ソライユ学園文化祭Pretty!
リルカ「今年も文化祭!」
雪乃「盛り上げるわよ!」
今年もやってきたソライユ文化祭。
あたしはのんびりと屋台を巡る。
「クレープ1つください!」
あたしはクレープを手に、はむっ、と頬張る。
「相変わらずリルカはスイーツのことばかりね」
「文化祭だし、スイーツは食べないと、ね、雪乃♪」
あたしはルンルン気分でスキップしながら他のスイーツの屋台を巡る。
「チョコケーキ、ショートケーキ、パンケーキに…3つともください!」
「もう…スイーツにすぐ食いつくんだから…」
あたしは3つのスイーツを皿に乗せ、席につく。
「あらリルカちゃん、今日もスイーツづくしですね♪」
そこには珍しく髪を2つに結んだツインテールの陽奈子ちゃんが。眼鏡っ娘のツインテールはかなり萌え。
「やほ!陽奈子ちゃん!ツインテかわいいよぉ〜♡」
「うふふ、今日は文化祭なのでイメチェンしてみました♡」
「あたしとお揃いのツインテだね♪」
陽奈子ちゃんとキャッキャウフフな会話しながらスイーツを頬張る。
それからスイーツを食べ終わって…
「あたし、これからコスプレカフェだから行くね!」
あたしはコスプレカフェに向かう。
あたしのコスプレはもちろん、メイドさんだ。
「えへ♪今日のメイドのあたし、かわいいね」
メイド姿のあたしは鏡を見てくるっ、とターンする。
「よし、今年もご奉仕しちゃうぞ!」
あたしの文化祭コスプレカフェの仕事が今始まる。
「お帰りなさいませ、ご主人様♡」
あたしはほっぺたを桜色に染め、満面の笑みを浮かべて出迎えた。
「やあ!リルカちゃん!メイド服かわいいね!」
「ありがとう、錬磨くん♡」
あたしのファン1号の男子生徒、錬磨くんはあたしのメイド姿を褒めた。
あたしはメイドモードで錬磨くんに接する。
「今日は何になさいますの?」
「メイド特有のオムライスで!」
オムライスを頼まれ、あたしはオムライスを錬磨くんの席に持っていく。
「お待たせいたしましたわ、ケチャップで絵を描きますが、何がいいですの?」
「そうだね…猫ちゃんで!」
あたしはケチャップで猫を描く。
「美味しくな〜れ♡萌え萌えキューン♡」
あたしはおまじないをかけ、錬磨くんはオムライスを頬張る。
「はむっ…美味しい!リルカちゃんがおまじないかけてくれたからとっても美味しくよ!」
「えへ♪メイド特有のおまじないですから♪」
オムライスを食べ終えて、カフェを出る錬磨くん。
「行ってらっしゃいませ♡ご主人様♡」
それからあたしは接客を続け、2時間後。
「あ、ミスコンの時間だ!あたし行かないと!」
今回はミスコンのある特別な文化祭だ。あたし、雪乃、陽奈子ちゃんは今回のミスコンの参加者だ。
あたしはミスコン会場の体育館へ向かう。
「ミス・ソライユコンテストー!!」
ミスコンの司会はなんと錬磨くん!あたしが参加するから喜んで司会になったのかな?
「1人目はソライユ一のクールな女の子、天野原雪乃さーん!!」
ライトが照らされ、水着姿の雪乃が姿を現す。海に行った時のビキニ姿だ。
「あまり見ないでくれるかしら…」
雪乃は恥ずかしそうに顔を少し赤くする。
「続いて〜、今回文化祭のためにイメチェンした眼鏡っ娘、桜木陽奈子ちゃーん!!」
陽奈子ちゃんにライトが照らされる。キャミソールにスカートの水着姿で、おへそが見え隠れしてる。
「うふふ♪今日は特別な日、ツインテールの私ですよ♡」
陽奈子ちゃんはにこにこと笑みを浮かべる。
それから参加者の女の子たちが続々登場する。中にはかなり太ってる少女も。
そして、ついにあたしの出番。
「さあ、今回の大トリはソライユ一の超人気美少女、篠町リルカちゃーん!!」
あたしにライトが照らされ、同時にキャーキャー歓声が響き渡る。
あたしの水着はもちろん、お花模様のフレアビキニ、そしてその水着専用の靴下だ。
「やほやほ!リルカちゃんだよ〜♡」
あたしが笑みを浮かべて呼びかけ、会場は大歓声。
「おおっと!ここで飛び入り参加者!」
飛び入り?誰だろう?
「その飛び入り参加者は桜ノ宮女子高校からの刺客!その名は、祐天寺麗花ちゃーん!!」
え!?麗花ちゃん!?
麗花ちゃんにライトが照らされると、あたし以上の歓声が再び響き渡る。
海に行った時と同じく、フリル付きビキニだ。
「おーっほっほっほっほ!!」
麗花ちゃんは高笑い。やっぱり水着姿で高笑いって、すごい絵になりそうだ。
そして、参加者全員揃い、投票結果を待つ。
「投票結果が出ました!1位は1点差で勝ったまさかまさかの飛び入り参加者!祐天寺麗花ちゃんだ〜!!」
ええっ!?麗花ちゃん!?自信あったのに…
「おーっほっほっほっほ!!淑女が優勝することは当然のことですわ!」
「あはは…あたし、ギリギリで負けてたんだね…」
あたしは結果を見て苦笑いする。
それから2時間後。
文化祭は幕を閉じた。
「麗花ちゃんが飛び入りして1位取るなんて意外だったね〜」
「まさか女子高校から飛び入りが来るなんて…リルカ1点差、惜しかったわね」
「でもミスコン楽しかったです」
今回はすごい展開の文化祭となった。
もし、麗花ちゃんが来てなかったら、あたしの優勝は確実だったけど、麗花ちゃんは桜ノ宮一の美少女。ミスコンにおける1番のライバルができた。
「また来年もソライユ文化祭に行ってよろしくってよ」
「麗花ちゃん!?」
To be continued...
リルカ「あたし、かわいい美少女だよ!」
麗花「わたくしは人民共も恥じらう美少女ですわ」




