秋といえば…
リルカちゃんに質問
レイナ「同じお嬢様でも、あたくしと麗花ちゃんはどう違いますの?」
リルカ「レイナちゃんはとってもおしとやかでかわいいけど…麗花ちゃんは凶暴、怖い」
麗花「ふ・ざ・け・ん・なですわぁ〜!!」
ガシャン!!パリーン!!(テーブル返し)
10月。
千葉県とある港町は涼しげ。
「今年はもうセクシーな格好とはお別れか…」
半袖の服に赤いひらひらのスカート、ピンクと白の縞ニーソ姿のあたしは自転車でのんびり駆ける。
「秋はやっぱり、食欲の秋だね!」
あたしは通りかかったケーキショップに入店する。
「ここのケーキショップは女の子がたくさん来てるね!」
店内はスイーツ系の少女がいっぱいだ。
あたしはトレーの上の皿にいろんなケーキを載せ、会計を済ませて食べ始める。
「はむっ…はうぅ〜、チョコの甘みがお口に広がるよぉ〜♡」
あたしはお上品にケーキを頬張り、ふわふわした笑みを浮かべる。
スイーツを食べ終えて出ようとすると、見慣れた少女が。
「あれ?雪乃だ」
少し離れた席に雪乃がいた。
「雪乃♪」
「あらリルカ、奇遇ね」
「うん!スイーツを食べる食欲の秋だね!」
「私は勉学の秋だと思うわ」
そう言うと、雪乃はノートを開いて勉強を始める。
「リルカ、あまり食べてばかりいないで勉強しなさい」
「あはは…んじゃまたね」
ケーキショップを出て、再び自転車で駆け巡る。
すると、もう1人見慣れた少女が。
「あ!琴子だ!」
「あ、リルカちゃん」
琴子は陸上部らしく、外を走り回っていた。
秋でもタンクトップにショートパンツと、服装もスポーティー。
「秋はスポーツの秋だよね!外を走るに限るよ!」
「あたしは食欲の秋だよ!いろんなスイーツを食べめぐりたいんだ!」
あたしは再び自転車を転がし、次のケーキショップに向かう。
「ここのケーキショップは男子に人気が高いんだよね!」
早速、男子ウケのいいケーキショップに入店。
「いらっしゃいませ〜♡」
そこにはあたしと同い年くらいのかわいい少女が店番をしている。
「ラムレーズンのケーキ、おすすめですよ♡」
「ラムレーズンのケーキ!?食べてみたい!」
あたしは早速、ラムレーズンのケーキを頼み、食べ始める。
「はむっ…ああ〜、スイーツとラムレーズンも合うものだね〜♡」
ふわふわした笑みが絶えないあたしだった。
さて、次は…
「今日は折角のバイト休みの日!たまにはお嬢様になろう!」
あたしはメイドカフェ、メルティへ向かう。
「おかえりなさいませ、お嬢様♡何になさいます?」
「メルティケーキお願い!」
メルティケーキとは、メルティ限定のケーキなのだ。名前はそのままだが…
「お待たせいたしました!おまじないをかけますね!」
「「萌え萌えきゅーん♡」」
あたしもメイドさんとおまじないをかけ、早速食べ始める。
「はむっ…あ〜ん、美味〜♡いちごとクリームの甘味にメイドさんの愛が伝わってくるよぉ〜♡」
一通りスイーツ巡りを楽しんだところで、あたしは家に帰る。
「おかえりなさいませ!お姉様」
「あらリルカちゃん、お邪魔してます」
「陽奈子ちゃん!?」
家に帰ると、陽奈子ちゃんが遊びに来ていた。
「どしたの陽奈子ちゃん?」
「ルルカちゃんに手作りスイーツを試食してほしいとのことで呼ばれました」
「ルルカのスイーツ!?あたしも食べたい!」
「あはは…さすがはスイーツに食いつくお姉様ですね…もちろん、お姉様の分もありますよ」
ルルカは手作りのスイーツをあたしたちの前に置く。
見た目もバッチリなスイーツだ。
「はむっ…美味〜♡ルルカのスイーツは最高だよぉ♡」
「はむっ…美味しいです〜♡ルルカちゃんは料理上手ですね♡」
「そんなに喜ばれると照れますよ///」
ルルカは照れくさそうにほっぺたをポッと染め、笑みを浮かべる。
「秋と言えば、食欲の秋ですね〜」
「あ〜!仲間だ!あたしもそう思うよ!」
あたしに秋の同士がいた。
それからあたしと陽奈子ちゃんで食欲の秋について話し合った。
次の月曜日の部活。
いつものように、キャンバスに絵を描いている。
「秋は芸術の秋ね、リルカくんもそう思うでしょ?」
「そ、そうですよね…(あたしは食欲の秋だよ…)」
キャンバスに描かれてるのは、たくさんのスイーツを前に、お上品に食べているネコミミのお嬢様が。
「ねえねえリルねぇちゃん、絵を見て思ったけどらリルねぇちゃんは食欲の秋なの?」
「そうだよ!」
「あら、さっきの芸術の秋はなんだったの?」
「あ…てへぺろっ☆」
秋はいろんな秋が挙げられる。あたしは食欲の秋を満喫したい。
To be continued...
おまけ
リルカ「はむはむはむ!!」
麗花「食欲の秋だからって食べ過ぎではありませんの?」