、リルカちゃん」

「やほ!芽衣奈ちゃん!部活行こ!」


あたしは芽衣奈ちゃんと美術室に向かう。


「待ってたわリルカくん、新メンバーの芽衣奈くん」


まいちゃん部長があたしたちを出迎える。

あたしは早速キャンバスと水彩用具を用意し始める。


「秋と言えば…アレだね!」


あたしは一心不乱にキャンバスに絵を描く。


「いろんな秋!」


キャンバスに描かれたのは、たくさんのスイーツを食べるネコミミ少女と、小説を読む眼鏡っ娘の狐耳少女、走る陸上ユニフォーム姿のリス耳少女が。


「いろんな秋を混ぜ込んだよ!」

「これが食欲の秋で、こっちが読書の秋、そしてこれがスポーツの秋だよね!?」


芽衣奈ちゃんはあたしの絵に目を輝かせる。


「私も描いてみるよ!」


芽衣奈ちゃんもキャンバスと水彩用具を用意する。


「あ、リルカちゃん、そこに立ってくれるかな?」

「はーい!えへっ♪」

「そうそう、リルカちゃん、動かないでね」


あたしはかわいくポーズを取り、芽衣奈ちゃんはキャンバスに絵を描き始める。


「よし!次は背景だね!いいよ、リルカちゃん」


あたしは芽衣奈ちゃんの絵を描いてる様子を見る。


「あたしがかわいく描かれてるよぉ~♡」


思わず絵のあたしに惚れる。


「秋と言えば、やっぱりこれだね」


しばらくして、芽衣奈ちゃんが背景を書き終える。その背景は、両端に葉っぱの黄色い木がいくつも並んでいる、まさに秋の絶景だ。


「こんな綺麗な秋にこんなにかわいい美少女がいるなんて、神々しいよぉ~♡」

「景色より自分ね…」


絵のあたしに惚れるあたしに苦笑いの芽衣奈ちゃん。


「そうだわ、リルカくん、キャンバスを用意してそこに座ってくれるかしら?」

「はーい!」


あたしはキャンバスを前に置いて座る。


「それと、芽衣奈くんはキャンバスの前に…」

「あ!雪乃だ!」


美術室の前を雪乃が通りかかるのを見て、サッと駆け込む。


「リルカ!?」

「ほらほら!こっちこっち!」


あたしは雪乃の腕をつかんで美術室に連れ込む。


「部長!もう1人は雪乃がいいです!」

「あら、雪乃くんね、いいわよ」

「何がなんなの…?」


雪乃は困惑する。

あたしは再びキャンバスの前に座り、筆を持って描いてるフリをする。


「雪乃、まいちゃん部長があたしたちを描くから、じっとしててね」

「そのために呼び出したの…?いいけど…」


まいちゃん部長は筆とパレットを手に、あたしたちを描き始める。

それから数分後。


「できたわ、リルカくん」


あたしと雪乃は部長が描いた絵を見る。


「あたしがかわいく描かれてるよぉ~♡」

「またまた絵の自分に惚れてるよ…」


芽衣奈ちゃんは再び苦笑い。


「それにしても、綺麗に描けてますね」

「ふふ、雪乃くんも日々絵の練習をしていれば、私みたいに描けるわよ」


にこ…と、部長が微笑んでつぶやく。

あたしたちが描いた絵はしばらく美術室に飾られることになった。秋は美術室でゆっくりのんびりと絵を描く毎日を送りたい。


「それはそうと、リルカくん、さっきの絵に芸術の秋を忘れてるわよ」

「てへぺろっ☆」


To be continued...

リルカちゃんに質問


雪乃「もう…私もお返しに…リルカの趣味はなんなの?」

リルカ「スイーツショップ巡りだよ!」

雪乃「相変わらず食べることばかりね…」

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