コスプレカフェイベント!
リルカ「今回はあたしの大好きなイベントだよ!」
「見て見て!雪乃!」
あたしはとあるビラを手にひらひらさせる。
「なんなのよ」
「明日、セントラルプラザでコスプレカフェのイベントなんだ!あたし、それに出ることになったの!」
「あら、イベントに呼ばれるなんて、やるじゃないの」
「ドヤァ」
あたしは胸をはる。
「雪乃、来てほしいな」
「そうね、考えとくわ」
そして、次の日。
セントラルプラザは大にぎわい。
「コスプレカフェは違うなあ!いろんなコスプレしてる女の子がいっぱいだよ!」
セーラー服、チアの服、巫女服、ナース服、チャイナドレス、軍服など、いろんなコスプレの女の子が接客をしている。
「よーし!あたしも早速着替えて、頑張るぞ!」
あたしはメイド服に着替えて、カフェに向かう。
「おかえりなさいませ♡ご主人様♡」
メルティの時みたいに、あたしはかわいい笑みを浮かべて接客する。
客のみんなは少女たちのコスプレ姿にキュンキュンだ。
「萌え萌えきゅーん♡」
1時間後。
あたしは少し休憩を取る。
「あら、可愛いメイド服だね♪」
あたしに声をかけたのは、チャイナドレスの少女だ。この子も休憩だろうか。スリットから綺麗なふともも、ノースリーブの袖からセクシーな腋が露出している。
「えへへ♪キミはセクシーなチャイナ服だねぇ、ふとももすりすり〜」
「きゃっ」
ふとももをすりすりされ、顔を赤く染める少女。
「もう…いきなり甘えてくるなんて…それはそうと、メイド服着た経験はあるかな?」
「あるも何も、あたしメイドカフェでバイトしてるよ!」
「私、チャイナドレス着るのは初めてで緊張してるの。ふとももが目立つと、少し、恥ずかしいよね」
「そうなんだね〜、あたしメイド服着るの大好きだよ!!だって可愛いんだもの♡えへへ〜♡」
あたしは笑みを浮かべてダブルピースをした。
「あ、そろそろ行かなきゃ、お互い頑張ろうね!」
「うん、頑張りましょ、可愛いメイドさん♪」
再び接客に向かうあたしとチャイナ服の少女。
「見〜つけた」
また声をかけられた。あたしはメイド服のスカートを翻し、くるっと振り返る。
「あ、やほ!雪…おかえりなさいませ、お嬢様♡」
「今、いつもの接し方しようとしたわね…」
驚くことに、雪乃だった。とっさに普段の接し方をするところだった…
「今日は何になさいますの?お嬢様♡」
「オムライスにするわ」
メイドカフェらしくオムライスを頼む雪乃。
少しして、あたしはチア服の少女とオムライスを運ぶ。
「お待たせいたしましたわ、お嬢様」
「そのチア服の少女は誰かしら?」
「わたしは精一杯応援するチアガールです!あなたがオムライスを残さず食べられるよう応援しますね♪」
「さらにあたくしが、オムライスをもっと美味しく食べられるよう、メイド特有のおまじないをかけますわ♡」
チアとメイドの応援×おまじないコンボを決める時だ。これはメイドカフェでは経験できない。
「頑張れ〜!ファイト〜!」
「美味しくな〜れ、萌え萌えきゅーん♡」
応援×おまじないコンボが雪乃に炸裂する。
「はむっ…美味しい…♡」
雪乃が麗花ちゃんみたいな上品な食べ方をした。このコンボを決めると雪乃はこうなるのか。
(えへへ、見ちゃった♪雪乃の癒され顔)
雪乃が満たされたところで、あたしは次の客へと向かう…と。
「あら、リルカちゃんじゃありませんの」
(麗花ちゃん!?)
そこにいたのは、まさかの麗花ちゃん!と。
「これがあなたのメイド服ですか、スカートが短いですね」
麗花ちゃんの使用人のメイドさんだ。スカートは膝下までの長さだ。
「初めまして、私はアリスと申します、リルカ様、よろしくお願いします」
麗花ちゃんのメイドさん…アリスさんは礼儀正しく自己紹介する。
「オムライス、お願いしてくださらない?」
「かしこまりましたわ、お嬢様♡」
あたしは麗花ちゃんのメイドさんらしく接する。それからまたチア服の少女と一緒に応援×おまじないコンボを決める。
「頑張れ!ファイトだよ〜!」
「萌え萌えきゅーん♡」
麗花ちゃんもお上品に頬張った。
「美味しいですわぁ♡あ、別に、庶民の料理を好き好んで食べてはいませんわ!」
まさかのツンデレ。麗花ちゃんは普段は高い料理ばかり食べてるからね。
「でも…たまには庶民の料理も…悪くはありませんわ」
麗花ちゃんは少し微笑んだ。
ここであたしは普段の接し方で話す。
「麗花ちゃんのゴスロリって、コスプレにもありそうだね」
「おーっほっほっほっほ!!わたくしの場合、ゴスロリは普段着ですわ!」
麗花ちゃんはやっぱりミニスカのゴスロリにニーソがとても似合うよ。
そして、コスプレカフェ閉幕の時間。
「あー頑張った頑張った!」
「みんな集まって!集合写真撮るよ!」
コスプレカフェのみんなは整列し、ポーズを決める。
あたしは両手でハートを作るポーズを取った。
「いきますよ!」
カメラのシャッターの音がセントラルプラザに響いた。
コスプレカフェはいろんなコスプレが集まり、メイド服だけじゃ物足りない人でも超絶楽しめる。そんな人に是非ともまた来ることをおすすめしたい。
To be continued...
おまけ
リルカ「チャイナドレスちゃんのふとももで膝枕って、気持ちいいね」
チャイナドレス少女「あはは…でもスカートが少しめくれて恥ずかしいよ…」