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スーパー美少女リルカちゃんPretty  作者: 腹黒いアリス先輩
16/33

とある港町神社のお祭り

地元の祭りに行って射的をしたらインスピレーションが湧いてこの話になりました。

と、ここで…

リルカちゃんに質問。


レイナ「リルカちゃんは、あたくしとのんびりすることが好きですわよね♪」

リルカ「もちろんだよ!」

千葉県とある港町の9月。

2学期が始まった月。

まだ暑さも残る中、おへそ見え隠れキャミソール+パンツ姿のあたしはのんびりとギャルゲをしていた。

その時、スマホの着信が鳴り響く。


「はいはーい!みんなのアイド…」

「リルカ、夜、時間空いてるかしら?」


あたしの電話冒頭のセリフをかき消して、雪乃が聞く。


「空いてるよ、どしたの?」

「とある港町神社の祭りに行かない?琴子と陽奈子も一緒に来るわ」

「ほんと!?あたしも行く!」


あたしはぴょんぴょん跳ねて喜ぶ。


「じゃあ18時にとある港町神社の鳥居の前ね、くれぐれも遅れないように」

「むぅ〜、わかってるよぉ」

「じゃ、後でね」


雪乃は電話を切った。


現在時刻は16時。


「あと2時間だし、ギャルゲの続き♪」


それから1時間後。

防災行政無線チャイムとして、とある港町の曲「青き港町」が流れる。


「もう17時かぁ、この子のルート攻略にはちょうど1時間かかったね」


それから30分後。


「今日のギャルゲはここまで!浴衣に着替えよ!」


あたしはキャミソールの上から浴衣を着る。しかし、あたし1人では着れない。


「ルルカ〜、ちょっと浴衣着せてほしいんだけど〜」

「はいはい、お姉様、はやく1人で着れるようになってくださいな」


ルルカに助けてもらい、あたしは浴衣姿になった。


「いってきま〜す!」


あたしはとある港町神社に向かった。

それからしばらくして、鳥居が見えてきた。

そこにはタンクトップにショートパンツと、陸上部らしい服装をした琴子の姿が。


「やほ!琴子!」

「あ、リルカちゃん、えへ♪ちょっと早めて来ちゃったけど、リルカちゃんも早いね♪」

「えへへ♪あたしも時間はちゃんと守れるんだもの」


あたしはドヤ顔をして胸を張る。


「リルカ、琴子、お待たせ」

「あらまあ、待たせちゃいましたか?」


浴衣姿の雪乃に桃色ノースリーブワンピの陽奈子ちゃんも来た。


「4人そろったね!ほら!早く!」

「せっかちね、リルカは…」


あたしに急かされて呆れ顔の雪乃だが、のんびりと祭りを楽しむことにした。

祭りの屋台は、いろんなものが並んでいる。まず最初は…


「雪乃、あたし焼きそばが食べたいな!」

「そうね、今日の晩ごはんに焼きそばを頼みましょうか」

「わたしも賛成!」

「いいですね!」


今日の晩ごはんはお祭りの焼きそばになった。

みんなは焼きそばを頼み、食べ始める。


「はむはむ!!」

「リルカ、落ち着いて食べなさい」


超スピードであたしは焼きそばを頬張る。雪乃は呆れ顔であたしを見ている。


「やっぱり美味しいね、祭りの焼きそば」

「そうですね琴子ちゃん♪」


そんな2人をほっといて、のんびり食べる琴子と陽奈子ちゃんだった。

それから焼きそばを食べ終わって…


「美味しかった〜!けどまだ足りないな!スイーツがね…」

「リルカは相変わらずスイーツね…」

「確かにまだ足りないかも、わたしもまだ何か食べたいな」


あたしと琴子は追加で何か食べることにした。


「あ、綿菓子がある!わたし、綿菓子にするね!」


琴子は綿菓子を頼んだ。

それからあたしは…


「お!クレープだ!お祭りのスイーツにこれは欠かさないよ!」


あたしは素早くクレープを注文した。


「あら、琴子は綿菓子にしたのね」

「このふわふわが、わたしは好みなんだ♪」


琴子は笑みを浮かべて、ふわふわの綿菓子を頬張る。


「あ〜ん…クレープ最高だよぉ♡」

「あらまあ、リルカちゃんはクレープが痛く気に入ったようですね」


