風邪っぴき
リルカちゃんに質問。
どんなスイーツが好きですか?
リルカ「いちごショート、ショコラ、ティラミス…ああー!たくさんありすぎるよぉ!」
「あ゛〜、風邪ひいた〜…」
あたしは風邪でベッドに倒れ込む。
「うう〜…こんなんじゃ学校行くのもだるいよ〜…」
仕方なく、あたしは学校を休むことにした。
ルルカとエリオは元気なので、学校生活中だ。
篠町家。
こんな平日に、あたしは1人でベッドに倒れ込んでいる。
「あたし1人だとつまらないし、暇だし、しばらく寝ていよ…」
あたしはやることもなくスヤスヤと寝息をたてた。
それから2時間後。
「お腹空いた…」
あたしは台所に向かう。そこには、お粥と、書き置きが。
「なに?」
【お姉様へ、今日は風邪をひいてるんですから家で大人しくしていてください。 ルルカ】
書き置きを読み終え、お粥をほとんどかまずに食べた。
「お粥だけじゃお腹が満たされないよ〜…スイーツ食べたい…」
あたしはむすっとして、部屋のベッドに戻る。
「これだから風邪っぴきはいいことがないんだよ…部活もバイトもなんにもない…」
それからしばらく経ち…
「ただいま〜!」
エリオとルルカが帰ってきた。
「お姉様〜!雪乃さんたちがお見舞いに来てくれましたよ!」
「リルカ、入るわよ」
あたしの部屋に、雪乃と琴子がお見舞いに来た。
「リルカちゃん、具合はどう?」
「大丈夫とは言えないよ、楽しいことはできないし、美味しいものは食べられないし…」
「だらしがないわね、リルカ、もっと強気にならないとやっていけないわよ」
「そうだよリルカちゃん!いつもみたいに強気にならないと!ね?」
あたしを励ます雪乃と琴子。なんだかやる気が出てきた。
「そ…そうだよね!あたし!頑張るよ!」
「早く風邪を治して学校、来なさいよね」
「心配ご無用!すぐ復活するよ!」
風邪をひいても、こんないいことはあるもんだね。
それからあたしは夜もお粥を食べ、素早く眠りについた。
そして、次の日。
「じゃーん!篠町リルカ!ふっかーつ!!」
2年C組教室に入ると、あたしを祝うかのようにキャーキャー歓声が響きわたる。
「おかえりなさい!リルカちゃん!」
「風邪…治ったのですね」
陽奈子ちゃんや志穂ちゃんも、あたしをお出迎えする。
「ただいま!あたしは元気ビンビンだよ!!」
あたしは笑顔で元気よく答えた。
「あーん!リルカちゃん!わたし、さびしかったよぉ〜!」
メリサちゃんまであたしを出迎えてくれた。
「やほ!メリサちゃん安心して!あたしはもう復活したからねっ!」
「うん!これからも頑張ろうねっ!(チッ!何1日で復活してんのよ!)」
それから放課後の美術室。
「あらリルカくん、昨日休んだみたいだけど何かあったの?」
「こんなことがあったのですよ、はい、これ」
あたしは完成した絵をまいちゃん部長に見せる。
キャンバスに描かれているのは、風邪をひいてベッドで寝込む狐耳の少女が。
「あら、風邪ひいたの、珍しいわね」
「はい、こうなると、あたしの毎日の楽しみが失われて、とっても暇でしたよ。友達がお見舞いに来るのは唯一の救いでしたけどね」
それから風邪が治った後は毎日スイーツを食べる日々が戻った。
そして、有栖川家に行ってティータイムしたというのは言うまでもなかった。
「レイナちゃんのスイーツ、やっぱり最高だよぉ〜♡」
「リルカちゃんのためにたくさん作りましたの♡遠慮せず食べてくださいまし♡」
次はいつ風邪をひくかわからない。いつも楽しい毎日がなくならないように頑張らないと!
「お姉様、テスト勉強はどうしたのですか?」
「うっ…!」
To be continued...
リルカちゃんに質問。
何故ぶどうジュースはワイングラスで飲むの?
リルカ「だって素敵だもの♡あたし、20歳を超えたらワインとかカクテルを飲みたいな♡」