勉強会!
リルカちゃんに質問
ツインテについてるリボンが変わってるのですが?
リルカ「夏はね、ツインテにお花をつけるの♪」
試験が近い日。
あたしは構わずだらけてばかりいた。
お昼の2年A組教室では、いつものメンバーで話し合っていた。
「ねえ琴子、私の家で勉強会しない?」
「勉強会か…うん!試験も近いからね!」
試験に向けての勉強会か。
「そうだ!部員の陸人くんも誘うけど、いい?」
「いいわ」
そう言えば最近ダメダメな成績だし、ここは見返すために参加しようかな?
「あたしも勉強会に参加したいんだけど…」
「ちょっと待ちなさい!あなたの場合回答丸写しするだけでしょ!?」
なんで前の勉強会のことでこうなるのかな?
「まったく、しょうがないわね…」
「ねえねえ!先輩誘えば心強いと思うよ!」
あたしなりの名案を思いついた。
「先輩?もしかして白藤…」
「まいちゃん部長だよ?」
そう、あたしの憧れの先輩、まいちゃん部長なら勉強会にも心強そうだ。
「それじゃあ、明日の1時に私の家に来なさい。特にリルカ!いいわね?」
「なんであたしだけ…」
「リルカは遅刻癖が酷すぎるからよ」
次の日。
「雪乃、来たよ〜!」
「雪乃さん、お邪魔します」
「はーい、上がって」
雪乃の家に上がる琴子と月島くん。雪乃の部屋に向かう。
「それにしても、リルカ遅いわね…こんな昼にまだ寝てるのかしら…」
「それはないと思うよ」
呼び鈴が鳴る。
「やほやほ!」
「リルカ遅いじゃない!」
「学園でまいちゃん部長と待ち合わせしてて…」
「あら雪乃くん、久しぶりね」
「は…はあ…お久しぶりです…」
これでメンバー全員揃った。
あたしたちは雪乃の部屋に向かう。
みんなは教科書とノートを開いて勉強を始める。
「琴子、そこはこれを足して…」
「うん、えっと…ここは?」
「琴子くん、それはこうして…」
琴子が月島くんやまいちゃん部長から教わる中。
「雪乃〜、ここ写させて」
「リルカ、自分で考えて勉強しなきゃ好成績は取れないわよ」
「雪乃〜!お腹空いた〜はやく食べたい!」
「リルカ!勉強とは関係ないわ!大体なんで食べることばかりなのよ!」
雪乃は呆れたようにため息をついた。
「あっちは少しグダグダになってるみたいだね…」
「というかリルカちゃん、雪乃さんの回答丸写しするんだ…」
「ここは私が一肌脱ぐべきね」
部長があたしに近づく。
「リルカくん、私を誘ったからには少し頼って頂戴」
「部長がそこまで言うなら…あたし、この方程式がわからないのですが」
部長は方程式の問題をしっかりと確認する。
「そこはこれを足して…」
しばらく部長の教えは続き…
「なるほど、そうなんだね」
部長のおかげで、試験も上手くいくようになった…気がした。
「ふぅ…大宮先輩を誘って間違いなかったわね」
雪乃は丸写しを逃れたからか、ホッとした。
「それよりお腹空いた〜はやく食べたい!」
「もう…ちょっと待ってなさい」
そう言うと、雪乃は部屋から出る。それからしばらく経ち…
「ほら、これでどう?」
雪乃がいっぱいのお菓子入りの皿を持ってきた。
「おおー!早速、はむはむ!!」
あたしは素早く食べ始める。
「リルカ!これはみんなの分よ!」
「落ち着いてリルカちゃん!」
雪乃や琴子に止められても、なお食べ続けるあたし。
「これでも飲んでなさい」
雪乃はぶどうジュース入りのワイングラスを差し出した。
あたしはお菓子を食べる手を止め、ワイングラスを手に、飲み始める。
「リルカちゃんが落ち着いた」
「リルカちゃんはぶどうジュースで釣れるんだね」
ぶどうジュースを飲み終えたあたしは再びノートに手を出す。
「よーし!勉強再開だよ!部長!お願いします!」
「随分とやる気に満ち溢れたわね、リルカくん」
それからみんなも勉強を再開し、試験に向けた。
試験当日、あたしは随分熱心に回答を埋める。
わからないところはネコミミちゃんのイラストで埋めちゃうが…
そして、試験の結果は…
「雪乃〜!!」
「なに?リルカ」
「全教科赤点を上回ったよ!!」
「よかったじゃない!勉強会やって間違いなかったわ!」
追試を免れ、あたしはドヤ顔を決めた。
試験は嫌なシーズンだが、乗り越えた喜びは大きい。これからも残りの試験を乗り越えたい。
To be continued...
おまけ
リルカちゃんが勉強会に参加しなかったら
雪乃「リルカ、どうだった?」
リルカ「クラスで1人追試だそうです…」