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スーパー美少女リルカちゃんPretty  作者: 腹黒いアリス先輩
12/33

おばあちゃん家!

人質学園ドラマが終わっても、ほっこり学園小説はまだ続きます。

夏休み。

あたしはおへそチラ見えのキャミソール…ではなく、珍しくタンクトップにホットパンツ姿でいた。今日は両親が来てるのだ。


「みんな〜!準備はできた?」

「そろそろおばあちゃん家に行くよ!」


あたしのお母さんとお父さんが呼びかける。

お母さんの名前は篠町広恵しのまちひろえ、お父さんの名前は篠町渉しのまちわたるだ。


あたしたちは外に出て、車に向かう。

と、そこへ…


「あら、リルカじゃない」

「お、雪乃!奇遇だね!」


偶然、雪乃が通りかかった。

熱中症対策なのか、帽子をかぶっている、夏限定の雪乃だ。半袖の服にロングスカートと、夏の雪乃にしては女の子らしい。


「あたしたち、今からおばあちゃん家に行くんだ!」

「あら、いいじゃない」

「雪乃はどしたの?」

「私?少しブラブラしてるだけよ」


あたしはつい話し込み…


「リルカ、何してるんだい?早く行くよ」


お父さんが来て、あたしを呼ぶ。


「ごめん!雪乃と話し込んじゃって…」

「そうかそうか、お、そうだ!雪乃ちゃんも行くかい?」

「え?私?いいのですか?」

「いいよいいよ!リルカの親友なら大歓迎だよ!」

「そうですか、では、お言葉に甘えます」


こうして、篠町一家だけでなく、雪乃もおばあちゃん家に行くことになった。

全員、車に乗り、いざ、おばあちゃん家へ出発!

おばあちゃん家は、かなり遠くの田舎の村だ。どんどん進む事に、辺りは田舎らしくなる。


「この辺り、ほとんど田んぼだね」

「そりゃそうですよお姉様、この辺りは田舎ですもの」

「見て!ガチョウが飛んだよ!」

「それくらいではしゃぐなんて、リルカは子供ね…」


相変わらずの呆れ顔の雪乃だった。

それから10分後。


「ついに着いたよ!おばあちゃん家!」

「結構大きいじゃない」


あたしのおばあちゃん家は、大きな和風の家だ。家のそばの池から、コーン、と、ししおどしの音が聞こえる。


あたしたちは扉を開け、おばあちゃん家に入る。

長い廊下をしばらく進むと、おばあちゃんがいた。


「おばあちゃーん!」


あたしはいつものように元気に声をかける。


「おやおや、リルちゃん、エリくんにルルちゃん、よく来たねえ」


おばあちゃんはにこにことあたしたちを向いて返事をする。


「おやまあ、珍しいねえ、もう1人かわいい子がいるとはねえ」

「リルカさんの親友の、天野原雪乃です」

「雪乃ちゃん、いい名だねえ」


それからあたしたちはしばらくのんびりした。

それから夕方。

お母さんとルルカが晩ごはんを作り始める。


「ルルカ、しばらく会わないうちにとっても料理上手になったわね」

「いえ、お母様、篠町家ではわたしが料理を作るのは当然のことですから」

「私もお手伝いしましょうか?」

「いいのよ雪乃ちゃん、私たちのことは気にしないで、リルカと遊んでらっしゃい」


あたしたちは持ってきたトランプでババ抜きをしようとする。


「あたしのトランプさばきを見せてあげる!」

「負けないよ!お姉ちゃん!」

「お父さんも本気でいかせてもらうよ」

「ほっほ、まだまだ若いもんには負けんよ」


おばあちゃんもトランプの経験者だ。


「リルカ、私も入れてくれる?」

「いいよ雪乃!5人でやろう!」


あたしはみんなにトランプを配り、ババ抜きを始めた。

みんな同じ数字のトランプを出し、1人ずつトランプを取って同じ数字を狙う。


「ほっほっほ、私の勝ちだよ」

「おばあちゃん強っ!!」


おばあちゃんが一抜けし、あたしは驚く。


「リルカ、驚くのも早いわ」


雪乃が二抜けした。


「むぅー、雪乃まで…」


あたしはお父さんの持ってるトランプを1枚引いた。


(えーっ!?ババがあたしに移動!?)


そしてみんな同じ数字が揃い…


「ふぇー…あたしがババ…あたしは美少女なのに…」


あたしは敗北した。


「みんなー!晩ごはんできたわよー!」


しばらくして、晩ごはんができた。


「おおー!そうめんだ!」


夏の風物詩、そうめんが、テーブルの上に並べられる。


「いただきまーす!はむはむ!」

「お姉様…もう少しゆっくり食べてください…」


迅速な速さで、あたしはそうめんをすする。


「ほら、雪乃ちゃんも、遠慮しないで食べてね」

「では、お言葉に甘えて」


雪乃はそうめんを上品に啜る。


「美味しい、これ、本当に美味しいです」

「当然だよ!お母さんとルルカが作ったんだから!」


そうめんを食べ終えた後。


「お母さん、例の物食べたーい早く持ってきて〜」

「はいはい、いつもと変わらないわね、はいスイーツ」

「わーい!」


あたしはスイーツを上品に食べ始める。


「ほら、雪乃ちゃんも」

「え?私もいいのですか?」


雪乃もお母さんからスイーツを受け取り、食べ始める。


「ねえリルカ、何故スイーツだけは味わって食べるの?」

「雪乃、あたしは大好きなスイーツはお上品に食べたいの。おしとやかな女の子みたいにね♪」

「何がおしとやかなのよ…」


それからスイーツも食べ終わり…


「みんな、そろそろ寝なさい」


お母さんが布団をひく。


「雪乃ちゃん、今日は遠慮しないで、泊まっていってね」

「何から何まで、ありがとうございます」

「せっかくだから、リルカと2人きりの部屋にしといたから、そこでゆっくりおやすみなさいね」


雪乃も泊まることになった。


「おやすみ!おばあちゃん!」

「はいおやすみ、リルちゃん」


雪乃と2人きりの部屋。


「久々の2人きりだね〜」

「そうね、いつもは琴子たちも一緒だからね」

「今度は琴子も一緒に来てくれるといいなあ」

「ふふ、そうね」


それから2人でしばらく話し、すやすやと寝息をたてた。


そして、次の日。


「今日はお世話になりました」

「いいよ、また遊びに来てらっしゃい」

「はい、では、ありがとうございました」

「おばあちゃん!またねー!」

「はい、またおいで、リルちゃん」


あたしたちは車に乗り、実家に戻った。

実家に帰った後、お父さんとお母さんは、再び2人きりの旅行に出かけるのであった。


「リルカの両親って、すごくラブラブ夫婦ね…」


To be continued...

リルカちゃんに質問


普段、リルカちゃんの両親はどうしてるのですか?


リルカ「よく、2人で旅行に出かけるんだ♪」

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