あたしのクレープを頬張る姿に関心する陽奈子ちゃん。


「クレープも食べたことだし、ここから本命だよ!!」


あたしはクレープを食べたためか、すくっ!と立ち上がって走って行く。


「こらリルカ!待ちなさい!団体行動しないとはぐれるわよ!」


雪乃たちも走って追いかけた。

あたしが向かった先は…


「ついに来ました!あたしの本命!その名も射的!!」


そう、射的。

銃を使って、的を倒して景品を貰う、お祭りの定番だ。


「ご丁寧にフィギュアが…これだからリルカが射的に行くわけね…」


あたしの趣味を理解している雪乃。少し呆れてるが苦笑いをしている。

あたしは銃を手に、「フィギュア」と書かれた的に狙いを定める。


「いっくよー!ビビッドすまっしゃー!!」

「どこの必殺技よ…」


謎の必殺技名を口走って、あたしは銃の引き金を引いた。

銃口からコルクっぽい弾が飛び出し、フィギュアの的を…倒した。


「わーい!!やったよ!!」

「あらあら、リルカちゃんは名狙撃手なんですね♪」


あたしは跳ねて喜び、陽奈子ちゃんがぱちぱちぱち、と拍手する。


「やったよ!今ハマってるアイドルゲーのあたしの本命アイドル、島川皐月しまかわさつきのフィギュアをゲットしたよ!」

「アイドルゲーに本命なんているのね…」


島川皐月。

あたしの今ハマってるアイドルゲームの本命アイドルだ。あたしは皐月担当プロデューサーとして、このゲームにハマっているのだ。


「私、輪投げやってみたいです〜」


陽奈子ちゃんもめぼしい屋台を発見したようだ。


「いいんじゃない?陽奈子、私、見てみたいわ」

「陽奈子ちゃんはどんなのがお目当てなのかな!?」

「わたしにも見せてもらうよ」


あたしたちは陽奈子ちゃんの輪投げを見ることに。


「いきます…えいっ!」


1個目の輪っかは外れた。


「えいっ!えいっ!」


2個目、3個目も外れる。


「輪投げって、難しいですね…」


陽奈子ちゃんは残念賞の飴を貰った。


「こんなこともあるよ、陽奈子ちゃん」

「陽奈子は何が欲しかったの?」


雪乃は陽奈子ちゃんに聞いてみた。


「私、ちょっとやってみたかっただけなんです…うふふ」


陽奈子ちゃんは少し恥ずかしそうにほっぺたを桜色に染めて笑みを浮かべた。


「射的も輪投げも楽しめたし、帰ろ!」


射的でお目当てのフィギュアが当たって大満足のあたし。来年はそれ以上にいい祭りになるかなぁ…


帰り道、1通のLINEが。


「早苗ねえからだ!なんだろ?」

『リルカ、今日はあなたの家でお泊まりするわ』


LINEの相手は、あたしの親戚でモデルの星川早苗ほしかわさなえさんこと、早苗ねえだ。今日はあたしの家でお泊まりするようだ。


家に帰ったあたしは島川皐月のフィギュアを部屋に飾った。


「皐月ちゃんフィギュア、かわいいよぉ〜♡」

「祭りで当てたそうね」

「あたし、射的はすごく得意なんだ♪」


その後もフィギュアをそばに置いて、深夜もギャルゲをやるあたしだった。


次の日の部活の時間。


「部長、昨日とある港町神社の祭りに行きました」

「あら、私はおとといひなみくんと行ったわ」

「部長の型抜きの腕は凄かったです!」


まいちゃん部長は型抜きが得意らしい。

そんなことを知りつつ、あたしはキャンバスに絵を描く。


「リルカくん、祭りはどうだったの?」

「あたしの得意のこれで、フィギュアを当てました」


キャンバスに描かれているのは、狙撃銃で銃撃する漆黒のウサミミ少女が。


「射的で当てたと言いたいのかしら?」

「そうです」


射的のあたし、型抜きのまいちゃん部長。

祭りではこの通り名ができそうだ。


To be continued...

リルカちゃんに質問。


早苗「リルカ、美しさはリルカと私、どっちが勝ってると思う?」

リルカ「早苗ねえだよ!」

早苗「じゃあ、可愛さではどっちが勝ってるかしら?」

リルカ「あたしだよ!」

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